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深読み過剰から歴史を語る

シュナイゼルがミスをするとすれば…。

「コードギアスR2」で全カードが揃ったと口に出し、皇帝を彼呼ばわりの他人扱いした悪魔の頭脳の持ち主・ブリタニア帝国第二皇子シュナイゼル宰相がいよいよ世界に打って出る。

 権力、軍事力、知力と全て兼ね備える皇位継承レース最有力候補にいるシュナイゼルに今現在で皇子皇女達で敵う者は無し。しかし、実力者といえど全てが栄華をつかめたとはいえないのも平源平や織豊のように歴史は示している。 

 ではシュナイゼルに付け入る隙はあるのだろうか? 

  あえて言おう、アルト! 五遷・主簿がシュナイゼルの欠陥は何かと言うなら以下のように答える。

シュナイゼルは項籍だとね。 まあ、クーデター紛いの噂もあるらしいので間違いないと思う。項羽も義帝を殺したしね。シュナイゼルの行動には万難を排する慎重さと堅実さがあるが、周囲の忠実な側近に特筆すべき才幹が少なすぎる。カノンは頭のいい能吏みたいだし、ニーナに至っては科学者として有能だが人を統率する集の力を結集できる型ではない。

(一)どうもシュナイゼルって意気投合できる朋友が欠如しているような気がする。 父皇帝シャルルにV.Vやマリアンヌ、コーネリアにダールトンやギルフォード、ルルーシュにC.Cやカレン、更にはユーフェミアにさえスザクがいた。こういう人物が側にいないのがシュナイゼルだ。 >>>項籍(項羽)には季布、范増、鐘李昧達がいたのだが猜疑心と度量の狭さで誰も項羽に最後まで運命を共に戦うことは無かった。 日本でも武田勝頼の例があるように、いくら才能に恵まれていようとも忠実な側近だけでなく運命を共に戦えるような人間が側にいないと自分流の組織運営が難しい。

(二)人材を失う。 己の能力に絶対の自信がある人物によく起こるケースです。自分が足りない時には下手に出るが、上に立ったらそれまでの謙譲さは目減りする。自分の力を押し通せるから他者が入りにくくなる。時には去ってしまうこともある。この手のリーダーは大抵はこう言うのだ。「逃げる奴や立ち去る奴は能力の無い(=失望された)奴だと。」 ■シュナイゼルの場合でこれが起きるとすれば、おそらくナイトオブセブンの処遇問題だと思う。もし、これに対処できなければ…。

(三)情報秘匿の危うさ。 勝利には情報収集能力が不可欠だ。しかし、情報管理もまた大事であって、何を最優先して情報を秘匿開示するかの判断は相当に難しい。カードが全て揃ったとシュナイゼルは勝ち誇ったように言ったけれど、情報を持つイコール勝利に結びつくほど勝負は甘くない。>>>項羽も義帝暗殺を部下に命じて行わせた。その事を秘匿するようにしたが、これが失敗する。おかげで皇帝暗殺で主の仇討ちと劉邦に大義名分を与えてしまった。■シュナイゼルにもこれが当てはまる。クーデターで父親殺しは余程に大義名分がいる。また、ルルーシュがゼロであるとの情報も相当に判断が難しくなる。

 もし、ルルーシュ=ゼロの情報を開示するとすれば、どれだけの人間に知らせるのだろうか?

 ゼロ=ルルの情報を戦略で使うとすれば三通りになる

上の計:敵味方に公開する。
中の計:敵だけに伝えて、黒の騎士団を揺さぶる。
下の計:自分と側近だけ知っておいて、皇帝を追い詰める時に使う。

 上の計を取れば、ルルーシュの活動に止めを刺せる。これが選べればルルーシュは表舞台の世界で生きられない。 中の計だと不十分である。黒の騎士団からは切り離せるが、ブリタニア世界には知られなければ生きられる。 下の計はもう単なる皇帝だけにしか、カードを使わなかった陰湿な政治家としか言えなくなるだろう。     

 

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_【完】◎コードギアス反逆のルルーシュR2‐吾れ卿を得て諧う」カテゴリの記事

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