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秦戦紀

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     歴史大作漫画「キングダム」全感想記事を戦争毎にまとめた目次録。リンクを張る場合はコメント欄に一言あるように。
     ◆目次解説並後書 
     

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2017年1月29日 (日)

守るものは

ドナルド・トランプ後の世界

 アメリカ第一主義 

 

 間違いなくそれを目指すのだろうが、アメリカ全国民に職を提供するというのは土台無理だろう。 そもそもエリート教育のアメリカでは大多数の貧困層の庶民教育が余りにも不足しているため、富める職に就けて働けるかが問題になる。 

 

 ならば公共事業だとなるがそれを支えるのは第一、第二生産業なのに、アメリカはとうにその首座を奪われている。故にレーガン以来サービス業、金融業にシフトして経済を彼らの主導によって立ち直らせている。 それを今更、過去の栄光よもう一度って可能なのか???

 

 アメリカアメリカの連呼

 

 ビジネスの重視、経済・景気活性化を図ろうとする。だが、それはアメリカ一国の都合で可能なのだろうか?

 

 第一、グローバルスタンダードは民族の壁を越えて自由を謳歌できないことは誰の目にも明らかになってしまった。 しかしながら、アメリカが強固に推し進めたグローバルスタンダードの影響はTPP撤退程度で済ませる程に決して軽くはない。 

 

 規制緩和を推し進める

 

 一度知ってしまった味は忘れない。何も食べ物のことではなく、この言葉は人間生活全般にも当てはまるだろう。 だからこそシリアだけでなく世界中の難民は豊かで難民枠を受け入れやすいドイツやEUをはるか遠くから足を運んできているのではないのか。
 グローバル・スタンダードは正にこれを全世界で広げていたし、これからも広げるだろう。それは国際経済がもはや国家の枠ではとどまらないことを示すものだし、世界規模で進めて初めて大金が獲得できるようになっているのではないか。

 

 だとすればトランプのアメリカ一国経済など過去の遺物ではないだろうか。そもそも難民といわず移民として受け入れて多種多様な民族を受け入れて国力を発展させてきたのはアメリカ合衆国ではなかったか!! 

 

 アメリカ国民のために規制緩和を推し進めるとするなら、それは経済活性化を促進させなければならぬのは当然であり、ならばそれはもはやグローバル経済で真っ先に染まったアメリカが外国にも規制緩和を求めるのは火を見るより明らかである。
 それはアメリカ富裕層をグローバル経済色に染まったままの現状維持で経済を活性化しようとの虫のいい都合ではないのか。 本当に一国で第一主義をアメリカがすると言うならば、自己変革の苦しみは貧困層にではなくトランプ大統領自身もそうである富裕層にこそ求められるものだ。

 

 貧富の拡大=孤立・孤形化

 

 トランプ大統領がロシアと仲良くしようとか、イスラエルに大使館を移そうとか言っても、経済面でならその政策案は実行しそうだろう。 が、トランプ生前から続いていた政治の連続性によるバランスは果たして大丈夫なのだろうか。

 

  中東の勢力図を見れば、アメリカがイラクを落としたのは石油確保のみなず中東のイスラエル保護政策でもあるだろう。なにせイランやアラブをイラクで分断してにらみを利かせているのだから。 
 それが分からぬ中東勢力たちではない。それなのに更にアメリカがイスラエル寄りになれば、イスラム勢力は益々アメリカに対して態度を硬化させはしないのか。イスラエルも恐らくはアメリカに注視するだろう。
 アメリカに中東イスラムが懸念を持ち、イスラエルも警戒するとなれば彼らが頼るのはロシアだろう。アラブは石油でロシアともめているが、アメリカともシェール・オイルの台頭で脅威を感じている。
 敵の敵は味方。大陸国家の団結なんてことになりかねないのだ。 海が荒れれば陸の悪党が儲けるだけである。 大陸と海洋で世界が真っ二つになるのではないかと筆者は懸念している。

 

 海洋国家は食い逃げ志向、大陸国家は縄張り(勢力圏)志向

 

 歴史を紐解けば海洋を支配した国家が大国への道を進む。ポルトガル、スペインから始まりオランダが台頭し、イギリス、アメリカが海の支配による世界大国の時代を築いた。植民地による搾取は余剰の富を生みだし、富からさらなる産業の活性化は膨大な製品を生み出してきた。

 

 かたや大陸国家は冒頓単于の話からもあるように、土地確保による生存圏を定める。故に土地の征服=地図上の版図に触手を伸ばしてきたのだ。 土地による支配の確立、地産などの一次エネルギーによる支配こそ大陸国家の生存戦略である。

 

 だが欠点がある。それぞれの国家は捨て方が杜撰なのである。

 

 海洋国家では食いついたらしがみつき、土地・人を本土経済圏に組み込む。そして、土地と人を経済で食べまくった後、対価を払わずに逃げる。後に残るのは昔に在った筈の土地と人が荒れ果てた惨状である。それまでの経済支配により同じ郷土の民の間に貧富の格差が浮き出る。
 食い逃げこそが海洋国家の進出傾向である。海洋国家は金と食い物が逃げるのである。イギリスは法を使って逃がすが、アメリカは敗戦とコストで逃げる。

 

 大陸国家の場合は支配者が逃げる。支配が変わるので被支配者の土地と人は等しく経済被害の差はない(等しく貧しいの意味)が、信頼の隔絶化により、民族同士の一体感(信用)が分断されていく。政治による権力支配の差別が起こる。

 

 そして、海洋大陸の大国の支配を受けた国土は荒れるのだ。かたや経済で、かたや政治権力で、貧富の格差と権力と地位信仰差別が起こる。

 

 これからの日本が目指す海外進出

 

 筆者は今こそ日本人が持つ哲学、これまで学んできた古典から知恵を活かすべきだと思う。

 

 嘗て古代中国で斉国があった。五伯で知られる桓公の時の事、隣国魯と争い、勝利した桓公が魯荘公と和議を結ぶ。 
 その折、魯の将軍により剣で脅され、助かるのと引き換えに勝利した土地を返還させる和議を強引に結ばされた。 桓公は脅された約定の土地は与えないと激怒したが、宰相の管仲に止められた。
 管仲は不知、不勇、不信では功名は立てられない。なれど約束を守れば信義が得られ、信義が得られれば土地を失っても大きいものが得られると。 桓公はその意見を聞き入れ、天下を驚かせた。 やがて桓公は初めての覇者となった。

 

 海外進出するにあたり、日本はこれまでも信義を以て国外の資本と生活に当たってきた。その方針を崩さない事が大戦略なのだ。その信義こそが大国の経済資本にも政治にも勝ることになる。 それは商品の価値以上に大切なことである。如何にその信義を伝えるか、日本国はそれを官民一体で発信すべきである。 そして、もうひとつ日本が持つ美徳を海外で添えることがある。

 

 立つ鳥跡を濁さず。 近年になりサッカースタジアムで日本人サポーターのごみ清掃が世界を驚かせたのは記憶に新しい。 日本人の綺麗好きは世界中で有名であり、それは品性として信義を得ている。 これからの日本の海外進出もそれを考慮すべきだろう。

 

 海外進出しても地元生活圏を汚さない、もしたとえ、失敗して撤退してもである。これまで歴史にある通り、大国の国外進出には杜撰な撤退による地元住民間の政治・経済に深刻な信用損害を与えてきた。 それは2015年以後の無残なシリアをみれば一目瞭然である。

 

 これからの海外進出には進出前の地元生活圏の守護義務が求められている。ともに豊かになりに来た。そのことをよく銘記すべきなのである。

 

(o^-^o)立つ鳥跡を濁さず。 日本の描く海外進出の道はそこにあるのだ。

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