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秦戦紀

  • Sample01
     歴史大作漫画「キングダム」全感想記事を戦争毎にまとめた目次録。リンクを張る場合はコメント欄に一言あるように。
     ◆目次解説並後書 
     

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2019年3月27日 (水)

五百六十九

#569「バジオウの誓い」

 羅将ヒョウのようにならないでぇええ。隊長生きてよぉお!!!

 楊端和とバジオウは峡谷を飛んだ! 死なれたら俺たちは王に殺されると怯える犬戎達。

だが死王とバジオウは渓谷まで届いた!!傷だらけの体で飛び渡ったことに犬戎族たちが驚く。当然だが後に飛ぼうとする者など怯んでいない。ガン族が二人の気配を読む。やがてガン族は生きてはいるが這うのがやっとの程の弱々しい気配だと言う。だが、それだけにもう体力は持たないと一堂は思い直す。笛は鳴らさない、包囲網を敷くまでもないと犬戎達が東にある橋で向こう側に渡る。決着をつけるために。

 峡谷を渡った楊端和とバジオウはやはり体力が落ちていた。横になる二人。追い詰められて二人きりになるのは随分と久しぶりだと楊端和がしゃべる。横にいるバジオウに向くと、ドン族との戦いの時以来と答えが返ってきた。これまでの戦いを話し合う。三ツ目族との戦いも危なかったと。死王はあれはお前が迷子になったからだと答える。私が駆け付けたときには百人近くが端和様に群がっていましたとバジオウは言う。笑う端和。その前のタシ族戦やカロン山の戦いでも二人きりになりましたと。結構あるなと死王が言うと、昔はよくこんな無茶な戦い方だとバジオウは話す。

 ずっと綱渡りみたいな戦いだった、梟鳴族もメラ族も強かったと死王。だが今まで戦った戦士の中で一番手強いと感じたのはお前、バジオウだったと。バジオウはあれは私ではありませんと言う。死王はそうか、そうかもな、あれは人ではなかったからなと言うと、バジオウが言わないでくださいと拒否する。あのリタ山での出会いがなければ私は山界の死王でなかったやもしれぬし、お前もここでこんなに血を流すこともなかったかもなと話す。そうかもしれませんとバジオウが返したので死王はなんだとと冗談を飛ばす。

 足音が聞こえたので二人は立ち上がる。死王は昔の誓いとは何だとバジオウに問う。バジオウはそれは私の心の中にあって、知りたいのなら…今度ゆっくりお話ししますと立ち上がる。さして興味は無いが今度聞いてやるとよろけてバジオウの背中に支えられ、楊端和も立つ。もう犬戎族達が二人に迫っていた。犬戎族達はバジオウは殺し、楊端和は気絶させるまで殴ってロゾ王の前に連れて行く。

 追撃するロゾ王と趙軍にも楊端和の知らせを受ける。サハ渓谷を飛んだ楊端和達に驚くロゾだが行方をつかんでいるのでご機嫌だった。犬戎伝者がガン族に追わせているからすでに捕らえていると言う。舜水樹は匈奴の言語で居場所をつかんでいるのなら騎兵を送りまくれ、手負いの二人だと思って油断すればまた逃げられるという。

 だが、伝者は手負いの言葉に皮肉めいて笑いを浮かべる。サハ渓谷を飛んで手負いで済むはずがないと答える。二人共もう息をするだけでも奇跡の状態だと言う。だと一堂揃って目標を固め、襲いかかる。それでもバジオウと楊端和は奮戦する。

 二人の戦いぶりに犬戎は驚く。しかし、ガン族はサハ渓谷を飛んだのだからもう驚きはしないと言う。故に油断も容赦もない。笛を使わずに中・小隊に伝令を送って集めた。兵力は十分送り、化物二人で何人でも殺せばいい。代わりにバジオウは人の形を止めぬほどに細切れにして殺し、楊端和はそれ以上の苦痛と屈辱をロゾ王に与えてもらって殺すのだと。

 楊端和も戦うが…。次第にバジオウは押され、斬られていく。楊端和がバジオウと声をかけた隙を突かれて、顔面を殴られて倒される。尚も抵抗して一人斬るが最後に腹に膝蹴りをもらった死王は気を失う。死王を犬戎の一人が担いで運ぼうとする。追いかけようと、手を伸ばそうとするバジオウだが、他の犬戎達に遮られ倒された。そして、顔面を踏みつけられ、仮面が割れた。

 担がれていく死王。それを見たバジオウに嘗ての忘れられぬ過去を思い出す。山界をさまよい暴れ回っていた自分。荒れ狂う自分は彷徨い何人も殺して喰らっていた。そんな自分がある日、とても強い猛者と戦った。端和様と戦い、仮面を割るが自分は負けた。端和様に恐怖し、言葉もしゃべれぬ自分は死に怯えていた。

 そんな自分に楊端和様は言葉をかけてくれた。このまま獣のままなら殺す。だが、人として生きるのであれば家族として迎え入れる。その楊端和の言葉に味方でさえ仰天していた。そこにはタジフもいた。自分には言葉はわからなかったが、それが孤独から解放されるのだと知り、涙が出た。あの日、誓ったのだ。なんとしても命に代えてもこの人を守るのだと。

バジオウを抑えていた犬戎達が吹っ飛ばされた。瀕死の身体を誓いが奮い起こし始める。割れた仮面から見える瞳に力が宿る。なんとしてもその人、楊端和様を守るとバジオウの身体が起き上がり、嘗ての魔獣が戻る。

 ➡玉座の間以来のバーサーカーモード発動!!! 誓いを守護する魔獣となしたバジオウが再び剣を振るう。

 さて、その頃には山民族の兵達が続々と集まり始める。散らばったビボ、カジン族の仲間が固まり始める。日の出までに結集の地に急ごうとする。部下達は死王の行方を思い、すぐに元にはせ参じようとする。だが、一人の族長がそれを制する。集まるのは死王の元にではないと。驚く兵達に族長は楊端和に告げられた再集結の地は“犬戎の城”だ。更に驚く兵達だった。

 その犬戎の城たる撩陽城ではマンタンワめと猿手族の族長が支度にかかっていた。あ奴がよく使う手だが必ず皆がひっかかる手だと。楊端和は自分自ら囮となって敵の本拠地をつくのだと。山界一ズル賢い女じゃと言いつつ、族長は自分も騙されたとつぶやく。そして、人使いの荒さも山界一だと言う。
 大軍が出たと言っても中は無人ではない。まー仕方が無い、じじぃになっても男の性よと目の前にある城の前の絶壁に手を当てるとまるで吸い付くかのように絶壁を登っていく。族長に続いて猿手族の兵達も族長に続き登っていく。マンタンワにまた褒めてもらおうかのと猿手族族長。“壁を走る者”猿手族の力を見せてやるかのおと族長と部族の戦士達は撩陽城を奪取すべく絶壁を登り始めるのだった。

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