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秦戦紀

  • Sample01
     歴史大作漫画「キングダム」全感想記事を戦争毎にまとめた目次録。リンクを張る場合はコメント欄に一言あるように。
     ◆目次解説並後書 
     

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2019年3月27日 (水)

五百七十九

#579「十二日目の朝」

☀十二日目の朝が来た。 連戦の疲れと空腹と大将王翦が見捨ててるの噂も広まり、右翼の兵達の足取りは今までで最も重かった。 
 
 飛信隊尾平参什長が仲間の挨拶に気づかない。隊長・信が駆けているのを見た尾平が声をかける。信が気づいたのは弐回目だった。尾平たちに無言で拳を握りしめて励ますとすぐに馬の脚を進める。 慶がいつもと違うと言う。尾平は隊長は忙しいから仕方ない、でも顔を見たら少し元気でたと話す。
 
 玉鳳隊もまた足取りが重い。 進む王賁は部下・毛順にその手で戦えるかと話しかける。数本の指を失った毛順は失っても槍は持てますと威勢を張る。横から全部失ったら持てないよと突っ込まれて少し笑いの場になった。
         
 横にいた呂氾に王賁は右目はもう利かぬかと問う。呂は諦めて、左目を失っている曹安に片側を任せましたと笑顔で答える。 昨日の途中からそうやって戦ったら意外とできたと言う。二人とも片目が失ってよかったと毛順が言うと、そこまで言ってないと呂・曹が話す。流石だなお前達と王賁がぽつりと言う。そのくらい普通です、俺たちは玉鳳隊ですからと答える三人。
 
 配置につき始める秦軍右翼。敵の配置が早いこと、兵が増していることに気づき不安がよぎる。嫌な予感も…。
  
 飛信隊の尾平達でさえ気づくなら、玉鳳隊も気づき始める。覚悟を決めるべく、親子連れの兵も共に戦えて嬉しいとの会話も出る。
 
 馬南慈の牙府隊以外は尭雲、趙峩龍の軍配置が完了していた。羌瘣隊の配置が完了、玉鳳隊の配置完了の知らせを番陽は受け取る。
 
 💦始まってしまうと貂は先が見えぬ戦に苦渋の表情を浮かべる。深刻な雰囲気のそんな中、示し合わせた訳ではないが隊長の二人はそれぞれ皆の前に出てきた。 真っ先に気づく羌瘣と番陽。 そして二人はほぼ同時に隊に語りかけ始めた。
         
 信「お前達の中にはもう知らねぇ奴もいるかもしんねぇが
王賁「後から入った者は知らぬかもしれぬが

 

信「この飛信隊は百人隊から始まった。

王賁「この玉鳳は百人から始まった。
 
尾平、慶、崇源、田有、沛狼、田永らの目が開く。 
 
信「最初っから馮忌っつう将軍首を狙う無茶な作戦やらされて竜川なんかビビって動けなくなっちまった。

 昔のことを出されて竜川三百将が戸惑う。信が覚えているかと問うと、覚えているけど今言わなくてもと少し恥ずかしがる。勇猛な隊長の過去をきき、部下が少し微笑む。

 
信「そっからもずっと無茶な戦い方を繰り返して武功をあげて隊もでっかくなってって今じゃ五千人隊。羌瘣んとこも合わせりゃ八千人隊だ。  最古参の三人の目が開いた。
 
信がしばし目を閉じる。沛狼、松左、崇源もこれまでを思い出し、深刻な雰囲気が消えた。
 
信「だけどまだまだだ。 その言葉に田有、尾平は驚く。時を同じくして玉鳳も王賁の話で空気が変化していた。
 
信「俺は天下の大将軍になる男だ。その刻には俺の下には数十万の兵がいる。だがその軍勢の中心となるのは…元となるのはここにいるお前達だ! 副長二人の渕、楚水たちが感応する。
 
俺はその刻、数十万の兵達にさっきみてぇなことを言いてぇんだ。 朱海平原で戦った八千人隊が奇跡を起こして勝ったって、だから天下の大将軍までつながったって... 尾平、慶、貂ら参謀陣、浪牙新兵たちが信の言葉に感応し始める。
 
今は右翼全体を仕切る大将もいなくなって、大将王翦にも無視されて、援軍も無く食い物も尽きかけて腹は空かしててだけど飛信隊が奇跡を起こして勝ったって言いてぇんだ。こんな所で終わってたまるかよ。 尾平達から我呂、岳嬰ら飛麃達も気合いが蘇る。 
 
 力を貸してくれ飛信隊  隊長直々から言葉は尾平・慶、崇源、松左、羌瘣も驚くと同時に成すべきは何かを思い出す。
 

 

 俺はっお前達と一緒に天下の大将軍まで突っ走るんだ! 隊長・信が一度たりとも捨てなかったもの、必ず掲げてきたものを抱いて戦う、それが飛信隊。 積み重ねてきたものを思い出した沛狼、田永、尾平らは感奮する。新兵達も隊長の思いに涙した。
 
こんなところで終われるかよ! 朱亥が絶対に終わらせねえと叫ぶ。田有が絶対勝つと叫ぶ。涙を流しながら勝つ、絶対勝つぞと飛信隊の声が高まる。感極まり涙ぐむ渕。
 
力をっ力を貸せ飛信隊!! 大喊声により信の言葉で飛信隊の底上げができた。
 
士気の爆発 これは玉鳳隊でもほぼ同時に起こった。 対峙する敵陣から地鳴りのような喊声に趙軍も驚く。 そして、尭雲はその気の向きを同時に察する。
 
そして更に趙軍の予想を裏切ることがもう一つ その勢いのまま、いくぞてめぇらと信が声を上げると同時に 貂が押さえる間も無く、飛信隊全軍総攻撃を命じる。戦術隊形無視で突然始まった。

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