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秦戦紀

  • Sample01
     歴史大作漫画「キングダム」全感想記事を戦争毎にまとめた目次録。リンクを張る場合はコメント欄に一言あるように。
     ◆目次解説並後書 
     

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2020年10月 4日 (日)

六百四十九

#649「条件次第」 

 信の矛で趙の陣を突破したと思ったら、直ぐに援軍がやってきた。 撃破した敵の数はもう二万どころじゃないと信の周りも気づき始めていた。

 そこに伝令が来る。左の黒飛麃(岳雷隊)が危ない、更には軍師からも一度下がれとの報告。

 信は貂の指示に従い、部隊を左に旋回して岳雷救援に向かった。程なく黒飛麃の所に着いた信の部隊は程なく黒飛麃の所に合流したが、そこで赤飛麃(我呂隊)も苦戦していると知る。

飛信隊一万五千をもってしても趙軍の防衛戦を抜くのは容易ではなかった 

飛信隊の持ち場だけでなく全ての戦地で同じように秦軍が苦戦していた 

鄴攻略の翌年 未だ秦軍は王都邯鄲に迫るどころかその前の趙軍の大防衛戦を抜くことが出来ずにいた

〈飛信隊本陣〉

 一体どうなっているのだあの数は、他の戦地からここに回して来てんのかと信がぼやく。誰かが他の秦軍も数で圧倒されていると答える。でもただ多いだけじゃない、扈輒を始めこの前線を守る趙将たちが皆鋭いと貂が解説する。キレ者が邯鄲に潜んでいたって事なのかとの意見も出る。
 だがと我呂は水を飲みながら、やはり数だ、こちらの兵数が足りていないと言う。信は貂になんとかならないか、昌平君に言って援軍を少しでも送ってもらうとかと言う。 

 軍師貂は簡単にはいかない、国内の兵はもうどこかの戦場や要所に出払っていると言う。副長・渕千人将はではその兵を、他の拠点配置などの兵をまわしてもらうのはと言う。渕の意見に貂も頷き、恐らくそれしかないと答える。
 けれども、それをやると今度はその拠点が弱くなって危うくなる。対楚の軍を動かすのは危険、対韓軍はあまりいない、対魏の軍は実はもうそこから限界近くまで兵をここまで引っ張ってきていると貂が言う。

 これ以上魏国との前線を薄くすると・・・今後は魏軍が必ず秦に侵攻してくる。 もし船団を使い黄河を渡って来たら、それこそ去年せっかく攻略して勝ち取った――鄴さえ奪われかねない! 

 戦略的にジリドンになっていると皆に分かり、動揺が走る。信が蒙恬の所に行って話してくるかと言うが、貂がそれに待ったをかける。➡飛信隊外付け調査役・蒙恬(笑)。。咸陽の本営からずっと指示が来ていないから、ひょっとすると先生〔昌平君〕が今大きな手を考えているかも知れないと。

 その予想は当たっていた。。。

  

 咸陽 

 軍議で昌平君の策に皆が動転していた。 大王も驚きの顔を浮かべる。皆の動揺の前で昌平君が策を示す。

  1. 趙王都邯鄲の攻略の鍵は真下に位置する魏。
  2. 魏の脅威を取り除くことができれば、そこに張っている兵力を今膠着している対趙前線に送ることが出来る
  3. 故に今すぐ秦は魏国と"同盟”を結ぶべきだ!

 ここにきて同盟をもちかけるのかと一人が口に出す。肆氏が国の体力が持つうちに六国制覇せねばと急いでいる中で、逆行するような同盟を結ぶのかと吼える。

 大王が玉座から降りて、今この時に魏が同盟を受けると思うかと昌平君に問う。我らは魏と組めば趙を討ちやすくなるが、趙を滅ぼした次は"魏”になるのだと。 それは魏も重重承知の筈、そんな自分の首を絞めるような同盟を受けるほどあの国は愚かではないと指摘する。

 昌平君は条件次第かとと答える。条件の言葉に大王、昌文君、李斯は含みに気づいた。昌文君たちは一体、どんな条件ならば魏が同盟を受け入れるのだとその内容を問う。 昌平君の言う条件とは・・・

 魏国王都 大梁 

対秦前線にいた、"火龍”呉鳳明大将軍が王都に帰還する。乱美迫も呉鳳明と共にあった。

 呉鳳明は直ぐに景湣王に拝謁、第一将只今戻りましたと報告する。魏王はどうしてもお前の意見が聞きたかったと言う。軍師玻璃は聞くまでもないと言ったのですがと言うと、宰相月華広は儂は聞きたいと言ったと交互に話す。

 道中で秦からの同盟の持ちかけと聞いたと呉は期間について軍師に問う。玻璃が三年と答える。呉は聞くまでもない、『否』で使者の首を刎ねて送り返してやれと反対する。玻璃はですよねーと言い、月華広はかわいそ過ぎじゃろと言う。
 ただちょっと条件が面白いんですよねーと玻璃が言う。そのせいで朝廷だけでは判断がつかないので、鳳明様のご意見を聞くことになったと言う。 どんな条件だと呉が問う。暫し無言になったので呉が更に急かす。

 秦は"什虎城”を魏に与える

 "什虎”は正に魏・楚・韓・秦の四カ国の国境地帯にして最大の不落の要地、それを本当にくれるというのなら話が少し変りますと軍師は言う。

 呉はバカな、何を言っているのだと少々驚きであった。確かに"什虎”は中華でも指折りの最重要地だが、そもそもそこは・・・。軍師も呉と同様に話す。

 そもそも"什虎”は"楚”の城です。 奴等は正気かと呉は唸る。軍師玻璃は言う。

 つまり秦は三年同盟の対価として秦・魏軍で共闘して什虎城を攻め落とし、その什虎城をそのまま我々魏に渡すと言ってきたのです!

 流石の呉鳳明も答えに窮するのであった。

 

 

K001_25 李信軍と書かず未だに飛信隊とするのは何故であろうか❓❔

 戦略的に考えるならば・・・どんな堅城でも孤立すれば落ちてしまう。 故に堅城であればあるほど孤立しやすくなるのは大阪城が歴史で証明されている。

楚の城である什虎の堅城を魏に渡すことで、楚の注意を魏に向けさせておく。その間は魏も楚相手に堅城をむざむざ返すリスクは今更出来ないとなれば魏の兵力は対楚に向きやすくなる。魏の兵力が対秦に手薄になればその間に兵力を対趙前線へ送りやすくなり、増えた兵力で邯鄲に迫れるってところかな❔ 

 

 

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