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秦戦紀

  • Sample01
     歴史大作漫画「キングダム」全感想記事を戦争毎にまとめた目次録。リンクを張る場合はコメント欄に一言あるように。
     ◆目次解説並後書 
     

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2021年7月17日 (土)

六百八十六

#686「桓騎の狙い」

縛り上げられた雷土が敵総大将扈輒を見る。

 桓騎軍右翼の将雷土、我が側近龍白の子・還を弄び殺しエサとしそこに来た龍白を囲い殺したそうだな。相違ないかと問う扈輒。 後ろで拷問道具を整理している部下達。

 少し間をおいて雷土はああと肯定する。何か悪いか、あの親子が馬鹿だっただけだと答える。龍白公の部下は貴様、このクサレ外道がと激昂する。龍白子・龍布が黙れ、扈輒様が話しておられると叱りつける。

 「三公の一人・龍白は古き戦友にしてもはや家族であった。そこにいる龍白の長男・竜布の苦しみは私にも深く分かる。――だが、龍白を討ったお前に罪は無い。むしろ軍人としては優秀だ、私がお前でも同じ事をしたであろう。」

 憎き仇将を褒める扈輒に雷土達より味方の方が驚いた。

 だが配下達の手前、お前達を無傷で赦すわけにもいかぬと扈輒ははっきり告げる。そして、指をもらうと。

 どっちの指がよいか選べと雷土たちに問う。左だと雷土は言う。分かったと扈輒の言葉で配下達が執行する。

 

✂🤚雷土たちの左手の指全てが切り落とされた。。。 何とか耐えた雷土達はこれでと安堵する。だが、扈輒は・・・、

 

 椅子に座るなり、次は“黒羊”での民の虐殺についての償いをしてもらう。まずは腕ごと切り落とすと告げた。再び雷土に左右どちらか選べと問う。 愕然とする雷土兵。始めから許す気などないと知った雷土はてめぇと怒る。

 

そしてなぶられていった❗❗

💥

 

 雷土たちの身体全体に打ち込まれ無数の釘に針と刀傷。散らばった指、腕、肉片の数々。無数の刀傷。激しく殴打され目玉が飛び出たり、顔の形さえ変わっている者もいた。

 部下達は完全に気力を失い、もう殺してくださいと言う者もいた。最初に激昂した竜布の部下でさえ凄惨な光景に嘔吐してしまう。 雷土はこの変態野郎共、やるならさっさと殺しやがれと毒つく。扈輒はよかろう、よく耐えた、これで最後にしてやると告げる。

 しかし、扈輒は気づいたか雷土と話を止めない。

「お前だけ他の者より攻めを弱くしていた。そ奴らはもう助からぬが、お前はまだ命は助かる。右手は残っているし足は少し不自由になるだろうが歩けはするだろう。帰ればまた好きなだけ女を抱けるぞ雷土。」

 何か待っていると雷土は思う。

「だから最後に一つだけ教えよ。桓騎は何を狙っている?  雷土の目が見開く。目に光が点ったのを扈輒は見逃さない。 そうか・・・・・・やはりあるのだな、桓騎には何か考えがと扈輒は敵の狙いがあることを感じ取る。

 「桓騎は頭がキレると聞いていた。これまでの戦歴から見てもそれは間違いなかろう。だがなぜか今回はあからさまに無謀な戦いを始めた。そして案の定この敗局、当然すぎる結果が逆にどこか引っかかる。何か狙いがあるのか桓騎には・・・」

 扈輒の説明からオギコの伝言を思いだし、冷や汗をかく雷土。

 図星突かれている雷土に気づいて、扈輒はいいぞ言ってしまえと煽る。

「はっきり言ってこの戦の我らの勝利はお前がしゃべらずとも覆ることはない。ただ我らも被害を最小限にとどめる必要がある故桓騎の考えをきいておきたい。

どうせこの戦いで桓騎は死ぬ。だがお前はしゃべれば助かる。
お前の配下達はもう何も分かっていない、じきに死ぬ。

お前が何をしゃべっても怒る人間はいない。恥じることはない、生を拾え雷土。」  それに雷土は・・・

 

「うるせェ・・・・・・んなことは分かっている。俺がここで何をしゃべっちまっても文句は言われねぇ。 俺達は元夜盗の集まりだ、誇りなんてねぇしまして忠義なんてのもねぇ。裏切りなんてしょっちゅうだ、それが桓騎軍だ。 もし桓騎がここにいたらさっさと言えよバカっつって・・・大笑いする。あいつはそんな奴だからよ・・・

だから絶対にお前には何も教えてやらねぇよ扈輒。 驚く扈輒たち。目玉落ちかけても薄く笑う雷土兵。

 

 扈輒の拷問兵たちは動揺する。 

 きっ貴様痛めつけられすぎておかしくなったか。それとも痛みがたりないのか。調子に乗るなよお前、扈輒様の温情を無駄にしよって。 我らが本気を出せば口を割らせるのは容易いぞ。へそから臓物を引きずり出して犬にくくりつけて走らせてやる。

 色々言われようとも雷土はケッ何でもやるがいいと言い返す。 

「こっちにはてめぇらよりどギツイ砂鬼一家ってのがいる、そいつらのやることは全部見てきた。今まで散々ひでぇことやってきた、今さらこんなもんがこえーかよ。」 こいつ・・・と扈輒兵が苛立つ。

 

 ああそうだ、俺らはひでーことばっかやってきた、へへ物心ついた時からな・・・と叫ぶが血も吐く雷土。

 「人は・・・誰でも腹減りゃ隣の奴だって喰う。」 ん・・・何言ったんだ俺と雷土は無意識に吐いた言葉に少し戸惑う。 聞いていた扈輒が詭弁だな、何も貴様達の非道を肯定するものではないと否定する。

 肯定の言葉に雷土はバカかと笑う。最初からそんなもの求めて生きてねぇわボケと言い返す。 竜布はだったら貴様らはただのクソだと吼えた。

 「ああ俺らはクソヤロォ共でその頭の桓騎は一番のクソヤロォで最高の男だ!掃き溜めから俺達を引き上げたあいつは今もまだ渇き続けてお前らを・・・ !」

 

・・・・・・ 
・・・・・・
あれ・・・・・・? 何か・・・少し 
お頭のことが分かったような・・・・・・

吐き続けた自分の言葉から桓騎が共有することに気づいた雷土。思わず話が止まる。拷問兵はこんな奴と話すだけムダと扈輒を急かす。

  

 たしかにこれ以上時を無駄にできぬと扈輒は切り上げを決める。この男はこれから締め上げて死ぬまでに必ず吐かせる。竜布は左翼に戻れと命じる。

今よりお前が“龍白”だ、左翼の将となり雷土軍を殲滅せよと。命に応じる新・龍白。

 

・・・・・・
いや・・・違うかな・・・
ハハ・・・・・・ クソ・・・

 

 雷土は桓騎の渇きへの答えに戸惑いつつも、その本当を確認できぬのが寂しかった。横から拷問兵が薄笑いを浮かべて、覚悟しろと言ってくる。 

 雷土は最後に思う。

ああ・・・・・・もう一回だけお頭としゃべりたかったな――――

 

 遠く離れた戦場では摩論、黒桜がふと気づいていた。

 

怒りも悲しみも恨みも――――声なき声を呑み込んで、今日も戦場は朱く染まる・・・。
 

 

K001_25 扈輒将軍は尋問官経験者ですかね!!

 雷土を通して桓騎という姿が少しだけはっきりしたような気がします。。。

 

 

しばりつけない、自由な、そのまんまな桓騎。カリスマ桓騎。個の強さを認める--弱肉強食某国人みたいな。(だが全てが個の強さだけで生き続けれれはしない)勝者、勝ち誇る扈趙

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