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秦戦紀

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2021年8月15日 (日)

日本敗北の理由を終戦の日に駄弁る

😭1945年08月15日、昭和天皇の勅言で日本は敗戦を受け入れた。“大日本帝国”は滅亡した。

 

 此まで、そして、これからも大日本帝国は何故敗北したかの検証は止むことは無い。昭和の頃では軍部の台頭、平成になってからようやくハルノート以前以後の米国の野心が著名になった。それ以外にも日本人の気質や、組織論が上がっている。

 負けて学ぶ。これは人の常で有り永遠の理であるから、また来年も同じ頃、同じように日本敗北の検証本が出ては読まれ、思案して銭が少なからず流通していく。止むことは未来で日本の版図が拡大でもしない限りあり得ないだろう。
 
 もう一度言うが負けて学ぶは人の常であり、それなくして人は挫けた後で勝利と幸福を掴むことは叶わない。日本が戦争をして負けたことは事実なのであり、日本を祖国としている人で国民となって参政の権利と恩恵を受けている以上は自身の未来のためにも、日本敗北の検証は必須なのである。


 一日本人である当blog管理人うしつぎ(広場では丞相主簿)が日本敗北の理由を説くというならば・・・

地球が丸い限りこれまでの検証に真実の姿に触れていないものはない

 

こう言うしかないと思う。

 大日本帝国の政治が混迷し、武士気取りで軍人達が政治と密着した軍部として国策を動かしていたのは紛れもないことであるし、米国経済が頭打ちとなったためにマハン理論とモンロー主義の拡大から太平洋―フィリピン―中国へとアジア市場を欲したために日本と衝突せざるを得ないのももっともである。
 まあ、令和においてまた米国が似たようなことをやらかしており、また同じリスク(ロシアの台頭)を招こうとしているのには流石に呆れているのだが・・・。

 日本人がその気質から組織を硬直させて、エリートの暴走を止めきれないのもまた事実に背かないのである。

 しかし、色々の検証本を読んで諸説を知り、あれこれ思案しているうちに自分なりの意見は必ず生まれる。やはり『論語』の言葉は玩味に値する。

 うしつぎは日本敗北を思案する。

 日本敗北の結果は多様であるがその始まりは必ず一本である! それは・・・

 日本の勝利滅亡は必ず教育から始まる。

 

 日本は学び上手である。 この説はほぼ定説である。猿まねの蔑視もこの説の裏返しになる。しかしながら日本が学び上手である分野はほとんど技術に寄っている。そして、ほとんど丸写しから始まっている。
 丸写しが悪いのではない。古くは平城京、奈良の大仏、律令制等々、日本は古代から文化、技術を他国から学び取ることで栄えさせてきた。ローマ人もギリシャ、エルトリアから丸写しで国を栄えさせてきた。

 しかしながら、日本は技術において比類無き学び上手であるが、それ以外については技術分野の学び水準には達していないと思われる。

 

 ペリーの黒船以降、幕末から国際社会の荒波を泳ぐために日本は近代国家を貪欲に学び始める。富国強兵策であるが近代国家として仲間入り(しかもアジアから)をして国家を守るために軍事関係も外国から学ぶ。
 幕末以来攘夷の侍でもあった明治の軍人政治家達はその圧倒的な暴力が技術力であることをいやという程知らされたのだから当然の流れであった。

 海軍はイギリスから、陸軍は始めはフランスであったが次にプロシア(ドイツ)に変わる。「坂の上の雲」でも知られるように“ドイツ”のメッケルから陸軍は軍事を学び、そのまま丸写しの形で習得する。だが、これが後々、その後の日本陸軍の弊害になった。

 ラインスタッフはプロイセンから編み出された軍制だが、この“ドイツ”の軍制には将帥の決定権を阻害する要素が混じっていた。将帥とはすなわち将軍であり、将軍の決定とは軍事だけで無く政治にも関わるものである。
 するとどうなるか・・・、将軍より政治よりも軍事を優先し、参謀たちのスタッフ人事で軍の統帥を左右されてしまうのだった。この後の日本の軍部はもとよりドイツでも軍部の政治をないがしろにする行為が顕著だった。そして、両帝国は滅んだ。

 学んで思わざれば即ちくらし。紀元前の「論語」の金言は今も色あせない。制度思想を学んでもその要素が自身の成長を阻害しているのかどうかを思わなければまさに昏迷になるのである。

 

 戦国時代の日本は武士の乱世であった。その中から飛び出した豊臣秀吉は戦国乱世を終息させた。秀吉は武家出自ではなかったが、持ち前の才能を発揮、機略縦横によって戦国の世に適応していくことでのし上がり、勝ち続けた。が、天下を統一すると彼の才能が適応しにくくなった。
 後継者問題、組織改革、日本初外征に秀吉は自分の才能を絶えず駆使し続けることで失敗を重ねていった。パラダイムシフトに順応できなかったのだ。外征に関して言えば海洋が戦場であることにまで気づいたが、国防戦が敵大陸側の港の背中とまでは学べなかった。パラダイムシフトを克服するものは才能技術だけではないことに秀吉は気づかずに亡くなった。

 思いて学ばざれば則ちあやうし。一人の与えられた才能だけで考えてもそれ以外の要素がなければ独断に陥るとはこれも至言である。

 

 殊に日本人は外来思想を学ぶのが下手である。また文化、技術の中に宗教、思想が混じっていることに気づかずにそれを丸呑みしてしまい、毒になっているケースがある。

 日本が敗北したとするなら恐らく明治からである。近代国家の制度と技術を良いとこ取りに終始して、学んだ制度を生み出した国の価値観がそれぞれ異なる点が日本にとっては有害であるとは検証しなかった。お隣の清王朝は気づいていたが拒否反応が激しかったために悉く近代化が失敗した。 だが明治ではカトリックを斥けてもオランダとは付き合いを絶たなかった戦国江戸時代の祖先の英知を顧みなかった。

 明治になると西洋の学問を重視する余り、それまでの江戸時代からの漢籍をおざなりにしていた。時代が下がるに従い特に組織の長たるエリート層にはこれが顕著であり、東洋を唱和していてもその故実まで学問しない者が多くなった。 
       
 追いつき追い越せで日清・日露戦争に勝利したがその後から昏迷が始まった。坂の上の雲であるが、実は雲などなかったのである。上がったらそこから振り返れば良かったのだ。
 技術で近代国家のルールを「守」って勝てば、その次には近代国家のルールの弊害を「破」って、日本流の道に戻って自主独立して西洋国際社会の弊害から「離」れれば良かったのだ。パラダイムシフトを克服するのは技術ではない、自身の良心という我欲を捨て去った境地からの発想なのである。

 

「守・破・離」日本人の英知と呼ぶに相応しい人の成長の哲学と創造の源泉の言葉である。

 

 二本の歴史からみても追いつき追い越せでも駄目、ただ学んでも駄目である。 学ぶのは勝つためで有り、勝つのは自分を発揮・自活するためである。元々の自分の長所を捨てて勝ってもその後は空虚と迷いが来る。大日本帝国の敗北はここから始まる。 西洋は野蛮だと言い切った西郷隆盛の死は惜しんで余り有った。離を察する政治家が日露戦争後には誰もいなかったのだから。

 

 ならばどうするか?

「彼を知り己を知れば百戦して危うからず」 有名すぎて常識の感さえある「孫子」の名言である。ここから日本の教育について考察する予知がある。

 

 日本はこれまで「彼を知り」学んできた。技術教育・知育重視である。 追いつき追い越せは日本の栄枯盛衰の道である。だが日本はその度に栄華と滅亡を繰り返してきた。豊臣秀吉然り、大日本帝国然り。 その連鎖を絶つには別の教育が無ければならない。 技術教育ではない、創造の源泉たる心の教育が必要なのである。

 心の教育とは信仰から始まる。 信仰から心の有り様を説く教条に変化させたのは宗教である。心の有り様はすなわち発想と思考手順の論理に通じる。故に創造を生み出すのは実は技術の手よりも心から始まるものなのである。

 デジタルを生み出すのはアナログである。科学、技術は紛れもなく哲学、宗教といった心の有り様を説く学問から始まったのである。社会制度も同様である。
 共産主義を生み出したのはキリスト教であるし、キリスト教的なヘーゲル哲学からナチズムが派生した。資本主義を生み出したのはプロテスタンティズムであるのはマックス・ウェーバーが指摘している(全部そうだといわないけれど)。

 教育を見直そう

 ★古典を重視しよう。 今でも日本に残っている神道・仏教・儒学の古典、並びに世界の古典を義務教育から学ばせるべきである。道徳教育などはこれに取って代わられるべきだと思う。

 古典を重視した理由は古典であるならばキリスト教、ユダヤ教、イスラム教などの価値観が混じっていないからである。 日本人は一神教の歴史がない。日本人のままの発想を育てるためには教条的価値観ではなく人間本来の自由な価値観の相克によるものが大事だからだ。

 ★海からは学び、陸からは注視しよう。日本は海洋国家から学ぶべきで有り大陸国家から否定的に学ぶべきである。共産主義は将にこの典型であり、この注意を怠った米国と戦後日本は今でも病を持っている。
 そして、海洋国家の経験主義は日本人の創造力喚起に寄与できると思う。オランダは江戸時代からでも日本の技術に多大な貢献を果たしてくれた。(経済思想、立憲君主制まで学べていればと惜しむ) 明治でも海軍はイギリスから学んだにもかかわらず、当時の強国だからと陸軍は大陸国家ドイツ軍の制度を丸写ししてしまった。➡💢長州閥のドンがここでも傷をつけるかこれは現在の自衛隊でも傷に残している。
 先の古典が漢籍が混じっているので訝しむと思われるが、古典を勧めたのは地域独自の価値観が混じっていない故で有り、その点においてまだ中国人価値観が混じっていない諸子百家はOKなのである。➡😅✒なかには注意するものもあるが字数が更に増えるので割愛する。理由を問うなら当記事にコメントして欲しい

 ★歴史・地理・慣習を考えて学びなさい。制度・思想は人為でありその発案者の思惑、有している歴史に慣習の要素が必ず混じっている。それはやはり宗教で有り、それを育てた地理民情風俗、地政学がある。河豚は毒を取ってから食べるように、制度や思想にもそのように考えて学ぶのが最良である。故に国内国外において歴史、地理、慣習を知ることは学ぶ相手を知るためにも大事になる。

 

 日本を滅ぼすなら教育の硬直化であろう。現学制度6/3/3はナチスドイツと酷似しているし、平和主義という名の共産主義の隠れ蓑は未だに日本社会にくすぶっている。イギリスのように宿舎制度によって他者とのチームワークを育てる学校は未だに日本には社会に定着していない。

余談であるが橋下市長の大阪都構想が話題になった頃、リストラプランに学校助成費があったのを聞いたとき、都構想は成功しないと思った。民主主義を活性化するには教育が不可欠で有り、その点をやむなきとはいえ配慮できなかったので民意の震源に通じないと思ったからだ。日本人には学びの精神が伝統としてあるのだから。

 日本人は古から学びの伝統の歴史を綴ってきたし、今後もそうなるだろう。中国から工芸品や技術だけで無く文物を学んできた。戦国時代では南蛮からもキリスト教、医学、技術を学んだ。オランダからは蘭学として学んだ。日本は鎖国したといえども教育の新興を繰り返して栄えてきた。 日本はとめどなき教育の新興循環で栄えるのだ。維新とは明治からでは無い、日本の伝統そのものなのだ。

 

 最後に心の教育とは道徳教育ではない。政府のいう道徳教育とは江戸時代の朱子学推奨と大差が無い。上に従順であることが至上の教えであるならば、治安維持の類いに留まる。

 

 自律とは自立に通じなければならない。心の有り様は多様であり、世界は広く、人は更に広がろうとする。それを学び知ることで自分がどのように生きるのかを自分で習う。そのために人の思想、人の世の在り方を知る。その多くの教えから各々を説いたのが哲学で有り、さらに総括単純化したのが宗教である。

 

 日本人の朗らかさを保ちつつ栄えるには、心の教育を道徳教育に留めずに創造力の育成にまで高めるのが至当であろう。それには古典は勿論、外国語もあって然るべきだろう。古代では力の源泉とは全て無垢なる子供を理想としてきた。無から有は起こる。ならば新技術を担い、また生みだしていく人を育てる教育は心の教育、ひいては教育制度と科目から見直すべきなのでは無いのだろうか。

 

 

 

 </<(_ _)>ハルさん、広場でのコメント感謝です。

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コメント

こんにちは。

今年は若干ですが、終戦記念日が忘れられようとしていますよね。
戦争の反省が無くなったとかではなく、コロナでそれどころではないと言った所でしょうか。
もう76年も経つのに、いつまでも敗戦国と言う傷跡が刻まれています。
日本はもう「出る杭」にはなりたくないのかもしれません。
2番手は目指しても、1番にはなりたがらないのでしょう。

終戦記念日に、様々な事を考えさせて頂き、ありがとうございました。

ハル様、ようこそいらっしゃいました。そして、返信遅くなり申し訳ありませんでした。

>>もう76年も経つのに、いつまでも敗戦国と言う傷跡が刻まれています。

 連合側という“国際連合”のWWⅡ秩序で未だに看板つけて世界列国が動いてますからね。。 

>>日本はもう「出る杭」にはなりたくないのかもしれません。 2番手は目指しても、1番にはなりたがらないのでしょう。

 1番を目指して邁進しない限りトップ集団に届かないし、銀メダル獲得も出来はしないでしょうね。 ただ1番になることと責任が大きくなることは同等であるかといえばそうではないですね。。

 日本の一番とは色々考えさせられる課題です。

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