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秦戦紀

  • Sample01
     歴史大作漫画「キングダム」全感想記事を戦争毎にまとめた目次録。リンクを張る場合はコメント欄に一言あるように。
     ◆目次解説並後書 
     

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2021年9月 9日 (木)

六百九十一

#691「竈の数」

📖📲ヤングジャンプ 2021 No.41

左翼影丘では趙軍を打ち破る一方、

大勢が決した中央では秦軍の敗走が続いていた。。

 

 桓騎軍中央の兵達は逃げるのみだった。 弁一家のように一家ごと勝手に離脱すれば、死にたくないと途中で独り逃げる者、諦めて仲良しと共に逃げる者達と抵抗する者を尻目に大半が逃げていた。

 その様を趙中央軍虎白軍は無様な奴らだ、ここも楽勝だ、追えィ、殺せィと酔いしれる。

 虎白の下にも敵の脱走者が多く桓騎軍は痩せ細っていると報告が来る。配下の独りが流石は元野盗の寄せ集め、軍人としての責任感もなければ誇りも無いからこうなっては歯止めが利かないとあざ笑う。
 虎白は残兵数を問うと伝者は確認できる塊を入れても七千と答える。敵中央は四万で始まったのにとまた配下は笑う。

 肝心な桓騎の所在を問うと、未だ不明のままと伝者は答える。そこだけは期待を裏切っており、兵達は舌打ちする。

 側近から最初の片割れリン玉軍にいたのではと意見が出る。別の者が黒桜軍の奥の森の中に桓騎が使った本陣跡が見つかっていると答える。だが、もぬけの殻だった。
 皆が何故に桓騎が見つからないと考える。大隊、中隊にいないのではと誰かが言う。軍に守られていないのかと意見が出ると、それに大半があり得ると肯く。
 小隊規模で動いているとすれば流石に見つけにくいと皆が気合いを入れなおす。しらみつぶしにやる、もしくは黒桜軍よりずっと後ろまで逃げているかも知れないと。

 どちらにせよ殲滅するのみだと虎白は決める。極小の小隊さえ見逃すな、部隊長以上は捕らえて何か吐くまで徹底的に責めよ、皆殺しにせよと再度命じる。 

-もう終わりださっさと出てこい桓騎 艶びていると噂のお前の顔を斬り刻んでやる-

【 趙左翼 龍白軍の戦場 】

若き龍白の軍の雷土軍への追撃はすさまじく早々に桓騎軍右翼は崩壊し、散り散りになった兵も次々に首へと変えられた

 その龍白に大本陣から伝令が来た。 内容は軍を分けて一方を中央軍の戦場へ動かし桓騎の包囲に加われとのことだった。戸惑う龍白だが中央軍の攻勢にもかかわらずに桓騎の所在が掴めていないのかと気づく。
 本陣の命でもあるので龍白は自ら八千を率いて中央に行くと決める。部下の晋布に雷土軍の追い討ちを任せる。

-この身を焼き焦がす怒り 桓騎よ この溜飲を下げるには貴様の首を取る以外に無いわ- 行くぞ龍白軍、桓騎を八つ裂きにして殺すと檄を飛ばして龍白は中央に進む。

左翼龍白軍八千が中央に現われ参戦 これにより逃げていた黒桜軍はさらに悲惨な目に遭った

龍白軍の増援で虎白公は黒桜軍に対し大包囲網を展開しその逃げ場を失くした→無? 桓騎の所在のあぶり出しにでたのだ 容赦のない包囲戦の中桓騎捜索を徹底して行った。 

しかしそれでも桓騎の所在は分からなかった いや・・・・・・分かるはずがなかった

 

 王翦軍本陣 

 戦場図を見ながら王翦は蒙恬の言葉(桓騎は扈輒の首を取るつもり)を思い出していた。そして、孫臏と呟いた。
 主の声に田、倉が振り返ると、王翦は一つだけ桓騎の打てる策があったと話す。

 だがと王翦はもし本当にそうならやはりあ奴は狂っていると言う。この私でもそんな手は使わぬぞとその場にいない桓騎に問いかける。

桓騎と扈輒が戦っているこの刻よりさらに百数十年前、孫臏という兵法家がいた。かの有名な「孫子兵法」の孫武の子孫にあたるこの孫子の名を後世に残すほど有名にした一戦がある。

「馬陵の戦い」 当時強国であった「魏」と苦戦を強いられていた「斉」との一戦で孫臏は斉軍軍師であった。両軍は魏領内にて交戦しかけたがすぐさま退却し馬陵を目指した。

 最強を自負している魏軍は“臆病者”と嗤われていた斉軍を大いに侮り追撃をかけた。

 そこで孫臏は軍の竈の数を一日で半分に、次の日はさらに半分にして後退した。追って来た魏軍は斉軍の残していったその竈の数を数えた。 竈の数は食の数 即ち“兵の数”である

 臆病な斉軍はほぼ逃げだし残っている本隊は二日で四分の一になったと魏軍は算出し、この残った本隊を殲滅せんと精鋭軍で全力で追った。

 そして馬陵の地で大いに斉軍の伏兵に遭い魏軍は総大将が討たれる程の大敗を喫した。

 孫臏は消えた兵を伏兵に変えていたのだ。 つまり孫臏は魏兵に残兵の数を見誤らせて勝ったのである

 

 扈輒本陣 

 扈輒の前で幕僚達の軍議は続いていた。桓騎包囲網の形成で桓騎の首が上がるのも時間の問題だと一人が言う。

 また、虎白軍残留軍五千は影丘を抜いた秦左翼より早く中央に移動できたと別の者が言う。すでに交戦が始まったが相手になっておらぬの声に当然だと笑いが出る。
 その者は全く無傷の虎白兵五千が影丘で消耗した奴らがかなうものかと笑い飛ばす。

 その扈輒本陣守備隊の第一陣では・・・、兵達が出番が無くて暇を持て余していた。だがそんな彼らの目の前に敵が襲いかかってきた! 当然、本陣にも知らされる。

 本陣に急報が来る。伝者は正面守備第一隊の前に敵が現われたが大した数では無く一応の報告をさせたと。だがまた急報が入る。

 西側守備隊の第一陣が敵襲を受けたが大した数では無いと。本陣に敵が来ている知らせに幕僚達は不安を抱く。念のために攻撃をうけている陣の後ろに第二陣から増援をだすことにする。 

 だがまたまた急報が来る。左前方の第一陣に敵の小隊が突撃してきた模様と。降って湧いたように急報がもたらされ、本陣は動揺が治まらない。

-なっ何だ 一体っ・・・ 何が起こっているのだ- 揺れ動く扈輒本陣を桓騎は笑いながら見ていた。敵本陣の至近距離で!

 

 

K001_25 流石のお頭!そこにしびれる憧れる!!!!

 しっかしよくこんな話を捻出できるよなぁと今更ながら原先生には感心しますわ。。

 

 💓まさか斉の孫子がでようとは!! 漫画に登場するのは「史記」「臏 〜孫子異伝〜」「東周英雄伝」以来ですね・・・。「三国志」でも仲達を欺くのに竈の数をいじってましたね。 小説ですと宮城谷昌光さんが「孟嘗君」で登場させてます。

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