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秦戦紀

  • Sample01
     歴史大作漫画「キングダム」全感想記事を戦争毎にまとめた目次録。リンクを張る場合はコメント欄に一言あるように。
     ◆目次解説並後書 
     

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2022年9月 3日 (土)

七百三十

#730「紅春」

 飛信隊は宜安城を攻めることを蒙恬に相談する。

 日の出までここにはいられない、趙の包囲はどこまでも続いていると貂は話す。だったら敵が大軍を外に展開しているのを逆手に取って中心にある宜安城を狙うと貂は活路を語る。

 しかし、蒙恬は我々だけでは無理だと返す。守備兵の数は多くは無いだろうが、城壁を抜けない、井闌車でもあれば別だがと難点を言う。それに対して李信がそれが井闌車があるんだと言って蒙恬を驚かす。
 違う紅春だと氾善が口を挟む。誰だその男はと蒙恬がきくと、貂はその井闌車の持ち主の氾善だと答える。まだ紅春を貸すとは言っていないぞと拒否した。

 貂はかまわずそれでもこの戦力で宜安城を落とせるかは賭けだけど、問題はと続ける前に蒙恬がその後だなと言う。暫し考える蒙恬。

 貂はやっぱり城を執ってもその後が・・・繋がらないよねと気づいていることを言う。無理かと李信が歯がみする。

 蒙恬はいや、二つの条件が重なればその先の道が開けるかも知れないと言う。条件とはと飛信隊から注目される蒙恬はどちらも他力本願の条件だが望みはあると策が成立できるとふむ。

 とにかく俺達は俺達で今できることをやろうと蒙恬は言う。それは・・・

ああ行こう 宜安城へ!

 

 李牧軍本陣 

 傅抵が酒を飲みながら少し空が明るくなってきたと呟いた。

 フーフォンは結局桓騎発見の報もなければどこか突破されたという報告もないなと言う。楽彰は日が昇れば桓騎に味方した闇夜が終わるから奴が見つかるのは時間の問題であろうと言う。

 なーんかあっけないな六大将軍桓騎は山陽あたりから無敗と聞いていたがと傅抵は手応えがなさそうに言う。

 馬南慈はフッと笑うといかに戦歴が凄かろうと敗れる時はこんなものよと言い切る。特に今回は奴らは出陣した時から李牧様に敗れていたと力説する。
 馬南慈の子供がしかしそれにしてもこれ程の圧勝劇になるとはと口を出す。これでは雁門への土産話が殆ど無い、何もしておらぬからなと雁門太守がぼやいた。

 カイネは土産話などどううでもいい、まだこの戦いは終わっていないのだから気を緩めるなと叱りつける。少し言い方がキツい、私は今や雁門の総司令だぞとカイネにぼやく。
 だったらそれらしくしろ、骨珉伯とカイネは怒って呼び捨てにする。

 女の言うとおりだと声が出る。虎白公が桓騎の首が上がるまで油断するな、昨年はこのような状況から扈輒様は桓騎に討たれて軍は敗れたと語る。
 黙って聞いている舜水樹。それはお前らが間抜けだったからと突っ込みたいが冗談通じなさそうだからと傅抵は思ったことを行わない。

 別に油断はしていない、ただ今は日の出を待つだけと楽彰。突然、虎白公が舜水樹に敵のそれ以外の残党の動きはどうなっていると問う。思わず問われて戸惑う舜。
 それ以外の残党にカイネも疑問を持つ。

 俺も含めてそうだが皆、桓騎に気が集中しすぎている気がすると言う。そして、昨年の戦いはある奴らが現われたことで戦局が歪み出した、そいつらは岳白公を討って影丘の絶壁を攻略していると。
 カイネは気づく。それは・・・

飛信隊だ 桓騎だけに気を取られすぎていると奴らに足元をすくわれるやもしれぬぞ

 

 虎白公が一目置く飛信隊は今正に井闌車(紅春)で宜安城に攻め寄せていた。 紅春に乗っているのは李信、羌瘣、羌礼、昴、尾平、干斗、田有らであった。

 紅春と共に駆けている貂は井闌車が凄い揺れて傾いていると心配する。氾善はコケないと断言し、もっと飛ばせと命じる。

 限界じゃ無いのと貂が心配する。舐めるな、それに敵に気づかれたから城壁の上を固められる前に紅春を到達させねばならんと足を落させない。
 宜安城の城壁の兵が寝ている者達を起せ、敵襲だと怒鳴る。続いて急いで壁の上に登らせと指示する。城内の兵は見間違いじゃ無いのかと疑心暗鬼のままでいた。

 城壁に近づいた紅春に氾善が牽引してきた牛を外させ、人力で動かせるとそのまま城壁にぶつけさせる。ぶつかった紅春から開閉すると中から飛信隊が現われた。

 宜安城攻略戦だっ 紅春がかかったのを見た貂たち。

 氾善はどうだ紅春の秘部が拓いた瞬間の敵の顔は興奮と絶望が入り交じっておったであろうと高らかに言う。楽華兵はあれちゃんとした井闌車だったんだと安堵していた。

 城壁の上で奮戦しはじめる飛信隊。崇源歩兵団たちが隙間に入っていく。

 しかし守将の干里は戦況を冷静に見ていた。

  1. 敵はそこそこいるが井闌車はあの一台だけ。
  2. 敵の騎馬隊はこの真下の城門前に集結している。つまり
  3. 敵はあの井闌車だけを頼りに城壁に上がり、内側に侵入し城門を開けて騎馬隊を雪崩れ込ませるだけ。ならば
  4. 兵を全てこの城壁に集結させよ。ただの一点攻撃なら防ぐのは容易だぞ

🙂冷静な判断であります。敵ながら冷静な判断は模範に足りますわ。

 その守将の動きは城璧下の貂も気づく。敵兵が紅春の一点に集まってきている、こっちの攻め手がそれしかないと気づいて兵力を集中させてきたのだと。急がないとどんどん不利になると不安を覚える。

       

 だが不安を覚えたのは宜安城城主・北遼公もであった。

 西の城壁が攻められていると知らされ、見張りの兵は寝ぼけていたのか誤報ならゆるさんぞと宮城の上から城壁を見た。城壁の攻防にまでなっていると分かり、汗が噴き出る。
 北遼公はどうして宜安が襲われるのか、桓騎軍は敗れたのでは無いのかと怒鳴る。側の官人もそのように報告は受けておりましたと言うも動揺していた。

 北遼公は早馬を李牧様の元へ走らせよと命じた。次に狼煙を上げて城の危機を一刻も早く知らせろと命じる。宜安を取られたら大変なことになると緊迫する。
 その狼煙の煙が貂たちから見える。城を落す前に狼煙に気づいて近場の趙軍が来たら俺達は敗北する、急いでと信に祈る。

どんどん兵を呼び集めろ 人で埋め尽くして奴らを通すなぁ 宜安城の兵は士気盛んで崇源たちも進めなくなっていた。羌礼も闘うが敵が素早く仲間を呼び集める。

 礼は呼吸がイマイチ戻っていないのに人で間を埋められたら入っていけないと言う。瘣姉に無理するな、昨日の無茶が残っているだろとたしなめる。→😉初期は自己中だったが、周りが見えてきたな羌礼。
 ジリ丼になる前にと礼はイチかバチかの"巫舞”で行けるところまで行ってみると特攻をかける。昴が待ったをかけようとすると、止めとけと声が掛かる。

 李信将軍が礼に剣で斬り進める状況じゃねえと肩に手をかける。礼は諦めるのかと言うと、将軍はバカ言えまぁ見てろと答える。

 李信将軍は田有、竜川、中鉄、飛信隊怪力三人衆を呼び集める。

李信将軍の判断

  1. 今は斬って進んでも人の壁、ふっ飛ばして道を作ると。
  2. 敵の反応が思ったより早い。俺らが内から開けなきゃならねぇ城門の前までもう趙兵で埋められているはず。
  3. だからそこまで止まらず行くぞ

李信「間違っても・・・一人もぶっ倒れるんじゃねぇぞ 行くぞっ 宜安城攻略戦は肉弾戦となった。

 

 

 

             

K001_25 本当に久々の主人公の城攻めですね!!! 

   殆ど野戦ばかりでしたから。。。。 

  蒙恬の二つの条件というのが凄く気になる。王翦軍の援軍も入っているのかな?

 

 

  

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コメント

>桓騎だけに気を取られすぎていると奴らに足元をすくわれるやもしれぬぞ。
 岳白公を李信に討たれた際に、そちらに兵を動かした事が結果的に致命的な悪手
 になってコチョウが討たれましたから、警戒するでしょうね。
 そしてこの時も、范善と組んで宜安城を狙っていると、どこかで考えていた矢もしれ
 ません。

>飛信隊怪力三人衆
 こういう面は、飛信隊の強みですよね。
 武に優れた士官が少なからずいる。
 一方、楽華軍は愛閃を除けば、武に優れた士官は知られていません。
 この辺りは、力に任せた突破力にも差が出てしまいますね。
 本能型で猛将タイプの李信。
 知略型の蒙恬。
 軍の性格が、大将のタイプで大きく決まりますね。
 やっぱり、楽華はまだ人材不足ですね。
 とはいえ、蒙武軍からそんなにホイホイ人材は送れない。
 一方、下僕出身で最底辺から将軍に上り詰めて、傍を固めるブレーンも平民出
 身がほとんどなので、下級士族を含めて、人材を集めやすい傾向があるのが飛
 信隊。
 この戦いが終わった後、どうやって軍の再編をするのかを考えると、蒙恬として
 は頭が痛い所でしょう。
 李信にしても、そうですが、ある程度は痛みは軽い。
 とはいえ、二千人将である岳雷の穴を埋めるのは、決して楽ではない。
 何とか、元ヒョウコウ軍からよい人材を引っ張ってきたいところですね。
 人材は本当に宝ですわ。

CIC担当殿、コメント万歳です。
    
>武に優れた士官が少なからずいる。
     
 現場叩き上げの部隊ですからね。勇猛な兵士が歴戦として残っているでしょう。 かたや蒙恬は蒙家の嫡男で既に現場を効率よく戦う戦術マニュアルは既に身につけてから隊長のスタートの筈。

 落下傘タイプの指揮官ですから現場が認めなければ動けない、これもまた苦労がある。兵士から隊長になった李信と生まれながらの隊長な蒙恬。むしろ騎士族なのに戦士なみの武を鍛えてきた王賁が異色なんですよね。
      
>やっぱり、楽華はまだ人材不足ですね。
       
 現代でも空軍海軍があるが兵士の基本は陸兵士の訓練で鍛えてきた歩兵であります。戦後の土地を守護維持するには歩兵でしかないから。

 勇猛な歩兵を鍛え上げていないのは蒙恬はまだ不足してますね。智将といえども王翦はあれだけ城攻めできる歩兵いるのですから。

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