桶狭間戦記‐最終章‐第15・16話〔改訂版〕
天が示す戦い
- 第一陣
- 完璧なるもの
#15
織田軍は数段に陣取る義元本隊の一陣に突入する。
北西にいた松井宗信が気づいて寄せ太鼓を打って友軍に知らせる。岡部元信がこれに気づいて義元本陣に向う。今川軍の包囲殲滅作戦も始まった。
ヽ(#゚Д゚)ノ┌┛)`Д゚)・;掛かる織田軍、一族の飢饉から逃れるために戦おうとする今川軍。
だが、今川軍第一陣はたやすく織田軍に突破されてしまう。
勝っている織田軍だが、勝勢こそ退き時だと考え始める。
これより深入りせば勝利したとて我等も生還あたわず。。。
_/\○_ ε=\_○ノ じゃが、ここで退けんでや!!!突撃―――!!!
#16
義元本陣旗本武将の庵原美作守元政に葛山播磨守長嘉は兵に指示を出す。
義元公の御下知通りに戦い、陣(方陣)を崩すなと兵士に堅守を命じていた。それにより織田軍の猛攻に整然と今川本陣は迎撃する。
進めない自軍に信長は我ぁで計らえいと独断専行を許す。敵が完璧なら下手糞にやるしかないと馬廻りは自分の判断で戦い始め、右に後ろにと分かれて戦う。
今川の陣形(方陣)でマケドニアのファランクスのようであり
織田は只励むべし(「信長公記」)と乱戦に過ぎない。
⇒ファランクスのようにといっても実際のマケドニアのファランクスは攻撃陣形なのだが。。。
完璧なものはたった一つの綻びが崩壊を招く。
つよきものが最高潮に達し、完成されるとき、そのときこそが未完成の弱きものに敗れるときに他ならない。
今川の陣形が織田の馬廻りの機動攻撃に徐々に乱され崩されていく。。。
「弓、槍、鉄砲、幟、指し物 算を乱すに異ならず 今川義元公の塗輿も捨てくずれ逃げけり」(「信長公記」)
織田軍は第二陣も蹴散らし、三陣すわかかれぃと信長は更に叫ぶのだった。
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