桶狭間戦記‐最終章‐第17・18話〔改訂版〕
天運はいずれに
- 天運の交叉
- 自らの力量を以って
#17
未の刻 朱塗輿を見つける。(「信長公記」)
本陣第三陣が崩れた。義元は何故か感慨にふけっていた。
義元(我の遊びたいときは皆の遊びたいときであるらしい。我の選択に落ち度はなし。いやおそらく此度の邂逅に驚いておるのは信長自身もそうなのだ。
天運の起伏の交叉の場、蘇我鞍作、平大相国、幾万の人為とて抗えぬ必然の奇跡・・・
是ぞ我が求めし遊宴である。)
本陣で剣を抜く義元だった。
桶狭間では手負い、死人、員知れずとなり、信長も馬を下りて戦う。退き口を部下は口にするが義元は…、万に一つも退きはなしと動かない。⇒まるでYJの老け方半端ではない大将軍ではないか。。。
信長と直に戦うために。
馬廻りの新介は迂回して丘の上に行き、新助も共に行く。しかし、輿の中に義元はいなかった。新助が悔しがるそのとき、大鎧の輝く武人が彼らの中に舞い降りてきた。
アブネ━━Σ(゚д゚;)━━今川治部大輔義元、見つけたり!! 義元は逃げるどころか戦の真っ只中に躍りこんできたのだった。
信長、何処に―!義元は信長を探し求める。しかし、その見事な大鎧姿を馬廻りの毛利兄弟が敵の総大将を見つけて襲い掛かる。
義元は楽しそうに武威を振るう。足を薙ぐ剣を軽やかに飛び越え、相手を蹴り落とす。蹴って飛んだ先で毛利兄の脚を切りつける。
信長も義元はどこだと捜し求める。英雄が互いを捜し求め武勇を奮う。しかし、刀が英雄の身体を突き刺すのだった。
#18
方菊丸の頃━ 父・氏親は方菊丸に僧侶とするために守役につけると言う。方菊丸は父が扇をパタパタさせているので隠し事をしていると直ぐに分かった。父は自分に民を制する厳しさがない、資格がないとそういうことだと思った。
全ての音を混ぜて音曲にしてみたい。人は音、いい音 やな音 明るい音 暗い音 貴い音 卑しい音 若い音 古い音 全~部混ぜて音曲にしてみたい。
名僧にそれができる?疑問をもって方菊丸は京都から来る守役を見る。その僧の名は九英承菊。
この音だ。ぽっかりと開いた溝を満たす音。方菊丸は大いに満足した。そして、進む。
譜は出来た(法度)!これで音曲が・・・、
(´;ω;`)・・・やはりそういうことらしい。。。 義元は敵の剣を受けていた。それでも義元は毛利新助の指を引きちぎる。しかし、深手を負ってしまうのだった。
時代は我を選ばぬか。 自らの力量を以って国の法度と申しつけ、そう音曲の如く 国を 民を 時代を奏でる筈であった。
が、時代が要したは音曲の調和より濁流に任せた混沌。。。。
動けぬ義元は新助に我が首を与えようとする。介錯をしようとスル新助、馬廻りの毛利兄弟が手柄逸る兵を抑えている中、義元は思う。なんぞや戦国時代とは・・・ 義元を見つけたと聞いた信長はへいしを掻き分けてその場に向う。
信長が近付きつつあるのに、少し残念だ、戦国の世を体現する者がもう少し見えるのにもう見えないと心中で呟く。 そして・・・、
。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。唐鏡の申し子の首が落ちる。
Σ(゚□゚(゚□゚*) 永禄三年五月十九日 桶狭間にて今川治部大輔義元 討死。
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