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夏目友人帳 肆 感懐

#「人と妖の間(はざま)で」

 田沼は貴志を助けようと御美柱様がいる場所にまで行く。その時には田沼の目に朧けながらも妖怪の姿が見えるようになっていた。妖の世に迷い込んだせいなのだ。

 その田沼に後ろから声をかける妖怪がいた。領分にたちいるものではないと忠告した妖怪は御美柱さまがいる屋敷に向かう。それでも田沼は友達のために魍魎の住まう場所に入っていく。

そこでは宴が始まっていた。貢物が並べられ御美柱さまに捧げられる。その貢物の中には貴志が入っている瓶があった。貴志は田沼がここに来る前に脱出しようとするが、瓶のふたはとれない。妖怪たちは貴志の正体がばれていた。

 そこに騙されるなと瓶に入っている貴志はニセモノだという妖怪が宴の中に入ってきた。言うまでもなく変装した田沼だった。 自分がもっている酒壺に本物が入っているのだと近寄る。御美柱様の妖怪はこちらが本物だと言って田沼に見せようとする。しかし、貴志がなかなか顔をみせないので、遂に瓶のふたを開けようとした。 開ける直前になり、田沼の返送が人間のにおいでばれてしまう。焦った田沼が妖怪に体当たりをして御美柱様の妖怪の瓶を取り返そうとする。それが成功し、瓶から貴志が出ることができた。けれども、田沼が人間だと分かり、周りの妖怪が襲いかかろうとする。貴志は田沼に御美柱様の妖怪から間一髪守る。このまま妖怪から攻撃されるかと思ったが…、

 田沼に忠告した妖怪が煙幕も使って助けてくれた。ニャンコ先生は屋敷の中が広いので、貴志を案じながらどこかに身を隠そうとする。 

 なんとか妖怪の手引きで貴志と田沼がたすかった。しかし、助けてくれた妖怪は妖怪ではなく変装した名取だった。

 名取は貴志と田沼と話す。ちょうどそこにレイコに化けたニャンコ先生が来た。まさか化けられたと知らなかったので、名取たちが驚く。が、名取と貴志が歩いていると、邪悪な気がでかくなるのを感じた。 ニャンコ先生は低級妖怪を御美柱に食わせるために屋敷に集めたのだと。御美柱を封印することにした名取は弟子たちと貴志とで動き、田沼をニャンコ先生に任せる。

 祓い屋の世界を目の当たりにした田沼は妖怪の惨劇シーンまで見てショックを受ける。そして、貴志がどうして自分に内緒にしていたかも理解できた。深入りするなとニャンコ先生が言われたことも理解する。 

 田沼が襲われるが予め渡していた名取のお守りの石で無事だった。しかし、貴志は田沼が襲われてショックを受ける。いつか友達が襲われることがあるから自分は黙っていたのにと…。

  震える貴志に名取は強いんだと諭す。私は煩わしくて捨てたものだが、夏目は捨ててはいけないのだと今のままの道を勧める。その後、御美柱様を貴志と名取が首尾よく封印する。部下の妖怪が貴志たちを妖怪たちの手で始末させようとするが、ニャンコ先生は低級妖怪たちにお前たちは供物にされかかっていたのだ、俺が代わりに食ってやろうかと脅しもつけて低級妖怪を追い払う。解決した後で田沼は夏目と話をし、怖い目にあっても本当のことを教えてくれと言う。

貴志は自分の道について考えた。祖母レイコが歩けなかった道、名取が諦めた道、人と妖怪についての関係には自分が歩くことなのかと。

(* ̄ー ̄*)自分を知ること、自分の路を知ることが天命を知る近道か。。。

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