キングダム 第七十八話
信!中華一番!!
#「孤独」
政を乗せた馬車は進む。しかし、紫夏は幼少期の辛い経験で感情がふさぎ込んでしまう以上に矢を射抜かれても動じない政が常軌を逸しているを心配になる。
そして、4日目の夜。最後の関所・呂干に迫る馬車。その中で政は目が覚めて月を見ていた。横にいる紫夏は月をみている政様の目が好きですと言うが、政は時々夢と現実の境がわからなくなるのだと話す。では、私がいる時が現実だと覚えておいてくださいと紫夏が政に言う。政は本当に秦に還れるのかと聞くが、私が必ず帰しますと答える。
最後の関所・呂干。紫夏の馬車に通過の許可が出る。だが、役人がちょっと待てと引き留めた。紫夏に半数も見知らぬ顔がおるぞと詰問する。は人手不足で途中の村で雇った、年くっているくせに足手まといで困っているから置いてくれないかと咄嗟に言いつくろう。邪魔くさいわ、行けと役人が追い払うように通過させる。 紫夏たちが関を通過した直後、緊急ののろしを見た門番から関所の城門が閉じられる。 道剣が危なかったと安堵し、部下がすべての関を越えてこれで秦国に帰れると驚喜する。だが、紫夏たちは政脱出がばれたのなら軍が来る、偽装せずに荷を捨てながらぜ全力で国境を目指すと道剣たちに告げる。
趙の騎馬隊は速いから全速で逃げる。 馬車を走らせる道剣は紫夏に協力なしではここまで来れなかったと感謝する。本当に救ったのかと紫夏の心は晴れなかった。横にいる政に後々王になって贅沢三昧できますねと気を紛らわそうと話かける。その政が体を震わせていた。
政を引き留めようとする声の主が王になれぬ、お前が王になっても誰も喜ばぬ、馬車から降りろと呪詛の言葉を吐き散らす。だまれ、やめろと政が怒鳴り、紫夏と道剣が乱心する政を抑える。 だが、秦にお前の場所はない、お前の心とか体はまともでないのに王になど成れないから下りてしまえと尚も政の心に呪いの言葉を流し続ける。⇒うわああ、心の声の世界がむごいわ。。 遂にたまらずに政は馬車から降りてしまった。びっくりした紫夏が後を追いかける。
小川で紫夏が政に追いついた。来るなあと叫ぶ政は俺は秦に帰れないと言う。紫夏がもう少しで帰れますよと返すが、政は返れぬわけがあると答える。
政が木片を腕に深々と刺す。仰天した紫夏は気は確かですかと叫ぶと、政は痛みが無いんだと吐き出すように答える。痛み、味、臭い、寒さ、暑さも俺には何も感じないほどに壊れているんだよと絶望の告白をする。 信じられない紫夏は一体どうしてと訊ねる。
il||li _| ̄|○ il||li 物心ついたときに王族と知って幸運と名誉に心が躍った。だが、一歩外に出たら敵国のど真ん中で容赦なく憎悪が降り注がれたのだと。圧倒的暴力の中で絶望し、心が閉じられ何も感じられなくなったと政は紫夏に明かす。 紫夏は涙を浮かべ、秦王子でありながら趙で生まれた不運から長平の怨念を受け止めさせられたのかと愕然とする。
道剣が来るのが遅すぎた、壊れてしまっては王には成れないと嘆く政。だが、紫夏はなれますよと叫ぶ。私がならせます、感じないのなら私が感じますと政を励ます。あの夜の月に感動した貴方はきちんと感じていますよ、大丈夫ですと紫夏は一緒に秦に帰りましょうと政の希望を救おうとする。
(´Д`;≡;´Д`)アワアワ 怨嗟で国が滅びると言っていた政の少年時代は脅威だべ。。。
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