キングダム 第四十八話
500年の争乱、春秋戦国時代、あまりに過酷で長く厳しいその時代はもはや龍がいたのかもしれない、時代という龍が!
欲望、痛み、快楽、絶望すべてを呑み込み龍はうねった。その鋭く光る胴から地上にもれ迸ったものは“血”そして―“激情”である!! 争いの年月は百を超えた国々を七国に淘汰した、世にいう戦国七雄である。
中華に七人の王が立ち覇を争ったのだ。500年というあまりに永い動乱にもはや平穏の刻は来ぬと民は絶望した。
しかし、紀元前246年、中華西端の国「秦」に運命の王が即位した。
第31代秦王・嬴政。後の「始皇帝」である。わずか13歳で即位した若王に実権はなく即位2年目の夏も未だ変わりない。だが、しかしごくわずか、ごくわずかではあるが中華に西風が吹き始めている。
信はその風に乗った。。。
信!中華一番!!
#「募集」
初陣10日前―秦都より東の啓村穀物倉庫。
信はそこで日銭を得ていた。信が新記録だと言って俵をたくさん背負って台車に乗せていた。鍛錬もかねての日銭仕事であった。
ボロ小屋、家に帰れば貂が飯を作って待っている。⇒若夫婦!? これに信が気づくのに何十話必要だったのかなぁ(笑)。【2012年記】
平穏すぎる日々を送る二人。もらった金は手を付けていない、生活には稼いでいるし、山菜をとれば食費が助かっていると貂が話す。信は束の間の休息だと言うが、普通にやっていける生活だから束の間でなくてもと貂が言う。
政たちから三か月も音沙汰なしで冷たいなと貂が言うと、信はそんなもんだろと気にしない。
寝静まった頃、信は外に出て剣を振って鍛錬を続けていた。傷は治り、力仕事で振りはさらに速くなる。城での政との会話を思い出していた。
急ぐのと焦るのとは違う。
明日戦場にいけないのだから体を治すことに専念しろと。刻は焦らずとも来るのだから準備は怠るなと言われていた。⇒細やかな大王様の心遣いだ。 準備はできている、あとは刻まちだと剣を振りながら信は稽古に励む。
刻が来た!!! 立札が村に立った。村人と一緒に貂がそれを見ていた。帰ってきた信が貂に何が書いてあるんだときくと、貂が魏国を攻めるから歩兵を募集していると答える。
歩兵募集と言われ、信は驚喜する。貂がよかったな、いよいよ初陣だ、派手にぶちかまして来いと元気づける。応と信が吼えるのだった。
( ^ω^)新たな戦いが始まった。。。
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