ローゼンメイデンＴＡＬＥ２５ 五遷 EDIT.

第二十五編「まきますか　まきませんか」

1. edition「目をこらせば無数の選択肢が確かにある！」　100513初記

＃「まきますか　まきませんか」

　遂に元の世界に戻ってきたビックジュン。　気付いたビックジュンの目の前にはカーテンコールが見える。本当に元の世界、舞台が元のままから終わっていたことにジュンは心から安堵した。帰ってきたんだと。

　打ち上げパーティにも参加するジュン。舞台は盛況だった様でアンケートも絶賛だったと皆が喜んでいる。ジュンは何処から戻ったのかを考えていると、実は夢ｵﾁなのではと不安がよぎる。そんなジュンにビールを注いでくれる人もいたり、座長の女性は衣装をべた誉めしてくれる。しかし、その座長から言われた斉藤さんが借りていたアンティーク人形を帰された時に、真紅といた時間が夢ではなかったことがはっきりする。そのアンティークが真紅ではなかったからだ。

　本屋のアルバイトまで元の生活に戻る。相変わらず淡々と過ごす日々、嫌な事がある時間がある。それでも斉藤さんがいる辺りは救われる時がある。⇒但し、フォローすることまで元のままでは無かったです。　

　時が動く。　いつものように嫌味を言って自分からすぐに帰ろうとする社長。しかし、其の場に本社の部長さんが来る。部長は本会議用の発注報告書がまとまっているか店長に聞く。しかし、店長は答えられず、代わりにバイトのジュンがそれはまだ今週中だからあと少しと答える。　バイトが代わりに答えたので部長は戸惑い、さらに店長が困る。

ﾓﾋｬ━━((゜Д゜Uu))━━斉藤さん奇襲!!!!!!　斉藤さんが駅前店の売上推移ならバイトの桜井君が詳しいのでノートを確認すれば早いんじゃないかと発言する。店長はなんでもないメモだからと言うが、部長はノートを見せてもらう。ノートを暫く見た部長が店長に帰る前に報告書を書いてと居残りを命じて、ジュンのノートは借りていくことになった。

　帰りは一緒のジュンと斉藤さん。斉藤さんは誰が一番きちんと仕事をしているか分からせるためのいい機会だったと、部長にジュンのことを伝えたのだと言う。誰にでもできることだよとジュンが言うと、誰かがやればできることって誰もやりたがらないことでしょ、それを普段からできることは凄いことと斉藤さんはジュンを誉めてくれる。⇒　(￣◆￣；)可能性と公算の違いを指摘する斉藤さんも凄いんですが。。。持ち上げてくれると尚もマイナス思考的なジュンに斉藤さんは誉めた上に座長さんの申し出、劇団の美術担当は迷惑かなと尋ねる。しかし、ジュンは芝居が成功したときの充実感はいいとの感想を言うので斉藤さんは良かったの表情を浮かべる。

　斉藤さんは不意に大学に全然行っていないねとジュンを焦らす。劇団にかまけて大学をおろそかにして欲しくないなとジュンを心配する。ジュンは両立は出来る、ただ単に馴染めずにいた逃げ場だったと心の内を語る。　意外に思って聞いていた斉藤さんはジュンはなんでも劇団でもお店でも自分の居場所を作っていけると思っていたと答える。自分がそのように積極的なタイプと見られていたことにジュンは驚く。

　大学に行くジュン。必要でもない、己が切り取られたような疎外感を考えると雪華綺晶の最後の気持ちが思い出される。それでもジュンは他人のために愛想よく隣の席を譲る。

　店に行くとジュンは部長にうちの会社に就職してはどうかと誘われる。考えてくれるだけでいいのだと。ジュンのノートが本会議で話題になり、そのためにノート作成者のジュンに白羽の矢が立ったのだった。部長のお誘いに対してもジュンはノートは自主的でもなかったし、大検で入った大学も中退なんてことはと謙遜する。しかし、部長は私も中退ですが何とかやれている、道はひとつじゃないとジュンの保留を受け入れてくれる。

　二人の話を聞いていた店長。とうとう嫌味な態度を引っ込める

　劇団、大学、就職と選択肢が一気に増えたビックジュン。帰りがけにローゼンメイデンとの時間を思い出す。真紅のぜんまいはジュンの手元にあった。　

まきますか　まきませんか

まかなかったジュンは真紅と出会い、過ごした時間と大切なことを思い出していた。

何もないと思った世界に　可能性と分岐を失った世界に

目をこらせば無限の選択肢が確かにあった。

手をのばしさえすれば

ちっぽけなぜんまいから得た無限の可能性、勇気と自信を得たビックジュンのまかなかった世界が動き出すのだった。

　(´；ω；｀)ｳｳ･･･　兎に角、まだ続くようで心から安堵しました。。。