ローゼンメイデンTALE6 五遷 EDIT.〈2014〉
#「記憶」
※ この記事は2008年にパソコン不調期間で書けずに放置後、2014年1月に再度記したものです。
ジュンに届けられた「新・少女の作り方」 作ってしまえばいい、お前だけの人形をとのメールの言葉に惹かれて、巻かなかったジュンはその箱を開く。
可能性が閉ざされていると感じるジュン。そんな時に作ってしまえよ、お前だけの人形を。何かに焦るジュンはその人形を作ろうとする。
翌朝、きちんとモーニング・ティーの準備をすませるジュン。真紅もやればできるじゃないの、仮下僕と褒める。 慌ただしく出かけるジュン。
代わりに鞄ももたずに巻かなかった世界にやってきた水銀燈。 マスターのための行動に真紅は水銀燈を心配する。共闘すると約束したので真紅の鞄で眠らせてあげることにした。空はどの世界でもどの時代でも同じ青だった。
仕事で眠い顔はご法度! 結局、睡眠時間削って人形を作ったジュン。 仕事で斉藤さんに声をかけられながらもこの前のことを思い出していた。
この世界の「今」を変えることはもうできない。真紅の言葉が今のジュンには痛かった。夢を見るなの店長の言葉も痛かった。 斉藤さんだって自分の側じゃない、自分が異端で一人だけと空恐ろしい孤独をジュンは感じていた。 苦しくなって少し場を外したジュンだが、その彼の目の前にあの箱が見えた。
仕事が終わり部屋に戻るが、なんとその箱があったのだ⇒怪しすぎだろ。。。 真紅が声をかけると、すばやくジュンはそれを隠す。それから奥に引っ込んで二つになった人形の箱を開ける。
あの感覚をくりかえして生きるのは…嫌だ!
頑張ってもからかわれた 最初は文化委員会で衣装のデザインで偶然にノートに書いたものが使われた それを全校生徒の前で担任に公開されてしまう みんなからいろんな感情で見られた それ以後はみんなの目が怖くてひきこもっていった だが益々孤立した
世界に切り捨てられていった あの感覚――
世界から益々孤立感を深めるジュン。努力しても見えない壁がある。できる奴できない奴、成功する奴何やっても失敗する奴。 鬱に落ちていくジュンだったが、姉からの電話が外を繋ぐ。
真紅からそわそわしているわと言われ、ドキッとするジュン。寝てくれないと人形が作れないからだ。 そんな心の揺れを察するのか真紅は新聞を読ませてくれるように頼む。仕方なくジュンは新聞を広げて真紅と読む。
人はなぜ出来事を文字に残すのかしらと真紅は疑問を口にする。ジュンが忘れていくからだと答える。記憶だけでは死んだときに消えてなくなるし、伝え続けていっても先細りするからなと。
もし誰も憶えている人がいなくなってしまったなら、最初から起きていないものと変らなくなると真紅も頷く。それでも私が貴方の膝に座っている事実は変わらない。たとえ誰一人消えたとしても今のこの時間確かに存在した、覚えていれば消えてなくなったとしても、貴方が過ごした時間やあなたがつくったお人形をと説き聞かせる。なにか心に響いたジュンだった。
それでもジュンはドールを作る。その光景を真紅の鞄から起きて不機嫌だった水銀燈は面白いことになったわと途端に機嫌が直る。
その頃、まいたジュンはこちらからは届かないのに、向こうからメールが届いてきていた。話がかみ合わなくなっていた。 これは結構やばいと危機感を募らせるのだった。
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