信約キングダム 129回
キングダム 第129話
目線を切らさないことが戦いの全ての眼目である!!
#「飛矢」
趙右軍本陣。その右軍大将にいる馮忌が飛信隊と秦左軍の残軍に肉薄されている。俺の戦術に誤りなどないと言う馮忌だったが…。
馮忌は考えていた。ここまで肉薄されているのは戦術に誤りがあったのかと。
その馮忌を狙う秦総大将・王騎は泰若自前と、戦局を学びに戦場を傍観している秦の軍師学校生徒の河了貂は祈るように趙右軍と秦左軍の戦場を見ている。
左軍の将・馮忌に肉薄している秦軍であったが、本陣の守りは固く趙右軍本陣の精鋭たちが秦の兵の首を挙げたり、突き殺していた。 秦左軍にいる壁千人将の部隊も本陣に駆けつけようとする趙兵を遮断するのがやっとであった。部隊の兵たちが抑えられないと悲鳴を上げるが、壁の副将・北朱が怒鳴りつけて一人も通させるなと厳命する。矢で重傷を負っている壁は肉薄されても尚固い守りをする馮忌に首級の道は遠いと嘆き、飛信隊の伍長・竜も本陣はビクともしネエと根を上げている。
諦めていない男達よ!しかし、隣にいる伍長の尾兄弟達はまだ諦めてはいなかった。自分達の隊長、同じ戦友の信に頼むぞと心で祈りを絶やさない。⇒ ( ̄Д ̄;;嗚呼、尾兄弟の念がひしひしと伝わるかのような必死の形相です。。
馮忌の首を取らんと本陣に突っ込んだ飛信隊隊長・信と副長・姜廆は攻めあぐねていた。本陣の兵達を突破できない。埒が明かないと焦った姜廆は馬から降りてシユウの技で決着しようとする。しかし、信がそれを止める。
何だと焦る姜廆を尻目に信は疲労困憊でありながらも、敵将・馮忌を凝視し続けていた。一瞬の隙を見逃さぬとばかりに視認できる距離まで迫ってきた馮忌を狙う。
秦左軍軍将・干央は未だに馮忌まで迫れないでいた。本陣の精鋭たちをしぶとく殺している。
本当の敵は?? まだ討ち取れない敵軍軍将(干央)に本陣の兵達はイラついている。しかし、馮忌は本陣まで肉薄された原因は干央ではなく、横撃してきた小隊(信)であると横にいる騎馬の信を見る。馮忌は是までの戦術を省みていた。
横撃した小隊が此処まで肉薄できたのは俺が両翼を挙げたからだ。→敵(秦)左軍一万で突っ込んできたから両翼を挙げて包囲した。→だから小隊が本陣まで届いた。上げなければ来れなかった。だから偶然だ。
Σ(゚д゚;)両翼を上げたから小隊が突っ込んできた。⇒俺は両翼を上げさせられていた!⇒そうするように王騎が一万で突っ込ませてきた⇒故に偶然じゃない、俺が第一手で嵌められていたΣ( ̄ロ ̄lll)
まんまと嵌めていたと秦本陣で副将・騰が馮忌の戦術好きが仇になりましたねと大将軍にコメントしていた。 王騎はなまじ大技をしかけたのに注意が足りなかったですね、攻撃大好きなんですね、たまには受けも意識しナイトと手の内を明かす。
(ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ まるで奇策無しのルルーシュを笑っているみたいだ。。。
自ら率いずとも戦場を操った殿は天才だと騰が誉めると、笑いながら長距離戦もまんざら嫌いじゃないんですよと秦六将の貫禄を見せ付けていた。⇒秘策無い戦術を駆使するのは将軍の資質ではありません。
自分が踊らされていたことに気付いた馮忌が顔をしかめながら戦場を離脱しようとする。本陣の兵を二つに割って逃げていく。自分を殺せなければ王騎の戦術は失敗なんだから。
しかし、逃げるには遅かった。。。
予め馮忌の逃走ルートを予測していた王騎が小隊を差し向けて、秦の旗を沢山そのルートの前に潜ませていた。 逃げてきた馮忌の部隊に沢山の秦の旗が目に映る。敵味方ともに驚愕し、その場に立ち尽くす。⇒三国志でもおなじみの偽兵ですね。女性の兵士も混じっていますが、これは問題ないです。秦の徴兵では女性も含まれていたそうですから。(唯、統一後は女性の徴兵は廃止した) 一瞬は戸惑ったが、馮忌が偽物だと見抜き進めと命令する。しかし、兵たちの足は一時も止まってしまった。追撃してきた秦右軍の干央の部隊に追いつかれてしまう。
是まで、我が主の前で策をひけらかすのは10年早いと干央が馮忌を罵る。負けじと馮忌がこの戦いで始めて怒声を上げてお前たちの方を完全に葬り去って策に溺れたのがそちらだと言い返す。⇒完全に野球で言うところの“目を切った”状態にナッてしまいました、馮忌
干央はお前の命運は尽きたと述懐する始末で、切れた馮忌がこちらの台詞を返すとばかりにそいつを殺せと喚く。⇒目を切ったことの自覚すらないので干央も呆れ気味では??干央は馮忌に殿の冷が届くぞと言うなり、馮忌の時が凍る。その瞬間を待っていた者の存在を忘れた。
飛ぶ猛禽と化した信が獲物(馮忌)を襲う!!! 本陣の死闘から一時も目を切らさなかった鷹の目の信が馮忌に襲い掛かる。逃げた馮忌を追撃し、騎馬から半数になった本陣の兵たちを飛び越えて敵将に飛び掛る。上からの奇襲に護衛の騎馬兵達は意表をつかれてしまう。上からの敵襲に気付いて、しまったの馮忌が見たときには…、信の袈裟切りをモロに受けてしまった。 敵味方がこの瞬間に全てが止まる。
時が動くと…、地に倒れた信の後から馬上から物言わず屍となった馮忌が血反吐を吐いて地に倒れて動かなくなった。 最期まで祈っていた伍長の尾兄弟達が蒼い顔から一転して涙の表情に変わるとともに、秦軍から喚声が沸き起こる。最期までついてきた飛信隊全員が涙涙の歓喜をあげている中で、見事に馮忌を殺した信はとったぞと敵将を眼下に見ていた。
魏戦で呉慶を討ち取ったヒョウ公大将軍の時のような歓声を信が受ける!!
将として武人として並々ならぬ成長を果たした成果に万歳!!!!
quotation:義風捫虱堂「戦う者に道が2つある。勝利と、死と!」081004
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