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信約キングダム 146回

キングダム 第146話

この作品がそんじょそこらの漫画、アニメとは桁違いで渾身の傑作だと改めて感じ入った次第です

#「失敗」
 信の乾坤一擲の作戦に龐煖が感づき、背後の信に太刀を振るう。作戦がばれたと飛信隊の皆は顔色を失う。 しかし、副将・姜廆は龐煖の太刀が差し込まれているなら信はと龐煖に勝機を見出す。 そして…、

 信は龐煖の大刀をかわして斬る! 龐煖の身体から血飛沫が上がった。

 趙の総大将が少年兵に斬られた! ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ  敵味方ともに信じられない光景を目のあたりにし、顔が一変して動きが一瞬、止まる。万極将軍(趙)、干央軍長(秦)ですらありえない光景に驚く。 崩れ落ちる龐煖。其れを見て飛信隊は歓声を上げるが、二人だけは上げなかった。

 まだやってネエと斬った感触が骨まで達していない、致命傷でないと感じた信は踏みとどまる。⇒ ……(ノ゚ο゚)ノミ(ノ _ _)ノ 硬気功かよ、龐煖!斬られた龐煖も体勢を立て直す。飛信隊の歓声は止まり、万極と干央もまだ終わっていないと気付いた。信が振り向きざま第二の剣を振るう。次は骨をと横薙ぎするのだが、其の剣は届かなかった。

 ドグッと鈍い音とともに信の腹に龐煖が大矛の柄尻がめり込んでいた。正確に急所に入ったか、信は喀血してその場に立ちすくんでしまう。その信を見た龐煖が振り向くと、悲壮な覚悟で姜廆が襲い掛かっていた。⇒まさに悲壮な覚悟というしかない姜廆の表情 しかし、気配を察知した龐煖に適うべくも無く、大矛一振りで遠くまで弾き飛ばされてしまう。

 作戦が失敗した―!! 飛信隊全員が苦渋の顔を浮かべる。秦軍第4軍軍長・干央もあと一歩まで届かなかった信を見て戦いを忘れてしまった。その甘さを万極将軍が見逃さず、背後から剣を刺す。 それでも尚、信は血を吐きながらも立ち上がろうとする。けれども、龐煖の名を口にしながら遂にその場に立ち竦み、動かなくなってしまった。要の隊長が動かなくなり、飛信隊の士気は低下する。

「ただの油断。だが、不思議な力を持つ子供だ。“我が神”に捧げる供物としてはふさわしい。」

ううむ、「○狼伝」で似たような台詞を聞いたのお軽い敬意か、それとも本気なのか龐煖は謎めいた言葉を吐いた後、信の命を刈ろうとする。姜廆が、そして信の兵士達が絶叫するも、中国史を舞台にする戦争漫画の傑作「キングダム」の主人公が武神の大矛で終わる。。。

愛だとか奥義だとかホザク某ナルシストが徘徊する戦争アニメで悦になるなら、この作品みたいな戦場での覚悟や壮烈な悲壮感など真に迫るものは決して感じ取れまい。 

┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~

 

(# ゚Д゚) まだ、終わらんよ! 必殺の龐煖の大矛は信に届かなかった。

澤、尾到、尾平の三人が盾を持ってその場に駆けつけ、信を龐煖から防いだのだった。龐煖の大矛に吹っ飛ばされる三人、それでも死の覚悟を超えて必死に信を守る。やけになったのかその盾ごと龐煖は大矛で切り倒そうとする。盾が斬られようとも、指がおれようとも、三人はふぐううと死の恐怖を堪えて声を絞り出しながら隊長を守る。そして、

 趙三大天の一人である化物相手に、遂に仲間達が矛を並べて立ちはだかる。⇒キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! なんと素晴らしい光景だ。皆が化物相手に死を超えて戦う戦友達の雄姿!!三人の奮闘に皆がもう十分だと声をかける。そして、自分達の隊長を守りながら飛信隊退却を実行する。

コラ、 姜廆を忘れていないだろうな?

 

 quotation:義風捫虱堂「匹夫、侮る無かれ」 090214   

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