信約キングダム 159回
キングダム 第159話
#「予想」
王騎が自ら趙軍本陣へ突撃する。敵の総大将自らの突撃に趙荘(趙軍総司令代理)は驚く。驚く趙荘だが、驚きつつも敵の総大将が来たことに趙兵は勇んで槍と剣を向けるのだが…。
王騎自ら先頭をゆく刻、その軍は全員が鬼神と化す。
アワ((゚゚дд゚゚ ))ワワ!! 久々に出たこの台詞(壁が最初に言っていたけれど)。
王騎が歯向かう趙兵共を一刀でなぎ払い、死体が血しぶきと共に無造作に舞い上がっている。 囮の歩兵で誘い出され、趙の陣形が乱れた所に王騎の鬼神の突撃が強烈に入った。 趙右軍はたちまち突破され、中央に早くもつ突入していく。信達の左軍はその快進撃ぶりに否が応でも士気が増していく。
王騎自ら軍を率いての突撃に趙荘は陣形を立て直すべく、本陣を後退させる。彼はまさか王騎が自ら先陣を切るとは予想だにしなかった。こちらは弾劾が背後にあるので逃げようがない我らを急いで攻めてくるのは何故だと疑問が浮かぶ。 また、王騎軍の活躍で死を免れ、戦いを静観している蒙武軍にいる王騎配下の隆国も殿が戦いを急いでいるのはらしくないと考えていた。
趙荘は後退しながら、まさか気付いているのかと己が秘めた謀計を思い巡らす。⇒指揮官で“まさか”は絶対に口にしてはなりませんよ!
それは秦の馬陽侵攻前の作戦会議。。。新たな三大天の一人・李牧が趙荘と公孫竜にのみ、王騎を山中へ誘き寄せて李牧の伏兵で退路を断って殲滅する作戦を伝えていた。 趙荘は作戦を理解したが王騎が北からの援軍に気付くのではないかと李牧に問う。
しかし、李牧は先日に雁門で匈奴を殲滅したと北の情報を伝え、趙荘達は何も知らされていないこととそれだけ精強な軍があったことに驚愕する。完璧な情報封鎖から因縁のホウケンが趙将であるとだけ知らせれば、王騎が出てくると李牧は続ける。 この戦いは必ず勝てると利牧は纏めた。
現時点でも李牧の言う通りに戦局は進み、伏兵の事も味方では数名しか知らなかった。趙荘は敵の王騎が知るはずが無いと一蹴する。そこに新たな知らせが入る。
小王騎?信は飛信隊と共に敵本陣へ突入す!! 秦左軍が前進する。これは趙右軍を釘付けにするために。そして、囮だった信達の秦右軍は新たな命令で敵本陣へ突入することになった。ようやく戦えると、信はそうこなくっちゃと戦意を更に上げる。⇒隣にいる朱亥伍長、実にいい顔してますね。最初の戦いで隊長がガキだとムカついていた頃とは雲泥の差です。秦軍は開戦からもう全軍総攻撃に入ってしまった。趙本陣は王騎の暴挙にうろたえる、趙荘はこの不自然さに王騎が李牧の作戦に気付いたのではと激しく動揺し始める。
しかし、王騎は気づいていなかった。それだけ李牧の情報封鎖が完璧だったので、知りえようがなかったのだ。それでも王騎はこの本陣との戦場で援軍がどこかにいることを予想していたのだった。
王騎大将軍の作戦概要;
- この戦場は釣り鐘状態の地でこちらが敵軍を押し込めている形だが、援軍が後ろから来たらこちらが挟まれてしまう。⇒つまり、援軍が来ることを見越しての山中への撤退作戦の可能性がある!
- 索敵部隊を出しているが、彼らから敵との遭遇を知らせていない。⇒ということは周到に索敵範囲の外まで兵を伏せてある。とすれば、更に山の中にいる可能性が高い。
- ならば、山間奥からこちらの戦場にまで到着するまでの時間内で本陣に止めを刺して各個撃破してしまいましょう!!!
( ̄ー ̄)ニヤリ これは名将の判断の典型的なものです。 第二次世界大戦でも砂漠の狐と連合国から恐れられたドイツの名将・ロンメル元帥がこれと同じ作戦判断をしていました。イギリス軍に周到に包囲されそうになったドイツ軍で、ロンメルは包囲されることを予想した上で目の前の敵軍を攻撃した後、包囲してきたイギリス軍を片っ端から叩きのめしてから撤退を完了させたのです。
王騎にはその本陣を叩き潰す自信があっての総攻撃だった。
「私がその気になれば、趙荘軍など瞬殺ですよ。」
遂に瞬殺宣言キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! !趙本陣がうろたえる中で、総大将のホウケンがいずこかに消えていた。
★名将とは全てを予想することはあっても全てを対処、選ぶわけではない。
全てに対応するには全てを選んではいけない。先ず叩き潰すべき目標を、目の前の敵を見定めた後に短い時間で処理してから次に向かう。
- 先ずできること、すべきことを優先順位できめる。
- 決めたらそれに集中して完了させる。
王騎将軍、本当にためになりました。。。
quotation:義風捫虱堂「名将」 090528
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