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信約キングダム 173回

 キングダム第173話

#「終戦」
 王騎戦死の報が散って戦っている両軍全てに伝わった。

 先ず公孫竜・李白軍と対峙していた同金・鱗坊軍。同金軍長はありえぬ、何かの間違いだと歯を食いしばって泣く。鱗坊軍長にいたっては両手で顔を蔽い馬上で悲しみに沈んでいました

 次に白髪鬼の万極軍と戦っていた録嗚未軍長は激昂し、滂沱の涙を流しながら敵軍へ暴走しました。⇒( ゚д゚)ろ、録嗚未軍長、あんたの号泣顔が日曜17時のテレビアニメに出てくるキャラみたいだったよ。。。(当時) 自軍の犠牲も大きかったが万極軍にそれ以上の犠牲を与えた。

 李牧大将軍は直ちに全軍に撤退を命じる。公孫竜、李白軍は素直だったが万極軍は釈然としなかった。それでも命令は絶対なので撤退する。全軍の撤退行動を見ながら王騎を倒した趙三大天の二人が再び会う。

 話は李牧から切り出す。龐煖に宿敵を討ったのに満足と言う顔ではないですねと言うと、龐煖も王騎は死んだが勝ったという手応えは無いと率直に言葉を返す。李牧がでしょうね、むしろ内容は負けていたと言うと、龐煖がギロリと睨み返す。⇒自分でも言われずとも分かっているという感じですかね。。。 

 痛いところをついてしまったと詫びる様を見せて李牧はこれからどうするのですかと去就を問う。山にこもって修業するのですかと李牧が聞くと龐煖が黙っている。 続けて李牧が王騎の強さは戦場にあると思いますよと表舞台への誘いをするのだが、龐煖はお前に利用されてやったのは王騎がいたからだと答える。

 そして、そのまま龐煖は戦場に用は無いと言ってからその場を去っていく。 去りゆく三大天を見ながら李牧がその背に向かって時々に使いを送ります、気が変わったら何時でも歓迎しますよと表舞台への門を開けておく気遣いを見せる。

「…何しろ…これから再び乱世の全盛期が到来しそうですからね。」 李牧が今後を暗示する言葉を呟く。何も知らない馬陽の民は趙軍の撤退で趙の侵攻が防がれた、秦軍が勝ったと喜ぶ。

しかし、趙軍の撤退を見送る秦軍の兵士達は誰一人として喜ぶ者は無く、王騎将軍の死を目の当たりにした兵士達は揃って悲しみと悔しさで嗚咽していた。王騎軍の隆国軍長はもとより兵士達は涙を流し、肩を落とす。蒙武軍も屈辱を噛み締めた。その蒙武は黙って兵士達を見ていると、肩を落とすことなく趙の撤退を見続ける少年に気がついた。

誰よりも泣いていいはずのその少年、
王騎の最後の言葉と共に宝刀を受けた小さな百将、
王騎の下で激戦をくぐった王騎直属の飛信隊の隊長。。。

信は涙を流しつつも趙の撤退を静かに見ていた。右手に王騎から授けられた六将の愛刀を握り締めて。この時まで起こった全てのことを余さず正面から受け止めるかのように。。。 ⇒哀しくもたくましく耐える生き様って美しいよね

諸国を震え上がらせた王騎の死は瞬く間に全土に広まった。

弱小国の韓は両手を上げて王が喜び、魏国では王が何かを考えたような顔をする。遠い燕国では将軍が、斉国では宰相が微笑を浮かべる。強国の楚では王は宰相の春申君に趙将の三大天について問うと、春申君は長のことはこれから調べると前置きして秦の武威が落ちたことを確認した。

秦本国では王騎の死で様々な噂が飛び交いながら、今後の隣国の動向に恐れを抱く。都・咸陽では呂宰相をはじめ李斯達の文官に不安の色が濃い。特に軍事担当の昌平君の戦略は深刻な事態になる

盟友の昌文君は軍議の途中で正殿からふらふらして下がる。途中で呂氏の文官が軍議の最中だぞと引きとめようとするが、却って昌文君の怒りをかって顔面を握り潰されかけた。

 引き止める声を聞かずに昌文君は正殿を出る。共に戦った戦友の死に必死で堪えていると秦王が外で顔をうずめていた。昌文君が側に近寄ろうとすると、秦王・政は王騎は出陣する前に昭王の遺言を伝えたと語る。昭王の遺言とは全中華の王たる姿の教授だったと続ける。出陣前に王騎と政の昭王の遺言公開の儀式だった。

 奪い取った地にある民は奴隷ではなく自国の民として愛を注ぐべしと、王騎は昭王の遺言を全て伝える。政は心から王騎に感謝し、父王からは教わっていなかったと言う。

 教わらなかったのは当然で、王騎は先王には遺言を伝えていなかったと答える。遺言は昭王の遺志を継ぐ資質のある秦王にのみ残されたものであり、その判断を昭王は自分に一任されたと答える。

 私が仕えるに値すると思う王にのみ伝えよと王騎の言葉に、政は驚いて椅子から立ち上がる。王騎は真剣な顔をして王に言上する。共に中華を目指しましょう、大王と。⇒王騎が遂に熱い時代を背負う王だと政を認めたのに。。。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

王騎の想いを知った昌文君は堪えきれずに号泣し、政も悲しみに身体を振るわせるのだった。⇒肝心なことや本心を余り言葉にしない人だったんですね、王騎将軍って

そう考えると、言いたいことがあるなら言いなさいと信に語りかけた王騎将軍は想像以上に愛着を感じていたのですね。。そういえば王騎将軍は常に自分から信に言葉をかけていた。そこまで信に応えようとしていたのか。。。(つд⊂)エーン。

 

 馬陽の戦いから半月後、前線に残っていた王騎軍がようやく帰還した。

 戦いは終結した。

澤さんは妻子の下に帰ってきた
竜泉も第一子を愛する妻と見ることが出来た
尾平、昴も村に帰ってきたが、弟・尾到は帰らずに有里は号泣してしまう

そして、信は一人で帰途についていた。気持ちが整理しきれずの帰国の道に、王騎から渡された宝刀が重く感じていた。ようやく自分の家が見えてほっとしながらも、誰もいない家にただいまと声をかける。すると、

お帰りと声が返ってきた。 ∑(゚∇゚|||)そこにいるのは、何と河了貂だった。

o(*^▽^*)o オオ釈放されてたんですね。

少しだけ休みをもらったんだと答える河了貂。⇒ (*´д`*)ハァハァ 可愛すぎる。。。

 いっぱい作ったんだと河了貂得意の手料理に、信はいつもの自分を取り戻して存分に食べるのでした。

 

 (._.)アリガト 最後まで読んでいただいてありがとうございます。

いつもこの『キングダム』感想記事を読んでいる方に、当ブログの管理人から伏字ありの独り言があります。

ここまで読んでいれば分かるように王騎将軍が戦死してしまいました。。

正直、この展開は辛かった。。。ネタ元は分かっていたのですが哀しかったです。 熱き魂を持ち合わせつつ蓋世の志を掲げて戦う武人の姿は久しぶりだったので、もう見れないと思うと余計に辛いです。

 しかし、大樹は倒れようとも芽が残っているので、これから徐々に王騎の何十人分まで活躍してくれる信の姿に大いに期待する所存です。

Caocao1あの時に来た勇者たちよ

HNをきちんと書き、辺境のブログであろうと

言葉を選んでコメントに来たことは此処でも忘れない。

 

  1. こんばんは。
    いつも楽しみに拝見させて頂いてます。過去投稿から順にずっと来て、ここまで読ませてもらいました。
    キングダム史を語る上で絶対に欠かせない出来事である王騎将軍の死は、御ブログならびに五遷さんにとっても、当時、重要な転機だったのですね。本記事の投稿文面(特に独り言部分)に思いが現れていると思いました。
    引き続き順に読ませて頂きます。

    ではでは。。 【びいと】

返答①過去投稿から順にずっと来て、ここまで読ませてもらいました。。

 おお、なんとありがたいことでしょうか。いずれは欠けている話数も補充しようと考えていますのでお楽しみに。

返答②>キングダム史を語る上で絶対に欠かせない出来事である王騎将軍の死

 死ぬのは予想していたのですがこれほど素晴らしい展開になるとは思わなかったです。負けが決まろうと最後まで生きることをあきらめない、戦争ってそうやって悔し涙を流して生き残るんだなぁとも改めて考えなおしました。

 本当に良い回でした。

 

 

quotation:義風捫虱堂「象徴にして大樹は倒れた。だが僅かに知る芽を知らなければ血の代価を払うのだ。」 090911 

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