ローゼンメイデンTALE58 薔薇乙女前史後篇!
#「アリスゲーム」
おわりのはじまり はじまりのおわり
誰、うさぎ、まさか第七ドールとドールたちは狼狽する。⇒そりゃそうだ。。。
此処から登場、「ラプラスの魔」 ラプラスの魔と名乗ったその兎顔の男は自分は貴女がたの愛するお父様の古い馴染みでございますと自己紹介する。恐れおののく雛苺はお父様にもらったふらんす人形を抱きしめる。
今日は特別な「なんでもない日」にお父様から特別のプレゼントを授かっておりますと答える。退屈を持て余すお人形さんたちのために新しい題目〈ゲーム〉をご用意してくださったのですと、テーブルの後ろの巨大なシートを取り払う。
さよならの時間です これから貴女たちは旅立たねばなりません。
「アリスゲーム」 それが私たちに与えられた新しい目的 彼の話は続いた
- それぞれが鞄に眠り長い旅に出ること
- 広い世界をさすらい人間のマスターに出会うこと
- そして いずれ戦うこと――
姉妹で戦うことび震える双子。そんなことしたこともない、どうしたらいいのと今にも泣き崩れそうな雛苺。 しかし、水銀燈だけはちがった。。。
上等だわ、この箱庭から出られるならなんだっていいわ、お父様の籠の鳥でいるのはもううんざりとアリスゲームへの選択に意欲を示す。 貴女たちは違うの?私は行くわよと水銀燈はもう進もうとしていた。
真紅がここを出たらアリスゲームが始まる、姉妹同士で戦うなんてとせめてもの不安を言う。それに水銀燈は雛苺がアリスに届かなかった時、貴女はほっとしたのでしょうと真紅の心を突く。 真紅は一言も言えなかった。。。。
まだアリスは生まれていない。自分はまだジャンクじゃない。姉妹の絆なんて幻っだと思わない。 水銀燈の言葉は真紅を捉えて離さなかった。
だったら私は戦う方をとるわ。勝ちさえすれば至高の少女〈アリス〉になれるのだからと水銀燈が真っ先にアリスゲームの扉を開いたのだった。
それはどうしようもなく魅力的な言葉だった
水銀燈がまずひとつめのお父様の扉から姿を消して
長い沈黙のあと金糸雀が続いた
それから……次々と
そして、泣いている雛苺に背を向けて真紅も扉を開ける。。。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。――こうして アリスゲームは始まった゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
階段を上る真紅はこれまでのいきさつを二人のジュンに話していたのだった。
小さいジュンがそうしてお前たちは旅に出たんだなと相槌を打つ。
静かで平和だった箱庭を出て人工精霊の手引きでマスターを探す。真紅が貴方たちもよく知っているわねと言う。 箱庭の外はそれまで見た事のなかった不思議な刺激に満ちていたと。
それを聞いていた水銀燈はくだらない、よくそんな昔話を延々と垂れ流せるのねと呆れていた。長い旅の中で貴女と再会したこともあった、あれはいつだったかしらと記憶の隅から思い出そうとする。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
どこかの国のアンティークショップに真紅はいた。 日が暮れた頃を見計らい、真紅は目を開ける。ホーリエと共に店から外に出る。 声や音を運ぶ機械(電話)の発見に驚きながら真紅は薇が切れる前に旅立とうとする。
店の屋根の上に出た真紅。浮世の苦労に身をゆだねつつ、他の姉妹たちのことを思う。双子は一緒か、雛苺は一番泣き虫のべべだから…。
ふと外を見上げる真紅。満月が闇を照らすその夜に月がこんなにも明るきことを真紅は知った。 その時に笑い声が聞こえてくる。
水銀燈だった。。。 みっちゃんが箱庭を出たら最初に出会ったのが銀ちゃんだったのとエピソードに割って入る。真紅にその先を聞こうとするが、水銀燈がつまらない昔話はそれまでと遮った。真紅もそうねと頷くが…、
★゜・。。・゜゜・でも水銀燈 貴女も忘れてはいないのでしょう…?。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜★゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜
思ってたよりも世界って退屈、ここでアリスゲームを始めたら退屈しのぎになるのかしらと水銀燈がかましてくる。真紅は貴女は変わってないのね、誰よりも戦いに積極的だったと答える。
水銀燈は貴女は違うって言うの真紅と言い返す。アリスゲームを聞かされた時、胸に灯った気がしなかったのと問いかける。 人間でいうところの本能、「ああ私はこのために生まれた! 戦い争い殺しあうために!」と。
真紅は貴女はいつも私に色々な感情を教えてくれるわと話す。新しい姉妹を迎えたり、待つ気持ち、感謝こそすれどうして争いなんてと…。 はん…、それって皮肉のつもり?と水銀燈はいぶかしげに尋ねる。だが、真紅は本心から私の世界に深みを与えてくれたのは貴女だったと答える。
私のドレスの逆十字の意味を知っていると真紅に問いかける。
これは神の理に反するというお父様の意思のしるしなのだと。新たな生命を創造するという明確な反逆、神に対する挑戦のしるしだと。最初の一体目の私にその罪を全部刻まれたわけ、その後創られる姉妹全員分の罪を…。
勝手なもの、罪を押し付けた上に理想に届かないからといって創造物を捨て置くってなんて傲慢なのかしら、まるで神そのものじゃないかと。
そんな失敗作が至高の少女(アリス)になってしまったらお父さまはどんな顔をするかしら、見てみたいと思わない? 本心を露わにした水銀燈。真紅は水銀燈のアリスゲームへの気持ちを聞かされて、彼女の戦いに気づく。 水銀燈は喋るのを止めない。
神さまってなんて傲慢でなんて公平なのかしらね、失敗作の私にも至高に届くチャンスをくれるんだから。。。
戦ってやるわ!何もかもと! 姉妹の誰をも引き裂いてあげる!
それが私の復讐! お父様への!私を生み出した何もかもへの!
水銀燈の言葉に真紅はそれは間違いと答える。アリスゲームに復讐なんてものではない、お父様はそんな風に私たちを創ったのではない筈と返す。じゃあ私がジャンクなのかしら、貴方には分からない、いい子ちゃんの真紅と蔑みの目で妹を見る。 姉は私はアリスゲームを歓迎するわ、歓迎しますともと闇夜に言い放つ水銀燈だった。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
あの頃の私はまだとても幼くて 貴女のアリスゲームに反発しか覚えなかった
―――けれど 今ならわかるわ
貴女はそんなにもお父様を愛していたのね
階段を上る水銀燈の背を真紅が見る。
あの時はじめて私の中に芽生えたはっきりとした反発 それを戦意とよぶなら私は私のアリスゲーム〈戦う理由〉すら貴女に教えられていたのね
―――ねえ水銀燈
愛 喜び 焦燥 嫉妬 お父様が創りたかった“生きた人形”とは、もしかしたら
そんな生々しい感情を残らず持っているのではないかしら
そして貴女の持つ激しい憎しみ 狂おしい愛慕 その何もかもを追い求めるようにして重ねている対象を私は知っている
貴女のマスター めぐという少女 それが今の貴女を突き動かすものなのね
これまでの歩みを省みた真紅はアリスとアリスゲームについて思いをはせる。長姉・水銀燈は変わったと知る真紅は隣のマスターのジュンを見て、自分も変わっていることを自覚した。
そして、最上階の扉にみんなが届くのでした。
( ̄▽ ̄)そろそろこの世界の物語も終わりが迫っているのかな。。。 C.C.Sカードキャプターさくらを思い出すのは私だけかな?
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コメント
tomo318i 殿、遅い返信すみません。実はしばらくPCを動かさないつもりでしたが、訃報によりPCを動かしました。
>全てお父様・・・もしくはラプラスの魔・・・の計画通りなのでしょう。
“計画通り”ですかぁ。。。あまりいい言葉ではありませんね。まあ、お父様がどれか一人を選ぶためにアリスゲームをわざわざやる意味もないでしょうね。 自立しろって意味のような気もします。 ゆえにまかないジュンが作品に絡んできたのではないでしょうか?
>7月4日が楽しみですよ。
ううむ、声が変わらずで民放だから厨とCMが騒ぎまくるわなぁ…。tomo318i さんは感想を書くんでしょ??
投稿: うしつぎ | 2013年5月29日 (水) 18時19分
私は未だに「お父様はどうしてローザミスティカをわざわざ7つに割ったのか」が気になってます。
「この人形もダメ、あの人形もダメ」なのであれば、ローザミスティカをその都度生成しててもおかしくないんですよね。ところが、一つの魂を分けてまた戻せとは全く不可解です。
やはり最初から7体の人形を作る計画だったのでは・・・この考えで行くと全員不合格で当たり前になるんですよね。人形を一体ずつ作製したのは、やはり焦りとかそういう感情を生み出すためだったのではないかとも思っています。これだと水銀燈はまさしくお父様の思う通りに行動したとも言えますね。
全てお父様・・・もしくはラプラスの魔・・・の計画通りなのでしょう。
雪華綺晶に関しては、後に製作するべき妹がいないので決定的なハンデで嫉妬心をあおってとも言えそうです。
次回は多分回想シーンを終えて鳥海アリスと対峙しそうな気がしています。もしかしたらアニメ放送と同時に掲載するつもりかもしれませんね。7月4日が楽しみですよ。
投稿: tomo318i | 2013年5月25日 (土) 23時12分