信約キングダム 252回
キングダム 第252話「劇辛の戦」
燕と趙の戦いは半日で早くも佳境に入っていた。燕軍の打つ手は悉く伏兵に討たれたり、かわされていた。そんな自軍の劣勢の中で、劇辛大将軍は笑っていた。
想像していたより二回りも強いぞ、王騎が討たれたのも納得がいくと李牧の強さを先ずは認める劇辛。 そして、劇辛は敵本陣に放った「毒猫」はどうしたと幕僚に確認する。
「毒猫」。(*゚▽゚)ノおお、“影の一族”が懐かしい。 しかし、敵本陣に何度か迫っているがその都度、逃げられていると不首尾の報告をもらうのだった。毒猫を交わせるとは信じられんと幕僚達はうろたえる。それでも劇辛は打つ手が空振りしているのに、回りをなだめる余裕を持つ。
劇辛はいかに李牧がキレ者であっても儂には勝てぬと豪語する。持っている経験の幅、六十年に及ぶ戦歴に加え、『軍神楽毅』の戦役の知の集積があるのだと己の自信を誇る。そばで聞いていた者も頷くのだった。
それは決して大袈裟ではなかった。。
レクチャーⅠ(◎´∀`)ノ劇辛先生のここから始める大将軍への道&成り上がり方法
一、学ぶべし。良きお手本を見つけなさい。【守】
ぅぉぉぉーヽ(゚ω゚ )ノヽ( ゚ω゚)ノヽ(゚ω゚ )ノ流石に原先生だぁあ、楽毅キタ───!!!
楽毅:戦国中期、東中華で万民から大将軍と称えられた武人。亡国寸前の燕を復興させ、大国斉への逆襲を果たしたその戦いぶりは漢・高祖劉邦、蜀漢・諸葛亮をして『軍神』と言わしめた。⇒ただ、劉邦は魏の信陵君も凄く尊敬してたらしいけど。
西に秦六将、中央に趙三大天の強力な武力があったにもかかわらず、中華のバランスが保たれたのは他ならぬ東の楽毅がいたからであった。⇒秦六将のほとんどは楽毅と同世代ですが、趙三大天はレンパを除いて次世代のはず。。。
その楽毅とともに東で暴れたのが劇辛であった。『隗より始めよ』で集った二人だが楽毅は劇辛より二回りも年上だった。
血気盛んな劇辛は燕に来た時から目の前に立ちはだかるこの大きな壁を越えようと目論んだ。 どうやったかというと…。
φ(・ω・ )メモメモ観戦武官。劇辛は楽毅の戦場を可能な限り追って行き、その全てを記録に取った。劇辛は全身全霊をかけて楽毅の戦を盗もうとした。それは楽毅軍にも分かり、兵士達は恥も外聞もないとからかっていたが、楽毅だけは面白い男だと気に障ることはなかった。⇒自衛隊に劇辛ほど意欲的に他国の戦地まで行って戦術を模索しようとする人が一人でもいるのだろうか?そうでなければ国防は精強にならないと思うんだが。
二、出藍の誉れを得よ。【破】
無論、他人の戦を見ただけで盗むというのは容易なことではない。知識は得られてもそれを実際に戦場で行動に移すというのはまた別の話である
(v^ー゜)ヤッタネ!!しかし、劇辛はそれをやってのける才能があった。楽毅の戦いによく似ているまで戦術を高めたのだった。
( ̄○ ̄;)!急報が入ったので途中で授業を止めます。。三はさいごです(笑)。。
部隊がまた消滅した。燕軍は尚も劣勢であった。それでも、劇辛は慌てない。。
レクチャーⅡ( ̄ー ̄)ニヤリ 劇辛先生の名将思考法
(1)思考のモデルケースを持ちなさい。
- 楽毅には劣勢を利用・反転する戦術がある。
- 劣勢のときにこそ敵の姿を知る好機ととらえよ。
劇辛は模擬戦場図を見ながら楽毅の思考から李牧を推し量る。策士であるほど戦局を操ると仮定して敵を探り出そうとする。
(2)結果を逆にさかのぼって考える。。
- ここまでの局地戦で自分の手が見透かされたように展開している。
- そして、こちらから見て右の戦場が特に敵の動きの精度が高い。
- 暗殺部隊「毒猫」が本陣を見つけれていない→姿を見ていて捕らえられていない
自分と他人の情報を揃えていく劇辛。
(3)天国の道を知りたければ地獄の道を知り尽くせ。消去法で疑問を解決せよ。
- 「毒猫」が本陣を取られられないのは実体がないから。→偽物、虚陣だ。⇒本陣は何処だ?
- 手が見透かされているのではなく、見ている→見えるほど近くにいる。⇒何処に??
- なぜ趙軍の動きは左右で偏りがあるのか?
- ⇒ヽ(*≧ε≦*)φそれは李牧が右にいるからだぁあ嗚呼!!! 数少ない情報から素早く掴んだ李牧の位置に劇辛が全軍で右の趙本陣に出撃する。⇒真実の情報がそろうまでと悠長に構えていては時機を逸する。だから少ない情報から行動へ決断するしかない。情報もろくに集めないで飛び出した政治家もいたが(怒)。
∑ヾ( ̄0 ̄;ノドンピシャ!真横から戦場を描いていた李牧。 劇辛の読み通り、李牧は右に本陣を置いていた。劇辛に本陣の位置がばれた李牧はお見事ですと敵将を誉める。
毒猫の空振りと手の読まれ方から劇辛は李牧の位置を類推した。自分と同じような目線から燕軍を対処した。それ故に本陣に近い右への命令が早かったために精度が偏ったと。
李牧は迎撃の陣を急がせる。けれども、趙北部軍の騎馬隊の脚は早いが、劇辛軍の騎馬隊はもっと早かった!
o(*^▽^*)o最後のレクチャー
三、己の得意技を編み出せ。【離】
劇辛本隊の主力である「毒犬」は最速の騎馬民族といわれたあの“犬戎”の一族で構成されていた。 「毒犬」と「毒猫」こそが東中華の恐怖させた劇辛軍の誇る必殺の鉞であった。
「毒犬」で蹴散らされる李牧軍。それでも李牧は退避しない。
李牧本陣を目前にみた劇辛軍。しかし、崖上から駆け下りてきた一騎がフォンの音とともに「毒犬」を屠るのだった。
ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタこれも孔明の罠(違)、李牧の罠なのか。。。
quotation:義風捫虱堂「劇辛。名将になるための道とその思考。大いに参考になった。」 110519
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