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信約キングダム 285回

キングダム 第285話

中華の暗黒史が今明かされる。

Σ(・ω・ノ)ノ!万極から教わった事が多いとは。。。

#「穴だらけの荒野」
 趙将・万極の本陣から異様な気配を感じ取り、信は立ち止まる。⇒殺気とか感じ取れるのは武に優れている証左。秦の若手千人将トリオではこの能力は信が一番かな。飛信隊がなぜ隊長の足が止まったのかわからずに尋ねる。 万極が信の動きを察し、我ら長平の遺児に宿る怨念が見えるのかと言葉を発する。 敵から長平の遺児と言ったので、飛信隊だけでなく麃公ヒョウコウ兵の動きが思わず止まる。大量虐殺があった場所だと信が思い出す。趙兵の怨念が見えつつもそれは俺が生まれる前とかの話だとひるまずに言い返す。

ここは戦場だ!戦いの最中にふざけたもんみせんじゃねえと信が叫び、兵たちも隊長の闘争心に急き立てられ戦い始めるのだった。⇒知識の有無以前で相手の殺気を跳ね返す精神力は流石。

信たちが万極本陣に斬り込んだ頃、尾平は死地の一歩手前に来ていた。馬乗りの体勢から趙兵が今にも尾平を刺し殺そうとしていた。⇒初陣の頃は弟さんがそれだった。。 危ないところを、間一髪、仲間達が趙兵を刺し殺して助かる。しかし、それも束の間で敵が続々と尾平、澤隊に襲いかかってくる。死ぬまで戦う敵兵に耐え切れず尾平たちが逃げようとする。

だが、そこに田有さん(百将)が現れ、敵兵を倒す。尾平が田有に礼を言うが、俺じゃないと言って、田有隊がこっちにいたぞと誰かを呼ぶ。仲間の声を聞きつけ、乙女軍師・河了貂が尾平達の前に現れた。

河了貂の采配。尾平・澤隊に合流した貂は次々に命令を下す。負傷兵は真ん中に回す。それから、田有隊を仲間を探すためにさらに奥へ進ませ、尾平・澤隊にこの場を保持させる。補佐の田孝が尾平たちに味方を探すために点を広げながら進むと命令の理由を教えて、伍の兵たちもすごいと言う。⇒散らばった味方を集めながら陣形を繕う。廉破と戦った王翦みたいな感じかな?! 進む先を尾平が問うと、貂はもちろん信の元へだと答える。

(・A・)イクナイ その信たちは万極本陣の精鋭隊に大苦戦中!!! 槍遣いの松左隊まで苦戦中になるも、隊長の信は揺るがぬ強さを見せる。そんな信にまたしても万極が長平を知らぬなら教えてやろうと話し出す。

松左隊の兵がこんな時に昔話を語りだす敵将にいらだつが、その話と共に趙兵の形相が激変していく。松左がこれは白髪風の檄だと気づくも、信は話を聞いていく。⇒しかし、どうして信くんには寡黙な人たちから話しかけてくるかな? 大王様、王騎将軍もそうだったが。。。?

い 今から十九年前、ち 長平にて敗れた わ 我らは す 全ての武器を捨て降伏した。 よ 四十万の投降兵だ。 

そ そして 我らは あ 集められた。 

大きな穴だらけの こ 荒野

ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタヒィー(((゚Д゚)))ガタガタヒィー(((゚Д゚)))ガタガタヒィー(((゚Д゚)))ガタガタヒィー(((゚Д゚)))ガタガタヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ めちゃくちゃ怖すぎるぞ荒野の穴のシーン(lll゚Д゚)。。巨匠・横山光輝でもここまで恐く描かなかったわ。。。 まるで兵馬俑の穴が無数に並ぶ荒野に数珠つなぎされた投降兵が穴に向かって並べられている。投降兵には極という名の男の子が震えながら兄と父の名を呼ぶ。父はこれが最後の光景だと瞬きせずに子に言う。 

長平のその場に万極がいたのかと話を聞いていた松左たちが驚く。

が 眼前の丘の う 上には し 秦六将 は 白起が いた

ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタヒィー(((゚Д゚)))ガタガタヒィーヒィー(((゚Д゚)))ガタガタヒィー(((゚Д゚)))ガタガタヒィー(((゚Д゚)))ガタガタヒィー(((゚Д゚)))ガタガタヒィー(((゚Д゚)))ガタガタヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ めちゃくちゃ怖いぜ白起将軍わ(lll゚Д゚)。。巨匠・横山光輝でもここまで恐く描かなかったわ。。。万極の父・万顔が白起に非道をののしり、他の趙兵たちからも怒号が出まくる。絶対に許さぬ、呪ってやるぞと全ての趙兵達が叫ぶ。少年兵も混ざっているとの声も挙がっていて、白起の部下にもお慈悲をと嘆願する者もいた、が、白起はためらうことなく命じる。やれと!

白起の命で容赦なく縄でつながれた趙兵達が穴に放り込まれる。万極も父や兄と共に穴に落とされる。そして、秦兵たちが土をかぶせる。こりゃすげえやと喚く秦兵、やめてくれえと絶叫する趙兵による地獄が現出する。万極も兄、父と共に埋められていく、父は怒りで涙を流しながら、皆一緒に死んで怨念となって永劫に秦を呪ってやるぞォと叫んで逝った。穴だらけの荒野が秦兵によって均されるが、嘔吐する兵がいる。。⇒ 漫画は自由、アニメは不自由。漫画は日本文化。これは真実。漫画が本気になったらアニメでは手におえなくなるな。

地獄の生き残りたる万極から長平の大虐殺を信たちは聞いた。。⇒ちなみに史では少年兵は助けたとあったが。。。これで白起の武勲は最後になった。史を読むと虐殺の法則みたいなものもいくつかありそうですね。

万極がさらに話す。これまで殺した秦人の数は一万、それも兵士ではなく一般人だと言う。驚く信たちへ万極は更に続けて言う。だが四十万には程遠い、咸陽の秦人を皆殺しにするために我らが来たのだと恨みの完遂を宣言する。 必死の形相になる信たちを貂の部隊が見つけていた。

(´;ω;`)ウウ・・・今回は日本の運命を風刺しているのではとさえ思ったよ。

日本人なら万極の悲劇が無縁と言い切れはしない! 原爆、原発事故が第二の万極を生み出さないと言い切れるのか。 

これほど重いメッセージにもつなげられる作品は成程、民放レベルではアニメ化は到底不可能な作品ということかもしれない。 そして、これも運命なのかもしれない。

(  ̄^ ̄)ゞNHKでキングダムがアニメ化するということは!

NHK特番の故宮シリーズで今でも長平付近で白骨が土の中から発見されるとか、焼き豆腐を食べて白起をやっつける風習が今でも残っているのだとか。

Caocao1あの時に来た勇者たちよ

HNをきちんと書き、辺境のブログであろうと

言葉を選んでコメントに来たことは此処でも忘れない。

  1. 今回は絶対に目をそらしてはならない負の面をしっかり描いてましたね。
    黒歴史と呼ぼうが確かにあった事をさらけだす事は前に進む事に繋がると信じたいです。
     またちょっとした質問です。五遷さんは英雄がやる罪として功臣に対して冷遇・粛清することと民に対して行う虐殺どっちが重いと思います?天秤にかけるのはいけないと思うのですが、少し個の存在と世界・全の存在について考えていて(この記事とは趣旨が違うかな?)。うまく答えがでなくて。なにか参考にさせてもらえないでしょうか?。 【橋本蛟竜さん】

返答①:橋本蛟竜さん、コメントありがとうございます。
>今回は絶対に目をそらしてはならない負の面をしっかり描いてましたね。

 いつになったら長平を出すのかなぁと思ってました。キングダムは結構、重い出来事もきちんと描ける作品ですから、今回に戦国時代で白起の名を知らしめた戦いを出したのは巧みだったなと思いました。 でも副将は王騎将軍だから、そのあたりも言われちゃうのかなぁ? 

>英雄がやる罪として功臣に対して冷遇・粛清することと民に対して行う虐殺どっちが重いと思います?

 英雄をどのような義務を果たす人物に絞るかで重さが違うのでは? 政治家限定なのか、軍人限定なのか、はたまた両者も合わせるのか、科学者や技術者もひっくるめるのかと罪状の重さが違いますね。私は罪状を考えるならば後世の社会と未来に影響を与えるか否かで区別する傾向の人間です。

 政治家なら民衆の虐殺が明らかに禁でしょう。ただ、それが戦時下か平時かどうかで差引がありそうだと思います。英雄論で罪状を計る際に注意するべきなのは政治家でありながら全軍総大将でもある場合です。戦時下なら民衆の被害ですら戦略に組み込む場合も歴史にはあり、それで国が戦争に勝って覇権国として未来に貢献したこともあります。また、平時で創業の功臣を粛清することで指導者層にこれからの未来に実力優先の気風はダメだと知らしめることもあります。 

 あえて自分なりの考えを述べますと、英雄の罪状は武勲業績がよりよき次の未来に貢献できたかで判断した方がいいと思います。

quotation:義風捫虱堂「黒歴史なんて惰眠をむさぼった者たちの造語だ。万極を見て、運命を感じた。」 120209

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