信約キングダム 320回
キングダム 第320話
(*^m^)巻頭カラー表紙は、尾平の服の色と久々の羌瘣登場が良かった。。。
#「首謀者の行方」
合従軍本陣。一番遅れて媧燐がやってきた。春申君が遅いぞと咎めるが、気持ちこもってない挨拶ですかす。遅れてきた媧燐が王翦に一杯喰わされたバカはどいつっすかと一番で毒舌を吐く。
そいつがヘマしなけりゃ今頃は函谷関を通過していたんですけどねぇと韓将・張印を脅し始める。オルドは大女、このオルドを馬鹿と申したかと口を開く。春申君がやめろと言うも、媧燐はオルドの大女の台詞に当たり散らしながら張印をいびる。大女と言って生きている奴はいないと媧燐はオルドに毒つく。オルドも長身を気にしているのかと嘲笑しつつ、何なら今晩抱いてやろうかとカマをかける。
オルドの台詞に媧燐が手を出そうとするが、春申君と呉鳳明が声を出して止める。
いい加減にしろと呉鳳明が一括してその場が止まる。事態の深刻さを理解しているのか、このまま手ぶらで帰ることになれば天下の笑い者、その各軍の代表たる貴殿らは一体どの面下げて帰国するつもりだと説く。史に愚将として名を刻むぞと。
呉鳳鳴の話を聞いたオルドが、そういう話なら一番面子を失うのは自ら合従軍の大将を名乗った春申君と全体の糸を引いた李牧殿だと話を振る。⇒春申君はどうみても怒ってる顔。戦国四君で最下位決定ですか!?
李牧が来ていない。不思議に思う媧燐、オルド。趙将の顔を見た呉は何かあったかと思う顔をする。春申君は李牧はすでにこの合従軍を離れたと答える。 全員が驚く中、春申君は、各国の軍から精兵一千ずつ選出し李牧の元へ送るようにと李牧が残した指令を伝えた。
一千を送る指令にオルドは考え、呉は何かを仕掛けるには少ない数字だと思考を巡らせる。たまらずにオルドがその前に李牧は今どこにいるのだと言うが、黙考していた媧燐がオイ趙将と慶舎に声をかける。
ひょっとしてお前は最初から全部知っていたかと。媧燐の問いに慶舎は肯定する。李牧めと媧燐がうめく。分からずにオルドと呉が媧燐に目を移すが、媧燐はへぇーとその場にいない李牧にうめくかのよう。。。
《函谷関防衛戦 十六、十七日目》 ゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
魏・韓軍は下から矢を打ち込むだけで長壁に登ろうとはしなかった。 他の戦場ではにらみ合いだけだった。
しかし、信や麃公将軍は何か獣の動きを嗅ぎ取るかのような顔になる。
咸陽の政(大王)もこのまま終わるのかのような顔をする。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
Σ( ̄ロ ̄lll)そして、彼らの懸念は咸陽を囲う山地の外れにある小都市“華沙”で起こった! 人口三千人の城邑では城を固めているが、中の民はもう敵の力は落ちているとばかりに平和だった。畑仕事や今回の論功行賞の予想が話題にあがる。その城から遠くを見ている兵があれは何だと口にする。 遠くに兵が集まって…。
その時、咸陽の軍議では函谷関防衛に蒙武軍の増援と燕軍の警戒に対策を練っていた。そこに昌平君の下に“華沙”という小さな城が敵襲を受けたとの報告が入る。報告から地図を広げると、その城は武関より内側の城だった。一部の文官は何かの間違いではと言うが、昌平君には何か気にかかった。
武関:咸陽を守る南のもう一つの関。外敵が咸陽に至るルートは函谷関の北道と武関の南道がある。しかし、武関の南道は大軍の移動に向かぬ険路が多く、武関一帯の防衛都市が強固なことから外敵はまず通らなかった。 ところが、華沙は南道の中で武関の内側の小城であった。⇒(A;´・ω・)オイオイ、欧州で国民のために無税を厭わず、諸外国の合従軍喰らった戦争巧者の大王様はなぁ人間よりも自然の障害の方が勝利しやすいって言ったんだぞ!
その後、伝令が続き、宗と卵の城も落ちたと報告が入る。 華沙に続く咸陽に近い城の陥落に群臣たちの顔色が変わる。 それでも昌文君は武関が落ちたとの報告はない、戦闘すら起きていないから大軍の来襲の筈なしと考える。文官にもいずれも小都市だから山賊が大挙してきても十分落せるだろうと高をくくる者もいた。⇒敵は大軍だとの固定観念で危機を矮小化してしまっていることに気づいていない。。。危機は危機の筈なのに! 昌平君は楽観視せずに介億に中都市の内府に兵一千をつけて行くように命じる。
そこに、急報が入る。内府が敵襲を受けて隣の城“仁糸”に援軍を求めている、“仁糸”から咸陽に援軍要請が来ていると。 軍議に動揺が走る。いったい何が起きているのかと。。。
...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。城が陥落し、兵が続々と集まっていく。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。...。oо○**○оo。
『史記』には今度の合従軍の戦いについての記述が各編記内に散在している。
そこから読み取れるのは『函谷関』を攻めた合従軍から放たれた別働隊の存在である
⇒ ∑(゚∇゚|||)遂に漫画『キングダム』は小説『呂不韋』を超えたか!
遂にシンの恐怖・合従軍提唱者・李牧が動く!そして、その別働隊は秦国を恐怖の底へ突き落した。 内府陥落、敵軍は李牧が率いていると咸陽に報告が入る。軍議は震撼する。⇒各国の兵を手足のように動かす李牧、化物っぷり凄いわ。。
o(*^▽^*)oオオ、この回は宮城谷昌光氏の才を超えたな!!!
HNをきちんと書き、辺境のブログであろうと
言葉を選んでコメントに来たことは此処でも忘れない。
- だいぶ昔に一度だけコメントした者です。
今週のキングダムがおそらく五遷筲始さんと同じ理由で面白かったのでコメントさせていただきます。
史記で今回の合従軍について読みとれることを大まかにまとめると
①合従軍は函谷関を抜けなかった。
②楚軍が大敗した。
③サイ(草冠に最)という邑を攻めた。
①と②はいままでキングダムで描かれた通りですが問題は③ですね。
サイは秦の都感陽からおよそ九十里。ここに至るためには函谷関を始め数々の難関を突破しなければなりません。
宮城谷先生は小説『奇貨居くべし』でサイまで攻め上ったという記述はとても信じがたく間違いであろうとしています。私も小説を読んだときもっともな意見だと思いました。
しかし今回原先生は③に踏み込みましたね。正直今回の合従軍で李牧が参謀として指揮をとるという展開は史実を知っている私にはあまりいい展開とは思えませんでした。蒙ゴウ、王コツ(この二人はキングダムではあまり評価が高くありませんが)の軍を完膚無きまでに叩きのめした信陵君の合従軍と比べて
今回の合従軍は明らかに見劣りする戦果しかあげていないし楚軍にいたっては大敗しています。
これでは指揮した李牧は信陵君より劣るように見えてしまう。私個人としては李牧は信陵君や白起と比べても遜色ない名将だと思っていますし、
秦の統一にとって最大の敵である李牧の格をここで下げてしまっていいのかなどと余計な心配をしていました。
しかし、今週のキングダムを見るとそんな心配はまったくの杞憂でしたね。
函谷関のさらに先、首都感陽の喉元まで迫るとなれば秦は今まで函谷関の内側に外敵を入れたことがないわけですから偉業と言っていいでしょう。
宮城谷先生は孟嘗君、信陵君でもできなかったことが、ホウケンにできるはずがないと書かれています。私もそう思います。
では、李牧ならばどうか(史記には今回の合従軍に李牧の名は出てこない)?なるほどできるかもしれないと私は感心してしまいました。これなら李牧の格は落ちませんし、展開としても非常に面白いです。
予想を裏切り、期待を裏切らない素晴らしい回だったと思います。長文失礼しました。毎週感想楽しみにしております。 【昌好さん】 - 今回は予想外の展開でした。南の道からとは盲点でした。しかし、数千の兵だけで咸陽を落とすのは無理だと思うので、自分は咸陽付近で足止めさせて函谷関への援軍を送らせない為のものだと考えます。龐煖はこの別働隊にいるか、または麃公軍を攻めさせてそこから函谷関を突破するつもりなのではないかと考えます。個人的にはここで山の民が来て欲しいところです。
ところで欧州の王というのは誰の事なんですか? 【 Au さん】 - 初めましてKEIです。
俗物的ものを欲する燕人。気位が高い楚人。
押しが弱い韓人。生真面目すぎる魏人。
改めて各国の特徴が出た前半。
後半は合従軍発起人だけに深刻な事態に対する鬼手を用意していた李牧といったところ。これに秦国はどう対するという構図ですが要はやはり政かなと思います。具体的な事は何もわかりませんが以前に政が擬態を装った伏線の回収どきかなと。
情報戦に長けた李牧のわからぬところでもありますし。 【KEIさん】
返答①:
昌好さん、お待ちしていました(笑)!
>だいぶ昔に一度だけコメントした者です。
覚えていますよ。コメントありがとうございます。
>しかし今回原先生は③に踏み込みましたね。
そうなんですよね。よくぞって思いながら感想を書いた。
>正直今回の合従軍で李牧が参謀として指揮をとるという展開は史実を知っている私にはあまりいい展開とは思えませんでした。
実質、合従軍提唱者が陣頭に立っていないのですからね。戦史を考えるとこの形で戦うと不成功になります。
>予想を裏切り、期待を裏切らない素晴らしい回だったと思います。 長文失礼しました。毎週感想楽しみにしております。
少し体力に自信が無くなりましたが、今年いっぱいと来年のアニメ最終回まで頑張ってみるつもりです。
返答②:
Au さん、初コメントありがとうございます。
>龐煖はこの別働隊にいるか、または麃公軍を攻めさせてそこから函谷関を突破するつもりなのではないかと考えます。
龐煖が早く出てこないかなぁと待ってます。山の民・楊端和さまが戦うなら素晴らしいな。
>ところで欧州の王というのは誰の事なんですか?
\(^o^)/わあい、やっと突っ込んでくれる人がいた!! 啓蒙専制君主で有名なプロイセン(ドイツ)のフリードリヒ大王さまです!!!
小国でありながら大国に果敢に挑み、合従軍をくらって自殺まで追い込まれましたが諦めずに戦い、遂に勝利しました。おかげで領地も増えて次のドイツの栄光の基礎を築いたのです。戦争巧者でナポレオンもその戦法を学んだとか。。
返答③:
KEIさん、初コメントありがとうございます。
>後半は合従軍発起人だけに深刻な事態に 対する鬼手を用意していた李牧といったところ。
(*≧m≦*)鬼手とは素敵な表現ですな。鬼手使うなら、こちら秦国は禁じ手を使うのでしょうか。某歴史漫画の読者かな?私も月曜日はキングダムのアニメと今月からの本能寺編の連載が始まる漫画雑誌を楽しみに読んでます。
>これに秦国はどう対するという構図ですが 要はやはり政かなと思います。
( ̄◆ ̄;)どういう展開にするのかなぁ?
私なら、こちらも各方面軍の精兵一千以上を抜き出して咸陽の南・覇上で陣を構える。その精兵一千の中には飛信隊や玉鳳隊も勿論いる。集結した精鋭軍を指揮するのは昌平君と昌文君って具合で。
quotation:義風捫虱堂「これは、宮城谷昌光氏の才を超えた!? 」 121115
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