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信約キングダム 322回

キングダム 第322話

#「麃と飛」

 南道にきた李牧軍に恐怖している咸陽に急報が入る。

 李牧軍の背後に我が国の軍が襲い掛かった! “食”と“郎”が落ちたばかりなのに一体どこの軍だと群臣一同は興奮を抑えきれない。 伝者は物見の報告を続ける。

その軍旗は「麃」の文字と、 麃公軍だと群臣は驚く中で報告が続く。

それと別に、「飛」の文字もあったと! 大王様は椅子から腰を浮かすほどに、昌文君も瞠目するほどに驚愕する! 信、お前も南道に来ていたのか!?と大王様が戦友の活躍に驚きを隠せない。
 皆の驚く中で余裕カマス相国は、少しは時間が稼げそうだがちょっと不可思議すぎて誤報ではと疑いたくなるなと髭をさわりながら冷徹な物言いをする。⇒ムカつく態度だが流石に上にいる男よ。 

 麃公将軍は函谷関で戦っているはずなのに南道に現れることができたのか。相国の問いに昌平君以下一同はその問いに悩殺される。 いったい戦場で何が起こっているのだ…!?

三日前(開戦十六日目) 麃公は合従軍各軍から千人ずつ選出された部隊が李牧の元へ向かうわずかな砂塵を見逃さなかった。⇒また合従軍が李牧の足手まといだったのか。。。
 
本命はここではないやも知れぬとの麃公の直感で持ち場から三千が南道に機動する。 飛信隊は動揺するが娘軍師が外れたら懲罰ものだが当たれば最悪の事態だと言い、何よりも隊長の信が麃公の直感に自分もそんな気がするからと真っ先に従軍を願い出たのだった。⇒直感というより戦局眼なんだと思うけどなぁ。訝しむ壁だが、麃公は笑って飛信隊を連れて行く。
 李牧軍と違い、麃公軍は自国内の利を活かして全力で南道に出る。途中の城から兵を吸収しつつ馬を替えて休まず走った
 ギリギリのところで李牧軍の背に追いついて五千まで膨れた麃公軍が襲い掛かっていた

 最悪の事態になり、丘から戦場を見る娘軍師は歯噛みする。 飛信隊参謀スタッフは戦場は麃公将軍の勢いが止まらぬと喜び、自軍にエールを送る。

 思わぬ背後の敵に劣勢の趙軍。高級武官たちが対処する。一人の幕僚は狭路のため陣形が組めない、本陣を前に出して軍を落ち着かせようと李牧へ進言する。⇒混乱した前線の整理と把握、対処命令がすぐに伝達できるように本陣を動かすのは正しい判断。原発の時にそれが分からずに前線で放水にでしゃばった大臣がいたが…。総選挙に出る以上はその欠点は克服したんだろうか? 念のために前の騎馬精兵も戻しましょうと副案も添えるが、李牧はそれを斥ける。カイネ達を呼び戻す必要なし、ここで対処すると自信たっぷりに李牧が動く。

“流動”を使う!!! 北真・北歴・関斗は“要”の配置にと李牧が三将に指示し、合図を見逃さぬようにと厳命する。⇒両手をひろげて命じる李牧の姿は漫画『始皇』を思い出すわ。趙軍が動き、李牧は本陣全ての軍旗を上げて密集陣形を維持したまま本陣を動かす。 
 丘から娘軍師が、戦場から軍旗で信と麃公が李牧の動きを見る。趙本陣は奥に逃げずに斜めに中へ入ってきた。 飛信隊から急襲されて混乱していると笑い飛ばされるが、信、麃公、娘軍師はその動きに警戒する。

 特に娘軍師の貂は丘から渦となった戦場を目の当たりにする。 本陣が割って入って行くために自軍も押動かされて流れが起きた。その動きに貂は函谷関の戦い前に魏軍が麃公軍を止めようとした動きとそっくりだと思い出す。あの時は麃公将軍が足を止めて終わったが、今度はと考える。

 妙な流れになった戦場に戸惑う信。副長・楚水がこの流れは敵本陣に向かっている、逆らわずに行けば本陣につけると進言する。楚水の言を採った信は飛信隊を突入させる。
 そこで敵の塊に遭遇する。密集するだけの敵だったので通り過ぎる飛信隊だったが、そこで二つに分かれて、副長・渕の部隊が離れてしまう。 李牧が削りが浅いと関斗に十歩内側にと旗信号で合図を送る。 そして、渦の流れに逆らう敵の密集部隊により味方の軍が分断されていく。

(lll゚Д゚)畏るべし原先生。  十六法の陣〈殷周伝説〉と八卦の陣〈三国志〉からなる横光様(横山光輝)の中華歴史漫画の陣形を理解していたとは…!!!

水面の流れとそれに従う木の葉だ 渦の流れの中に不動の石がありそこで違う向きへ送られる木の葉。。。 貂が李牧の陣形の狙いに気づく。だが、高所から全体を見てるからわかることで実際に中にいたら何がどうなっているかわからない筈だった。だからこそ、魏将(呉鳳明)は高台の車からこの陣形を使っていたと考える貂は李牧に戦慄する。

地上目線で全体が見える李牧。 本陣を追えば追うほどに渦の流れを強める仕組み、このままだと最後は皆からめ捕られて全滅してしまうと震える。たまらずに貂が隊を渦から出すべく丘から降りてしまう。

 分断されていく飛信隊。焦る信に壁がこの流れの外に出た方がいい、このままではやせ細っていくぞと忠告する。しかし、信はこのまま何とか突っ込む事を選ぶ。
 信も妙な流れと固まりにやられてるとわかっていた。だが、流れの中を正しい向きでちゃんと選んで行けば本陣に届くと言う。漠然とした言い方で壁は不安を覚えるが、信は上手く言えないが麃公将軍はそうやって本陣に近づいて行っていると確信を持っていた。

 進む麃公、絞る李牧。麃公の隊が尚も本陣に向かって進む。幕僚たちは驚くも李牧は動じず、仕掛けている私以外に流動は見切れいないと言い切る。 そして、目印の旗を見つけた李牧が、そろそろ流動の終着地だと言って次の動作に入る。
 麃公を絡め取るべく、趙備、趙発の隊を中に入れる。二隊は麃公の隊に突撃し、麃の軍旗を倒した。それを見る信は驚き、李牧は終わったと言う。

麃公「なかなか楽しい濁流であったぞォ」  次の瞬間、麃公軍よりも本陣近くで爆発が起きる! そこから趙兵が細切れに蹴散らされていく。

 驚く李牧の目前に、いかに本能型というても目印の旗から離れるくらいの小細工はするぞィ(そこも本能)と言う武将が来た。 楽しい濁流だと本陣まで来た麃公将軍。李牧を大炎と認める麃公は首をもらおうかと言い放つ。対する李牧の目の光はまだ強い…。

ヾ(.;.;゚Д゚)ノ宮城谷昌光氏だけでなく横光様、横山光輝氏も活かす原「キングダム」の進化はとどまることを知らぬ。。。

(*´д`*)中華歴史漫画の陣形史にまで参戦するとは!!!

Caocao1あの時に来た勇者たちよ

HNをきちんと書き、辺境のブログであろうと

言葉を選んでコメントに来たことは此処でも忘れない。

  1. 麃公将軍「なかなか楽しい濁流であったぞォ」のキメ顔! キメ台詞・キメ顔をしたら亡くなってしまうケースが多いような?? いよいよ 麃公将軍見せ場を作って退場でしょうかねぇ? (ホウケン辺りが出てくる?) 何か凄くドキドキしてきました。(嫌なドキドキにワクワクを含む。) それにしても更新早いですねぇ?^。 【 ryoumei17 さん】    
  2. 呉鳳明の流動力術はいったいいつ出すんだろうと思っていたので、李牧が出すとは驚きました。麃公の死没がいつなのか不明なのでここで討たれそうな気がします。
    一つ気になるのは、ここで李牧軍が負けた場合、狭路なので撤退が難しい気がします。そうなると李牧は捕虜になってしまうんじゃないでしょうか。 【Auさん】   
  3. 麃公将軍より更に死亡フラグが来そうな人がいます
    きになりますねぇ?どなたの事でしょうか?ホウケンはどこで登場するのでしょうねぇ?   【ryoumei17さん】  
  4. この戦いがB.C.239だとしたら大いにありえますねぇ?
    今週号を読んでドキドキから泣きそうになってきました。。   【ryoumei17さん】

返答①

ryoumei17さん、度々のコメントありがとうございます。
>いよいよ 麃公将軍見せ場を作って退場でしょうかねぇ? (ホウケン辺りが出てくる?)

 その時の心の用意はしてあります。二人がかりだと麃公将軍でもやられそうだからなぁ。。。 王騎、劇辛と二人がかりで列国の大将軍を葬ってきたからな。考えてみると李牧の代の趙の三大天は勝つために見栄を張らないですよね。倒すなら一人より二人で確実にだから。。。 廉頗が嫌悪した今の趙王だけれど勝つために面子にこだわらないのは才能があるのかも。。。

>それにしても更新早いですねぇ?

 朝にはもう買って読んでますので(大笑)。

返答②

Auさん、コメントありがとうございます。
>ここで李牧軍が負けた場合、狭路なので撤退が難しい気がします。

 雁門騎馬隊の馬術なら崖でも二人乗りで走破できそうな気がしてます。私は麃公将軍より更に死亡フラグが来そうな人がいますので、そちらが更に心配です。

返答③④

ryoumei17さん、またまたこめんとありがとうございます。
>きになりますねぇ?どなたの事でしょうか?

 この戦場に麃公軍にいるはずのない人がいます。その人ではないかと。。。

ryoumei17さん、たびたびのコメントありがとうございます。
>今週号を読んでドキドキから泣きそうになってきました。。

 合従軍編最終章でしょうね。秦軍は現時点での被害が張唐将軍が陣没、蒙恬が重傷で済んでます。主人公側(または史実)の補正もありましょうが、このあたりで食い止めておきたいですね。

quotation:義風捫虱堂「十六法の陣(周・呂尚)→流動(趙・李牧)→八卦の陣(蜀・諸葛亮) 」 121129

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