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信約キングダム 344回

キングダム 第344話「出し尽くす」

百を示します

蕞攻防戦 六日目 蕞にとっての正念場であった

 大王の政から女子供まで獅子奮迅の戦いをしていた。 予備兵は最早なく、女子供まで弓を引いていた。 

 対する合従軍(李牧軍)は容赦なく四方に部隊を投入させる。東壁の晋成常は麃公兵に引導を渡すべく、烈火のごとく攻め立てる。

 それでも蕞はなかなか落ちなかった。

その理由は、重傷の身をおして大王・政が前線で兵を鼓舞していたこと。もう一つは介億の存在であった。

 軍師学校教官は伊達じゃない! 北壁の介億は自分の持ち場から東西に適時に増援を送り、救援していたからだった。⇒着実に株が挙がっている介億さん

危機度の平均化 転覆寸前の蕞の城はこの介億の増援策によって絶妙のバランスの元にたもたれていたのである

こうなると懸念は届かない南壁であった。 

 その南壁では…、登壁部隊が底を尽き始めていた。 傅抵が予備兵が尽き始めているのに気付いた。それだけ多くが城壁に送り込まれているにもかかわらず、城門が中から開けられる気配は全くなかった。 ほぼ全軍が登った兵達は今何をしているのか分からずに戸惑いを覚える。 カイネも傅抵と同じく上では何が起こっているのかと懸念し始めた。 上では…、

 Σ(゚□゚(゚□゚*)十を百まで引き出す信が敵を斬りまくる!!! 隊長に続く飛信隊も無数の敵の屍で壁を埋め尽くしていた。 文字通り殲滅させている飛信隊、信の力を見た参謀たちがその武威に震え上がる。 敵兵もその奮闘ぶりに怯み始めた。
 そして、負傷していた飛信隊の要である田有、竜川百将もこの六日目に怪我を押して合流した。  そんな中でも信の剛剣は止まらない。 時折、倒れてもまた立ち上がり、狂ったように敵を斬りまくっていた。

 田有があまりの奮迅ぶりに少し休ませろと言うが、朱亥が俺達もずっと声をかけているが返事すらしないんだと答える。 

 更には今、壁を埋めている敵の半分はあいつ一人で斬ったの声には、田有も言葉を失った。 その竜巻の如く武威を振るう信に敵兵達も何なんだこいつはぁと怯えが広がる。 信の前に立つ敵は悉く斬られていった。 朱亥が、おそらくあいつはこの一戦で出し尽くすつもりだと信の覚悟を察した。

 Σ(゚д゚lll)出し尽くした。。。。 遂に南壁の登城兵が不足してしまう。 本陣は傅抵、カイネを上げますかと声が出るが、李牧は二人の傷は深いので上へは無理と却下する。
 では二日前に到着した列国の援軍をと代案が出るが、不慣れな連携は逆に混乱をきたすと李牧もまさかの抵抗に手が打てなくなってしまう。 そこになんと…。

 武神アブネ━━Σ(゚д゚;)━━!! まさかの登場に本陣は驚愕する。李牧がどうかしましたかと問いかけた。

 龐煖はこの城を天が覗いておる、 “畏れ”でなく“興味”であると語る。 李牧が限界を超えてなお戦う人の力に驚いているのでは…と複雑な心境を込めて言う。 李牧が龐煖にあなたも登って見て来てはと言ってみるが、龐煖はやはり関心を示さなかった。 貴様にはそんな口を利く余裕はないぞ、李牧と言うなり後方に下ってしまう。

 そして、本当に時間の余裕もなくなってしまうのだった。 

 ★゜・。。・゜゜・。。・六日目が終わった。。。゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

百をみせた信は南壁で動かなくなっていた。 皆が声をかけても全く反応が無かった。尾平は無理やり動かそうと近づくが、信の剣が飛んできて近寄れない。 

 そんな時に運よく大王様がやってきた。 信の意識が戻らないと貂の言葉を聞いて、政は危ないとの声にも気にせずに、信の側に座る。 信と声をかけると、おー政かと信は正気に戻る。
 どうして座ってるの、敵はとうわ言のようにつぶやく信。政は六日目が終わった、蕞は死守したんだと答える。政の終わったとの言葉に信は心から安堵して、その場で崩れるように寝ようとする。皆が手当てが先だと言うが、めちゃくちゃ眠いんだと元気な声で信が駄々をこねる。 その信に河了貂がその場で手当てをしようとする。

 お前の指揮はやっぱり戦いやすかったと信が言うと、貂は当たり前だと答える。信の傷回りが変色しているので心配する。 信が今夜も回るのかと問うが、政はそれをやるともう体が持たない、今晩はおとなしく眠るつもりだと言って信の隣に座る。 大王様がこんな場所にとみんなが驚く。

 じゃあ俺もここでと尾平は大王様の隣で寝ようとするが、飛信隊の皆から非難一斉集中される。当然、尾平はその場から引きはがされた。。。

 そんな中で昴がでも明日はどうやって戦うのと不安を口にする。飛信隊も今日で半分はやられた、明日はと先を言おうとするが朱亥が明日んことはいいんだよと吹っ切るように答える。

 「今さら考えられる手なんてねぇ… 後は運と天に任せて闘うだけだ…。

 だから今は大王様のお顔を 信や俺達の顔をしっかりとまぶたに焼きつけとくんだ」

 今ここにいる仲間を忘れないように…。今できるもしもに備えた最後のできること。朱亥の言葉はまさしくそれだった。 昴も明日への不安が薄らぐ。 信が昴に奇跡って信じるかと唐突にきいてきた。
 昴は信じると言い切る。昴の答えに信はならそれを力に明日も戦えと言う。

この夜 政と飛信隊はしばらく語り合い そして皆その場で眠りについた

そして翌日

 蕞はこの戦いの最終日となる「七日目」を迎えるのである。

 

(*^ー゚)bグッジョブ!!最後に示した百! 

φ(・ω・ )メモメモ当時のおまけ追加感想です。 またの機会に(笑)。⇒結局、ここでも続けていると

quotation:義風捫虱堂「おまけ感想」 130621

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