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◇第377戦◇ 成蟜様ァァ

#「剣と盾」

 蒲カクへ 瑠衣を外に逃した成蟜は蒲カクの追っ手と対峙する。 階段の上から成蟜は眼下の蒲カクへまもなく兵が来るから貴様の悪企みもこれまでと敗北宣言をつきつける。蒲カクは悪企みなどと易く言うな、これは俺の野望成就の一大行事だと言い返す。 屯留如きが野望とはと成蟜は呆れる。

 けれども蒲カクは怯まない。

「生まれながらに王族の貴様には分かるものか。極貧の中に生まれ落ちた者がその“才覚”と“努力”と“運”で万の人間の住む城をこの手につかむことがどれ程のことなのか。」

 自らの歩みと苦労を語った後、多少の計画のずれがあるが問題はないと言い放つ蒲カクは私の背後に呂不韋がいると明かす。黙っていても奴が事の真相をすべて捻じ曲げて、ここで死ぬ貴様に罪をかぶせて反乱は終結すると豪語する。

「人は愚かだ 時の経過と共に怒りを忘れ安定した生活があればそれで納得する。まァその途中で相当な数が粛清されるだろうが知ったことではない。」

 人の無情を吐いた後、蒲カクは所詮この世は勝つ側と負ける側だと吠える。自分はこの一戦で屯留を手にし勝者となると成蟜に告げる。公女瑠衣を貴様から剥ぎ取り凌辱するのも勝者の特権よと言って成蟜をあおる。 当然、怒った成蟜が下衆がと吠えて蒲カクに向かっていく。予想通りの反応に蒲カクが配下にさっさと終わらせろと迎撃させる。だが、成蟜は後ろの朱韓に合図する。
 壁を走って敵の矛先をかわそうとする成蟜。蒲カクの部下がさせまいと成蟜の背に槍を突き、段下に倒す。 部下らはそのまま成蟜の首を刎ねようと群がるが、そこを朱韓が体ごと身体ごとかぶさって動きを封じる。 その隙をついて成蟜が蒲カクに襲い掛かるのだった。⇒coldsweats01帯剣ぐらいしておくんだったな。。。

゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°

 瑠衣に会った信たちが急いで回廊に入っていた。

 先発して信と羌瘣が回廊を進む。遅れて田永、貂たちが下馬して回廊に入る。瑠衣は貂や田永の助けもいらず、成蟜の元にひた走る。 しかし、先に走っていた信や羌瘣はもう先に敵の気配すらないことは分かっていた。 その間に城外では壁の活躍で反乱が終結に向かっていた。

 瑠衣は成蟜と別れた場所まで戻った。すると、その先に先行していた沛狼が止まっていたのだった。 瑠衣や貂が歩いて傍まで来ると…、階段の下には信と羌瘣の足元で成蟜や蒲カクたちが倒れていたのだった。 言葉無く瑠衣が階段を下りていく。

 物言わぬ成蟜を瑠衣は膝元で抱き寄せる。成蟜様と一度声をかけるが反応はない。信も貂も苦しい顔をするが、瑠衣はまた呼ぶ。すると成蟜が瑠衣か声を出した。喜ぶ瑠衣、信が生きてるのに驚く。近づこうとするが、羌瘣がそれを止めて信に向かって首を振った。羌瘣は分かっていた、成蟜はもう死んだも同然であることを。

Σ( ゜Д゜)ハッ!だ、大豪院邪鬼。。。 

(´;ω;`)ウウ・・・今成蟜を動かしているのは王族の魂というべきもの。成蟜は死する身でその意思を俺達に伝えようとしているのだ。 目をそらしてはいけない。 そこにいる者たちはそれをみとる義務がある(ρ_;)(;ω;)

 瑠衣へ 言ったであろうが、お前が戻るまでくたばらぬとと成蟜がか細い声で瑠衣に話す。咸陽に一緒に帰ろうとする瑠衣は信達にはやく手当てをと言うが…。

 よく聞けと成蟜は瑠衣に話をする。

 この後の俺の一派はお前がまとめること。俺がいなくなって半分は去るだろうが残った半分をまとめて政の下に一本化しろと遺言を与える。 お前は頭も良いし心も強いから十分にやれると。 夫の言葉に瑠衣はそんなことをおっしゃらないでください、ひとりにしないでくださいと涙が零れ落ちる。その場にいるみんなは迫る死の影に複雑な表情をうかべるのみであった。

 信へ そんな重い空気の中、成蟜が目の前の本人にお前は飛信隊の信だなと言葉をかけた。覚えていたのかと驚く信。あの忌々しい下賤のガキがよくも四千人将になどなれたものだと信の昇進まで成蟜は知っていた。驚く信にあの反乱で世話になった貴様のことは政と関わった経緯からしっかりと調べさせたと答える。 政との繋がりも知っているのかと信は成蟜の見る目を変える。 成蟜は信が政の支えになりつつあることも知っていた。

 成蟜は話を続ける。

 奴が蕞へ出陣する前に“中華統一”の話を聞いたと瑠衣にも言う。

「五百年の争乱に終止符を打ち世を正す。響きは美しいがそうするには今の世に凄まじい血の雨を降らせ中華を悲劇で覆わせることになる。

 正に血の業 はね返ってくる怨念は長平の比ではないぞ 

 奴も覚悟の上であろうがそれでも一人で受け止めれる代物ではない。

 …奴が日和ったなら俺がとって代わって成してやるかとも思ったいたがそれも叶わぬ」

 涙をこぼす瑠衣。黙ってその言葉を受け止める信。もはや政を敵と見るかつての王弟はそこにはいなかった。⇒weep遂にその境地に来たのに…。

             

 「飛信隊 信 貴様が奴の“剣”にして“盾”であることを忘れるな。 この先きっと貴様の存在自体が奴の支えとなる…」

 成蟜は吐血する。尚も話を続ける成蟜はそこで貴様が倒れるなら嬴政はと政の危うさを語ろうとする。その成蟜の言葉を遮り、信は大丈夫だ俺は絶対に倒れねェと成蟜に断言する。その言葉に安心する成蟜。

 眼前の妻にまた苦労をかけると最後の言葉をかける成蟜。夫の言葉に震え、涙で濡れる瑠衣。 成蟜はお前と初めて会った時、あまりいい顔ではありませんねと言われて頬を叩いた時、あの時から惚れていたのだと告白する。 瑠衣は知っていますと最初からわかっていましたと答える。それならいいと成蟜が微笑んで瑠衣の涙を拭おうと手を伸ばすが…、その手は届どくことはなかった。

 伸ばした手は静かに床に落ち、成蟜の顔は微笑を浮かべ目を閉じていた。 瑠衣の涙がまた溢れ出す。

 かつて反乱の際に真っ向から言い合った男の前で、

 最後まで愛した妻の目の前で、

 成蟜は生涯を閉じる。

成蟜様ァアと夫を抱きしめる瑠衣は号泣するのだった。

              

          

。゜゜(´□`。)°゜。成蟜ぅおおおお嗚、お前もまさしく『キングダム』の漢だった!

(´;ω;`)ゞ

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