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再版書

深読み過剰から歴史を語る

「破竹の勢い」

この言葉をきちんと理解しない輩が、匹夫の勇で短慮に走る輩が多いな。。。

 

言うまでも無く「破竹の勢い」とは、竹を節から一気に切るほどの猛烈な勢いの意味。中国の三国時代を終焉させた杜預将軍から語源であります。 勢い盛んな意味でよく使われるのですが…。

 勢いだけで物事が上手くいくはず無かろうが!!

天の時、地の利、人の和と孫武が兵法書でも仰っていた。勢いはなにより大事だけれど、それを活かす冷徹な分析が前提にあるのが成功の条件。

 語源となった杜預将軍にも冷静な計算があった。 

 杜将軍が倒すべき呉国は孫権が建国した王朝だったが既に英邁な君主はおらず、それを支えた名臣もいなかった。それどころか当代の孫皓は暴虐の限りを尽くした三国時代最悪の君主であって、呉は内部で既に腐っていた。 要するに敵は既に内部から腐りまくっていた。 それをしっかり見越して将軍は古の楽毅を引き合いに出して、一気に事を成そうとしたのだった。

 引き合いに出された楽毅将軍にしても同じことだった。この楽毅将軍は諸葛孔明も尊敬しており、日本でも宮城谷昌光氏が小説で書かれている。 戦国時代で弱小国・燕という最北の国の客将から諸国の軍をまとめる上将軍として大国の斉を撃破した名将であった。 この楽将軍は半年で六十余城を落とした傑物だが、やはり冷静な計算からもたらされた武功でもあった。 大国・斉といえども当代の王が出征を重ね、内政は忠臣を切り捨て、外交も孤立同然にしてしまい、やはり内部が腐りかけていた。

 真の意味とは…、

 破竹の勢いとは勢い至上の文言ではなく、その実は相手に内部に弱点がある故に一気に攻めきるべしということなのです

 


2014年作

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