古記
実務は有限だが使命は永遠だ!
( ̄Д ̄;;全権委任したから暇でいいわけない。。。
使命という仕事があるだろう!
任務や実務は有限で任にある時ですが、使命は永遠です。⇒だからこそ、大河ドラマ「天地人」第33回で皇帝の言葉を引用したのですが。
私が仕事における実務と使命の差をこう考えます。
実務は効率と信用を以って職務を遂行する。
使命とは義理再生の身を以って保業守成を行う。
「天地人」第33回で上杉景勝が直江兼続を執政に任じて、上杉家の実務全般を自分に断りをいれずに決済してよいと実務の全権委任をしました。 実務全般を委任できる程の家臣がいるのは素晴らしいことですし、全権委任を実行できる主君の器量も相当に勇気がある。 権臣の温床になり問題にもなるから。
全権委任をした人には仕事が無いのかというと、消してそうではない。彼には実務を受け持つことは殆ど無くても、家風や家の行く末を考えて自分達の伝統を守る使命という名の仕事があるのだから。
例を挙げれば、島津家。平和だった折、当主だった弟・義弘が兄・義久に平和にだれて家の風紀を取り締まることを相談する。兄・義久は実務から離れていたが風紀を取り締まる目付けをかって出る。そして、副使に義弘をさせようとして弟に風紀を取り締まる副使とはどのように振る舞いかを説いた。
また黒田家でも、隠居していた黒田孝高がわざと乱心して息子・長政のために家臣達への衆望を寄せようと計ったり、家来の使い方等をアドバイスしたりしている。
実務から離れようとも家風を引き締めたり、家法の制定、儀礼祭祀、後継者選定など家名家風を代々に残すために重要な仕事はまだある。そして、それこそが実務から離れてきちんと考えていくべき使命の仕事の時間でもある。家の業を保ち、成功を守るのも大事な仕事ですから。
日本でも天皇陛下が祭祀で伝統を守り、仁を果たしています。
(*゚▽゚)ノ わしは盾となろうぞと言った景勝様は使命を忘れているわけが無い。実務は兼続に任せたが、使命を追及する君主の義まで楽したわけではないのだ!
※2014年下書き、2018年公開。
| 固定リンク | 0
「時代劇」カテゴリの記事
- 「どうする家康」総感想後編(2023.12.31)
- 「どうする家康」総感想前編(2023.12.31)
- 兎は 杏に届かず まつのした どうする家康 徒然草(2023.12.31)
- 第47話 杏はうまい まつのした(2023.12.31)
- 第46話 杏はうまい まつのした(2023.12.31)
コメント