« ◇第395戦◇ | トップページ | ◇第397戦◇ »

◇第396戦◇

#「修練の日々」

 

表紙は信の後ろに羌瘣たんと貂ちゃんがいるheart01

bomb王賁の槍が紫伯に当たり始めた。 ボロボロの王賁が放った槍が紫伯の腕を傷つける。怯まずに紫伯はまた王賁に剛槍を放ってくる。  それに王賁は槍を交差させながら紫伯の槍をはじき、かつ紫伯の頬へ槍の刃を当てる。

 無敵の強さを誇る紫伯が二度も当てられ、魏兵達が少なからず動揺する。関常でさえ紫伯の見切っているのかと驚き、それが玉鳳隊に広がり始めた。 部下達の声に副長の番陽は驚嘆しつつも賁様は紫伯を型で捕えていると言った。

 番陽曰く、

  1. 実戦我流で叩き上げてきた紫伯の槍と異なり賁様の槍は正式な槍術を基礎から修練して積みあげた。
  2. その槍術にはあらゆる敵に対応する無数の型がある。「守り・返し・攻め」を効果的に行うように研究された“型”
  3. “型”にはめて戦うことが出来るのならば賁様に(勝機がある)

 俺に長く槍を見せたのが貴様の敗因だと王賁が言い放つ。 負けずに魏兵達から作られた型など机上の戯言、ただのまぐれ、戦場でもない所で槍を振るって何の力になるのかと嘲りが飛ぶ。
 番陽もそれらの言葉に理があることは否定しない。理論で作られた“型”を実戦に移すには並々ならぬ修練の積算があることを知っている。しかし、目の前の主(王賁)はそれを実現させている、修練の日々が実を結び始めているのを見た。 わきあがる実感と共に番陽はある記憶を思い出す。

「違う。基本は右半身中段だ。」 幼い王賁の修行の場に父・王翦がきた。我が子の手を取って一言、教える。 槍をやらせるのであれば正式な師をつけてやれと番陽にも言った後、その場を去っていった。 ⇒book優れた師匠の教えは簡潔で期間も短いことは名将の戦史が立証しています。優れた教えと習得には時間の長短は無関係です。気まぐれか、王翦様が息子に声をかけるのはそれほどに珍しかった記憶だった。

番陽だけしか知らなかった父子の記憶。その日から王賁様の槍の修練が始まり、たゆまぬ修練の日々が(実ろうとしている)

 またしても王賁の槍が紫伯の顔をかすめる。劣勢だった玉凰隊から雄たけびが挙がる。なぜか軽く紫伯が笑う。 その頃、信も凱孟と壮絶な戦いを続けていた。

 紫伯が王賁を速射と力で崩しにかかる。王賁が更に弱まり、味方も王賁の余力が尽きかけているのがわかる。しかし、それでも王賁は紫伯に貴様には弱点があると言い放つ。聞こえた魏兵にはそんなものはと嘲笑する。 

 だが王賁は貴様は生を拒絶している人間だと啖呵をきる。意表を突かれ魏兵からその声に振り向くものが出た。 それでも紫伯に押される王賁。

 紫伯の生への本能の欠如 王賁は昨日からの戦闘で紫伯には本能として急所を守る反射を見せるが、どういうわけかそれが無いと見破る。理由などどうでもよく、点を貫く俺の前にそれは致命的な弱点になると。 “型”で捕えて入り込みさえすればと勝機を見出だしていた。

 剛槍の嵐吹き荒れる中に王賁が飛び込む。掻い潜ろうと前に出たが、右肩を吹き飛ばされる。利き腕に深手を負う王賁へ近距離から紫伯が槍を繰り出そうとする。

 死人の分際でっ道をふさぐな貴様っ 諦めない王賁が吼える。紫伯の剛槍をかわして放った槍は遂に紫伯の胸の急所一点をあやまたず貫いた。

 

(・∀・)イイ! 遂に王賁の活躍来た――!! 

(・∀・)ニヤニヤ だが、その路は既に信くんは通ってきた道なのだよ。

|

« ◇第395戦◇ | トップページ | ◇第397戦◇ »

趣味」カテゴリの記事

コメント

CIC担当殿、コメント万歳であります。
>王翦は短い言葉で、それを伝えたかったんでしょうね。

 仮面被っていて、言葉少ないキャラなのでつかみどころがないイメージがついてまわりますが、結構しぶい人なのかもしれませんね。

>戦場でいかに槍を振るおうとも、それは戦闘マシーンが暴れているのと何ら 変わりはないと見ます。

 戦闘マシーンですから進歩進化がない。それは時が止まっているということですからね。進歩を重ねた王賁の見事な勝利だった。
 

投稿: うしつぎ | 2014年8月12日 (火) 17時27分

こんにちわ。
水分と塩分を摂るよう心がけながら、仕事をしているCIC担当です。

>違う。基本は右半身中段だ。
 状況に応じて多様に変化する槍の型も、基礎がきちんとできないと何もでき
 ない。
 王翦は短い言葉で、それを伝えたかったんでしょうね。
 短い教え。
 しかしながら、非常に濃縮された教え。
 そう感じました。
 この言葉があったからこそ、今の王賁があるという事でしょう。
 これだけでも、王翦が名称であるという事の証拠でしょうね。

>死人の分際でっ道をふさぐな貴様っ
 最愛の妹を失った事で、世界に居場所を失ったとも言えるのが紫伯。
 戦場でいかに槍を振るおうとも、それは戦闘マシーンが暴れているのと何ら
 変わりはないと見ます。
 それでは、いつかは限界が来てしまうと思いますよ。
 私自身、下半身の自由を失い、天職と定めた職に就く事は永久に無理だと言
 われた際に、「もう。生きてても仕方がない。」と絶望しましたが、自分な
 りのリハビリをし、いつまでも現状が維持できるわけではありませんが回復。
 ささやかながらも職を得ています。
 るろうに剣心で比古師匠も言っていましたが、「生きるという意思。」はや
 っぱり強いですよ。仕事をしながら、しみじみと感じますからね。
 生きてさえいれば、微かでも光がある。
 既に生きた死人になった紫伯は、それを掴むことは既に出来なくなっていた
 んですね。
 実力の差があっても、望みを捨てずに全身全霊の力を振り絞った王賁の槍が
 紫伯を貫いたのは、ある意味必然ですよ。
 辛くても苦しくても生きてさえいれば、掴める望みはある。
 私は自分の経験から、そう思っていますし、そう思いたいですね。

投稿: CIC担当 | 2014年8月 5日 (火) 22時56分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/504963/60051985

この記事へのトラックバック一覧です: ◇第396戦◇:

« ◇第395戦◇ | トップページ | ◇第397戦◇ »