あと一つ
#407「五千人将」
騰が秦国二人目の大将軍に!o(*^▽^*)o 王騎将軍の副官から遂に独り立ちした騰。かつての王騎将軍配下の兵達に異存などなく騰の大将軍を大いに讃える。
そして、次の論功行賞に移り、秦国官吏から信と王賁の名を挙げる。二人は騰と同じ場所に上がる。飛信隊は著雍の作戦が王賁から出たのを知っているので一足飛びに上がってしまうのではと不安がる。 官吏の口から発せられた昇進は…。
(二人とも)五千人将!!゚.+:。(・ω・)b゚.+:。!! 沛狼は王賁も五千人将止まりと対抗心剥き出しに、田有も喜び、貂も嬉しかった。尾平は将軍まであと一つとなった戦友を誇らしく思い涙を浮かべる。
玉鳳の面々はなんで同等なのだと文句を出す者達もいるが、まあギリギリかなと関常はこの昇進の意味を凡そ察した。 砦の上から見ていた録嗚未と隆国の二人。録嗚未は笑いながら信の奴はともかく王賁も五千人将止まりかと予想範囲内の昇進だと感じる。それを聞く隆国はなぜかフッと笑う。
憮然とする新五千人将の二人。 俺は素直に受け取っておくと信が口に出す。それを聞いた王賁は総大将の首を討ち損じるのを恥じるべきだが貴様はのんきに喜んでいればいいと皮肉を返す。 早速怒る信。 喧嘩腰になった二人に官吏たちが一応は正式な式典じゃぞと止めに入ろうとすれば、玉鳳の者達が無礼を働く飛信隊信をぶち殺せと猛りだしてしまった。 が、何とかおさまる。
|∀・) 五千人将とは
新・五千人将となった王賁の玉鳳隊は録嗚未軍と南の戦線の援軍に行く。 早くも録嗚未の下につけたのですかと隆国が騰に言う。早くもの意味に信も疑問を抱く。 二人の疑問に騰が答えるように話す。
騰「五千人将は三、四千人将とはまるで違う。将軍のすぐ下の五千人将の目を通してこそ将軍の存在がいかなるものかより見えてくる。」 ⇒ そうだよなぁ。親とか上司の働きぶりをきちんと見て泣ければちゃんと子供や部下たちが育たないもんな。
隆国もそれでこそ経験することは多いと付け添える。だからこそそこを飛ばすことを大将軍は善しとせずに将軍昇格を否としたのだと王賁の昇進理由を明かす。それを聞いた信は驚き、あんたが反対しなけりゃ王賁は将軍にと言うと隆国が言葉づかいに頭をたたく。信の言葉づかいにも気にせず、騰は総司令も反対に回ったと言う。流石によく分かっておられると昌平君の軍事能力に隆国も称賛する。
五千人将はただの踏み台に非ず、ここでしっかり甘えを落し成果を上げよと信に檄を飛ばす騰。そうすれば本当にお前たちは将軍だと隆国も言う。 二人が抜けた著雍を守る責任はより重くなったぞ五千人将・信と大将軍・騰は若き五千人将に告げる。お前は隆国の下について共に防衛線の舵を取れと命じた。拝手して命を受けた信。
砦の階段を下りながら信はあと一つで将軍の所まで来たこと、政の五年後の約束の事を思い出していた。そして、それは来年…。 隆国に咸陽はどっちだとため口できく。少し怒る隆国だが指であっちだと教えてあげる。 信はその方角へお前もしっかりやれと拳を掲げて咸陽の友にエールを送るのだった。
( ̄○ ̄;) さて、膨張しまくっている毐国では!!!
白居、明陽の地まで傘下に収めていた。裏で人と金が流れ、他国の外交官も挨拶に呂不韋かロウアイかに迷ったと『史記』に残っているほどに…。毐国の盛んな様子にロウアイも苦しューないと顔が変わってきていた。
明倫家(趙国公家)より五千金が献上された。 喜ぶ群臣たちを尻目に太后はこちらをわざと太らせていると冷静に視ていた。計算より規模の箍が外れてきていると危ぶむ。⇒流石に地獄に落とされ人を知るか。。。 しかし、ロウアイは半分を咸陽に送るのがもったいないと欲が出る。 太后はロウアイにそれでこっちの権益を守っているんだと咎める。それでもその分を軍資金に回して咸陽を落せばとロウアイが口にするので、太后は馬鹿言うな、咸陽を落すには今の十倍の人と金がいるのだと機嫌損ねてその場を去ってしまう。機嫌がよくないなぁとロウアイは能天気に呟く。そこに老臣が寄ってきた。
老臣曰く、太后様に戦の話は疲れるので、そのためにも絵図を描き進めましょうと。ロウアイは絵図の意味が分からず問いかえす。老臣は先ほど仰せられた咸陽攻略の絵図ですと怪しく答え、ロウアイを驚かせる。
その咸陽では政が城壁の上で佇んでいた。昌文君は大王を見つけ傍まで来る。冬になると母の悪態を思い出すと話し出す。昌文君は黙って聞く。
あばら家で二人、ボロボロの服を着てまたこの季節がきやがったと母は舌打ちしていたのだと。このまま毐国は膨張し続ければ破裂する、その時について政は思いを巡らす。
打倒呂不韋の事ばかり考えてきたが、母の苦しみを止めてやるのも俺の役目なのかもしれぬと言う。血を分けた実の子としての…役目だと。
政はその時の覚悟を固めようとしていた。
(。・w・。 )(´-д-`)次のストーリの準備が着々と進んでいましたっと。
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