祖霊の声
キングダム第413話
#「祖霊の声」
不落の函谷関が無傷で突破される! 咸陽警護にしては数が多すぎると門番の顔が蒼白になる。本当に通してよろしいのですかと上役の角栄様に問う。その角栄は大王様御自らの特別通過許可だ、止めるわけにはいかぬと部下の疑念を斥ける。 しっしかしと尚も食い下がって問う。だが、角栄から玉印の指令は絶対だと言われ、不安が消えぬままで返す言葉を失うのだった。
最大の難関である函谷関をうまく突破できたことに毐国軍幹部が望外の出来事に震える。もはや咸陽にまでたいした秦軍はいないはず、勝てますぞ嫪毐様と奇襲成功に震える。その嫪毐も深呼吸を繰り返し望外の成功に向けて正気を保とうとしていた。
(´;ω;`)その頃、雍ではウウ・・・
遂に嬴政様の頭に冕が乗せられた!
帯剣しました!!
袞冕を纏いました!!
その光景を見る昌文君に涙が浮かぶ。その意味する事を冕をかぶせた官が高らかに叫ぶ。
大秦国の霊廟の御前にて嬴政様は晴れて帯剣し加冠されたことをここに承認する。
待ち望んだこの日!祖霊皆々様方ならびに大秦国に生きる全てのものが慶んでいる!!
改めて今ここに 第1代秦国大王様が降臨されたのである!!
キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* キタ━━━━。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。━━━━!!!!!!!
ぅぉぉぉー第一話より愛読したものしか大王派の喜びの高さは理解できねえぜえええ――ヽ(゚ω゚ )ノヽ( ゚ω゚)ノヽ(゚ω゚ )ノぅぉぉぉーヽ( ゚ω゚)ノヽ(゚ω゚ )ノ ぅぉぉぉーぅぉぉぉーヽ(゚ω゚ )ノヽ( ゚ω゚)ノヽ(゚ω゚ )ノぅぉぉぉーヽ( ゚ω゚)ノヽ(゚ω゚ )ノ ぅぉぉぉーぅぉぉぉーヽ(゚ω゚ )ノヽ( ゚ω゚)ノヽ(゚ω゚ )ノぅぉぉぉーヽ( ゚ω゚)ノヽ(゚ω゚ )ノ ぅぉぉぉー
「よくぞここまで苦難の連続の中よくぞ…おめでとうございます大王様…」 落涙の壁の言葉が秦国を愛する全官吏の喜びを顕していた。式典は大歓声に包まれ、KYの李斯らが圧倒的孤立を味わう。
幼少から英邁でありながら弱力である大王に忸怩たる思いを味わってきた大王派の面々は一日千秋の思いで待ち焦がれたこの瞬間に全員が涙する。かつての政敵であった肆氏も感極まって涙を流し面を上げられない。横にいるのは大王派であろうか、その同僚は肆氏の喜ぶ姿に涙と共にこの慶事を祝福する。もはや彼をかつての政敵と指差す者などいない。 無論、昌文君は泣かないはずがなく、大王派に相応しい涙の祝辞であった。成蟜の妻・瑠衣も遂に兄上様が加冠されたことを亡夫に心中で報告する。すると、そうだなと返事が聞こえ、驚いて辺りを見回す。
加冠した政は天を見上げる。蘄年宮に光が射しこんでいた。
祝福するぞ第三十一代秦王よ 胸に抱く道を進むがよい 信念のままに 見守っているぞ我らが子よ…
確かに政には聞こえた。歴代の秦王たちの声が、自分を支える声が…。 その声に頭を垂れる大王・嬴政。 祖霊の声を受け、歴代の王たちに継がれてきた秦国の王として認められたその感激を胸に、
あ り が た く 人(._.) と祖霊に拝礼する。 大王派も一斉に正式の秦王に新たに忠節を誓い拝礼するのだった。
呂不韋ですら加冠の儀に少々胸にくるものがあった。けれども、呂不韋は今の加冠に際しても心にさざ波すら立たなかった人物に関心を向けていた。 それが実の母である太后だとはこれ以上の残酷は有り得ようかと思うものの、何を考えているかは大体は察していた。
太后はもっぱら奇襲の成否のみ考えていた。
- もしも、函谷関で偽玉璽がバレたらそこで戦になり、ここも大騒ぎになっている。→騒いでいないのは函谷関を通過して咸陽に迫っている→偽玉璽が通用しているのが証明され、とりあえず順調。
- Σ(・ω・ノ)ノしかし、進みすぎている! 何かこいつらの浮かれ具合は何か引っかかる。雍に入ってきた時から私のことをあまり気にかけていなかった。隠し子の件に激怒し毐国討伐軍の準備に入っている筈なのに…。
- まさか…気づかれていなかったとしたら…
- →Σ(゚д゚;)踊らされた…? →誰に?→楚か?他に毐国反乱で誰が得をす・・・
目の前に映る男を見た太后はその瞬間に閃く。 お前かと…。 目の前の男・呂不韋は即座に答える。いかにもと!!! 太后にも全ての絵図が見えた。
①毐国軍に咸陽を攻め落とさせて…
②その毐国軍を蒙武を従えて儂が討つ! だがこれは単なる反乱討伐ではない。毐国軍には儂の息のかかった者達が多く紛れ込んでいる。
③その連中が咸陽を火の海にし壊滅させる。王宮・後宮にも押し入り王族を一人残らず虐殺する。 秦王家の血を根絶やしにするのだ。
④無論、雍にも攻め入り大王も殺す。待ちに待った加冠の祝いによもやの惨劇。故にこそ際立つ反乱軍の非道。
⑤その悪鬼の如き反乱軍をこの儂が討つ。
⑥王族が姿を消し拠り所を失った秦の民草はこの先に誰を頼りとする、
誰にすがる、
誰にこの国を託す?
⑦この呂不韋をおいてほかにあるはずがない これで儂は余すところなく秦の全てを手に入れる。
まんまと踊らされた太后様。かつてのようにまたも自分を餌にした呂不韋を憎悪し、声を荒げるのだった。
(・_・)エッ....相国様は何を言ってるんでしょうか?
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