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謹賀新年 

キングダム第408話

#「決着の年」

 始皇九年、秦国で正月の式典が執り行われた。

 臣下達の祝賀を受ける大王様。后の向は愛娘と共にあり後ろでは宦官が揃っている。 呂氏派の面々も顔を見せる。蒙武がさっさと去ろうとするのを呂不韋が宥める。 瑠依も加わり、昌文君、壁、肆氏らの大王派と四柱のいる呂氏派の権勢争いは、決着の年を迎えるのであった。 
 その幕引きとなる勢力、毐国では臣下達が万歳を唱和していた。

その頃、信はというと。。。

 著雍の砦の上で一息ついていた。そこに羌瘣が来て、息をついている信に五千人将の苦労かと話しかける。 信は五千人将というより隆国の大変さだと答え、毎日ねちねちしつけーし、細かいしと隆国の言動を思い浮かべ余計に愚痴が出まくる。 隆国曰く

  • 川岸死守しろ基本だろ大バカ
  • 敵の陽動にかかり過ぎだマヌケ、小隊をきちんと御しとけ
  • 俺の動きを見ておらぬから敵を逃したぞ、お前のせいだ
  • お前の所の築城が遅いだろ周りを見てるのかちゃんと!拠点づくりを舐めてんじゃないのか!お前の所が危うくなったら全部お前のせいだぞ

(;;;´Д`)すっげえ初歩的なことばっかりの小言なのは気のせいか?? 貂にかかりっきりじゃあるまいな。。。

更に隊では土木工人は正月休みもねえと働かないので持ち場の築城が遅れる。尾平まで正月は村で過ごすと愚痴を出したので信も疲れる。そんな信に羌瘣は酒を勧め新年の挨拶だと二人で祝う。

 酒を飲んだ後、信が隆国が羌瘣のことを言っていたと話題を振る。隆国曰く

  • 羌瘣は三千人将として独自に兵を持っている。
  • 飛信隊副将というなら飛信隊は八千人隊となり、お前の五千人隊の位を越えた規模になるので羌瘣隊が信に入るのはおかしいと。

 細かいと羌瘣も文句を言い、あいつは細かいんだと信も同調する。 羌瘣は隆国の理屈は正しいが私は独立はない、最後まで飛信隊だと言う。信もそれを察し、言い回しでどーでもなるぜとフォローする。

 それでも築城はしっかり進んでいた。作業は組み分けして一番働いたところに賞金(但し信と貂の自腹)を出していた。動かない場合には信が自ら入って作業をし檄を飛ばしていた。 それでお前は棟梁と言われたのかと羌瘣は思い出す。 その分、前線は羌瘣の負担がかかるがと信が言うと、また羌瘣が例の許さん節が出る。 
 嗚呼それはもういいからと信が軽くいなし、今手を付けている外壁が完成したら最低限の守りの砦が出来上がる。そうしたらやっとと言う。 話の先を読んで羌瘣が討って出るのかときくと、その通りだった。 信は大将軍・騰は垣と蒲陽の下調べをしていると答える。著雍を足掛かりに魏国攻略戦の始まりだと信が言う。 羌瘣はその割には内側で大分ガタついているがと中央の不安を口にするが、信は今年中にカタがつくさと言い返す。

 都・咸陽では…、
昌文君が加冠の式典の準備をしていた。 式典に相応しい布を織った女達に仕立てを任せる。 準備をしながら八年前に大王を王宮外へ逃した窮地、そこから薄氷の上をここまできたと感じていた。晴れて加冠を済ませれば君主として自他ともに認められれば中立勢力全てが傘下に加わり、我らの勝利なのだと。 
 そこに壁が現れて兵一千が到着したと報告を受ける。昌文君は護衛に力を入れるように指示を出す。式典まで一人も失ってはならぬと。 呂氏陣営にも末端まで目を光らし間者を送り込み、一挙手一投足もこの儂が決して見逃さぬと意気込む。

 一報の呂不韋は李斯から報告を受ける。昌文君の監視の目が厄介で寝返った者も少なからずいる。潜り込んでいる二人は把握しているものの事を起こすには相当慎重にする必要があると警告する。 しかし、呂不韋は必要ないと不安を一蹴する。動くのは我等ではないともう一つの勢力に目を向けていた。

 毐国ではロウアイが苦しューない苦しューないぞと徐々に悦に入っていた。趙から上恵が、楚から北涼などの列国の大物たちも謁見に来た。謁見の方々が多すぎて本殿からあふれておりまた増築ですかなと家臣たちも浮かれる有様であった。 中には王を名乗るべきではとの声も出る。流石にそれは太后様に相談しないと言いながらもロウアイは心揺れていた。
 その太后は趙高と今後の政策を打ち合わせる。うまく作り過ぎたなと出来過ぎを窘める太后。趙高は太后様の法改変の権限を行使させて少々いじらせていただくと行政に取り掛かる。すべて任せると言う太后は列国の手先になっている大臣を洗えと命じる。 太らせるのが第一であったが結果御せずに転覆では笑い話にもならぬぞと今後の動向に注意する。お任せをと趙高は腕を振るう。

 

 (`・∞・´)謀略渦巻く新年でありますなぁ… 

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