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名実共に手にする刻

キングダム第411話

#「雍に集う」

 【飛信隊】 信は魏軍を撃退した後、本命は垣城だと直ぐに本陣に引き返す。撃退して笑うのは郭備隊の面々。 その本陣は軍師の貂により山亀城を攻略中。 中の制圧を田有に任せていた。飛信隊は信と羌瘣を外に出して今日中に騎馬隊を黄山の先に騎馬隊を進める予定。幕僚たち地図を広げながら指揮する貂。今日中にと聞かされ驚く隊の伝令に、隆国軍と並走して垣、蒲陽を攻め落とす作戦だから急いでやるのだと説明する。 隆国にガミガミとお前らと二拠点を奪う、足を引っ張るなよ分かったなと言われていた。

 南の森から伝令が来るのと同時に信が本陣にやってきて敵の援軍をぶっつぶしてきたと言う。貂はもうあの大軍を追い払ったのと驚く。信も信でまた羌瘣が山亀城を落したのかと驚く。貂は大した城じゃないからこんなもんだ、そっちは早くても明日かと思っていたと信の成果の方が予想以上だと言う。口うるさい隆国から解放されて絶好調ってやつと言われ、信はそれだと図星を突かれたのを隠さない。信が本陣も前に進めると言えば、貂も分かっていて黄山まで前進し、信と羌瘣の千の別働隊で計水まで進めると言う。 別働隊が千人にまでなったことに信と貂はでかくなったと感慨を込めて話す。 目標の垣は常識だと万の軍で攻める城だと言うが、信はいつものように望むところだと士気盛んであった。

 そこに咸陽の総司令からの伝令が来た。昼夜走ってきたと言うその伝令の顔は孫築さんと貂の顔見知りだった。指令書を受け取る貂は封が割れていると咎める。孫築は一度落馬した時だと総司令に内密にしてと頼む。首にされるかもしれないので貂も内密にしておくことにした。 
 その指令書を開いて読む貂。 垣城を攻めるに黒道を選べと言われていた。 袁道か迷っていたので総司令の意見を採る。 信がこんなに離れていても道が分かるのかと疑問を口にするが、貂は先生を舐めんなと一蹴する。 更に総司令は天候にも気をつけろとあり、そんなに荒れるのかなとそれには貂も首をかしげる。 垣の次には共、曹、最後は絳にゆけとあった。 いくらなんでも咸陽からこっちの天気まで分かる分けねえだろと信は疑うが、それにも貂は先生を舐めんなと反論する。

 咸陽の言葉で信は思い出した。あと数日だと。 貂もあと十日、いよいよだと言う。やっときたな政と友の晴れ舞台を祝う。

雍 その都は咸陽より更に北西に三百里(およそ150km)、北の千山と南の渭水の間に位置する。
 秦国旧王都「雍」 六代秦王の徳公から十九代懐公まで三百年間王都をつとめた城である。

 城内は既に青一色で「青」は水を祭る秦国の最初の国色である。それまで古都として静かだった都は人と物であふれ、また異様な緊張感に包まれていた。 帯が違うから早くかけ直せと女官が文官に怒鳴られていた。群臣たちの顔も緊張していた。 それは…、

 無論、雍にて加冠の儀が執り行われるからであった。

 主役たる大王の到着に群臣一堂に拝礼した。 王位継承の時以来と政は口にする。平伏した昌文君もいよいよですなと感慨を新たに言う。 政も同じ気持ちだった。 そこへお待ちをと役人が制止するのを聞かずに進む者がいた。 大王の下まで来るその人は…、

 太后様キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 車から降りて息子の前に現れる太后。驚く昌文君には招いて驚くな、実の母が来るのは当然であろうがと話す。 
 昌文君が太原の件について我々と決着はと問題を上げるが太后は分かっていると言う。せっかく私が出てきたのだからめでたい式典が終わってからじっくり話そうじゃないかと切り出した。故にわかりましたと言って一先ずは下った昌文君であった。

 しかし、いよいよだねぇ政と太后が我が子に話しかける。政は母の前に立ち、その顔をまっすぐに見ていた。 太后が、いつのまにこんなにと見ない間に変った我が子の姿に心中で唸る。 ええ、いよいよですと政は母と言葉を交わす。

 その様を離れたところから見ていた呂不韋。役者はそろったと呟く相国は、いよいよ二十三年前の奇貨の実りを回収する刻がきたなと自信ありげに笑みを浮かべたのだった。

 

( ´・ω・`)さあ、配役の布陣は揃いましたっと。 

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