反(絆)☆呂不韋豊国記
φ(・ω・ ) キングダムの連載感想を続けている当blog管理人・うしつぎが本気出した呂不韋の豊国論について駄弁ります。
いくつか注意事
- 0331時点ではまだ「夢のような国」感想記事はアップしてませんが連載は既読。
- 感想ブログ太祖・星野さんの記事はコメントも合わせて既読。
以下の点を踏まえて読んじゃってください。
呂不韋豊国論の第一印象
゚.+:。(・ω・)b゚.+:。武力少なめの富国でいいね。否定しきれないなぁ。 物が満ち溢れ、飢餓と無縁の飽食、秦人が人生を楽しみ謳歌する国。そんな国を目指してきたのはどの時代のどの国のどの人も同じだから、蔡択が言うように辿り着きたい夢であります。
五百年間、「怒」「哀」の戦乱で人々の生活は苦しんでいるからこそ「喜」「楽」を強国たる秦が示せば確かに他国の人々が集まるでしょう。孔子もまず豊かにと言ってましたしね。
その豊かさで秦なくして経済が成立しない秩序と統治を行うのも間違ってない。パクスを築いたアメリカ、イギリスはもちろん、後になって政でさえこの呂不韋の理念を実行しています。※流石に商賈から世の中を見てきた傑人だなぁと言えましょう。
※例証できますのでコメントでどうぞ(笑)
じゃあ穴はないのか?
一、(;´▽`A``呂不韋自身で穴をげろってます。。。 先ずは星野さんの記事のコメントでも言っていたように欲望による一因。 危険に対して富を分け与えることで解決できると呂不韋は言いますが、全てにそれが通じないのは歴史が示している。 隣国にお金を出してもそれに感謝するかどうかは相手の器量次第、朝貢と受け止められれば感謝などされるはずもない。 湾岸戦争で金を出した我が国が感謝されるどころか顰蹙を買ったのは周知の事実だった。 金を出してもっと出せと言うのは合従軍戦での王建王でも読みました。広がる欲望を金だけでごまかせられはしない。
二、ヾ(;□;)э金で通じないもの 以前に蕞攻防戦に臨戦しなかったのは呂不韋の失敗だと自分の記事でも書きました。それは呂不韋の資本論にも通じます。
金で恨みは消えない。NHKの大河ドラマ(利家とまつだったか秀吉だったかわからない)で国は豊かでなければならんと秀吉が喚いた時、家康か利家がたとえ貧しくとも家族みんなで楽しくと絆で反論したシーンがありました。呂不韋の言うように物々交換の時代であっても人々は生きていて、楽しみがそこでもあった筈。金で離れた所が繋がり世界と生活の幅が広がろうとも、そこに生きている人間同士の信用がなければ我欲は餓欲と化して政が言うように醜い世の中になるでしょう。
まして奪われたものが金でも許せないのにそれが命と誇りであれば代償が出来ようはずがない。咸陽攻防戦は富と地位に恵まれ、それでも安住できない人たちが起こした戦いでした。蕞攻防戦は金では解決できぬ部分を見せている場面であったけれど、呂不韋はそれを見なかった。見てさえいればその辺りを修正できた可能性もあったのに…。指揮官は前線に在りとはこの面においても金言であります。
金だけでは解決できない人の世。それを知る者達が蕞を守ったのだから。
三、( ・∀・)つ旦~~仏陀は天上天下とおっしゃった。 これはおそらくうしつぎだけの私見かもしれません。
呂不韋はかつての世は“天”の恩恵にあずかる世界、“下”はあまねく天に支配されるものであったが、人間の欲で下はその手で支配できると思わせるものへと変ったと言いました。 台詞自体は何ら転削の無いものですが、これも呂不韋が見落としている点がありそうです。 し か し、
世が天から受けたのは、果たして恩恵だけでしたか?
日本は水に恵まれていると言われますが、水が恩恵だけであったか。そんなわけがない。台風は容赦ない。 洪水の危険もある。 自然に恵まれていると聞こえはいいが、plusばかりではない。地震、津波、大雪、冷害などなど自然は猛威だってある。まして古代では日照りが続けばそれこそ飢餓の危険だってある。
金でものが動くからこそ豊かさを保証できる。ならばそのものが天の猛威で不足すれば金が金の役を果たさないではないか。足りない所から持ってくるというならそれは収奪の可能性を生み出し、そこから恨みも出る。 歴史でも天災、疫病の流行で社会秩序が変革したケースはあったのですから。
天下のシステムだけで世の中すべてうまくいくなら天を思わなくて大丈夫なのか? これでも呂不韋は欲で全てが動かせるというのでしょうか。
第一、欲望で全てが回ると言うなら何故にリーマン・ショックが起きたのか。勝りたいというのが欲望ならケチって嘘をつくのも欲望でしょうに。
政が出す反論は
- \(^o^)/人は変われる 自分が変わったこと、恨みを持つ者同士でも変われることを説く。
- (≧∇≦)みんな同じである 心の壁を取り除こう。山の民も今では同じ仲間と思えるように、他国の民も一緒に同じく生きようと。これはおそらく王騎将軍の昭王の遺言からでも出てきそうかな。
- 一人じゃない これまで死んでいった者達が夢見たもの、その分まで現実にしてやること。自分にはそれを共に歩んでいける者達がいる。自分の夢は一人の夢じゃないのだと。信が楊端和様に言った言葉でも出るかな。
(´~`)。゜呂不韋の富国論は人間が変わらないままがポイントだから、政が論破するには発展論じゃなくて人の心の進化で当たるのではないかなと思われる。
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