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何もない

#444「城無き占領」

 目の前に広がる樹海。 城もなく平地もない。羌瘣は迂回した方がいいと言うが、貂はできないと言う。戦場の黒羊はここでやるのだからと。ンな所でやるのかよと歴戦の信も黒羊の戦場に難色を示す。⇒ (@Д@;似たような戦場は馬陽戦であったような気もするのですが…。

 お頭の前で作戦会議に参加する。 信が貂と羌瘣を連れてくる。それを見て桓騎将軍はお前はいつも女連れなのかと言う。周りの側近たちからも盛ってんなと揶揄う。信はこの二人は参謀だ、作戦はいつもその場に立ち会わせるんだと言い返す。 信のセリフを一応聞いた桓騎将軍は自軍の参謀・摩論を呼び、黒羊の作戦を説明させる。

 摩論曰く、黒羊には落とすべき城はありませんと。そのあとを言う前に貂が丘がいくつかあるねと言う。黒桜が摩論がしゃべっているのに勝手に口を挟むなと貂にくってかかる。が、摩論は気にせず黒桜こそしゃべらないでと注意する。 

 むかつく黒桜を置き、摩論が説明を続ける。 言った通りに黒羊には五つの丘がある、その丘を全部占領すれば我々の勝ちと言う。 俯瞰図にある五つの丘に石が五つ置かれる。その石がこちらの軍であれば黒羊をとれる。 その図を見る信にオギコがおっぱいみたいねとしきりに話しかけて、煩わしく思う。 しかし、桓騎将軍がすぐにオギコを呼んで肩をもませるたので長くは続かなかった。

 敵将は慶舎で黒羊の丘の反対側に布陣したのだと。敵に対して五つの丘を占領するためにはこちらが先に動く。 摩論は戦術としては二つの道を先に作る。左から雷土、右から飛信隊が先行する。先行した部隊は丘の三つまで確保できて、残り二つの丘を取るための前線を作るのだと。 摩論が作戦を言い終わると直ぐに雷土の部隊の準備ができたと知らさせる。お先にと雷土が信に挨拶して作戦行動に移る。 

 俺たちもすぐにと信が飛信隊に戻っていこうとすると、桓騎将軍が呼び止める。元下僕の信、重要な役目の片方を任せるからしっかり期待に応えろと言う。しくじったらただじゃ済まさないぜと念を押す。 信も負けずに元野盗の桓騎将軍は俺たちの安心して俺たちのケツを追っかけてくればいい。慶舎の首は俺がとると発破をかけてその場を去る。 隊に戻る信たちに黒桜が大馬鹿がと揶揄うが、なぜか桓騎将軍はその空気に染まらない…。

 飛信隊出撃。 信は羌瘣隊に斥候を命じる。羌瘣はこのような場所で育ったから別に不安はないと自分と四、五騎で索敵に向かう。斥候に行く前に羌瘣が言う、信と貂に頭の隅に留めておいてくれ、今回はただ丘を取るだけの戦じゃないと。 二人はまだ羌瘣の言葉に半信半疑だった。

 しかし、敵の方が早かった。 趙軍の部隊が川を下って黒羊の秦軍に近い丘の傍にまで出てきていた。偵察が飛信隊がこちらに向かっていると報告する。部将の馬呈、劉冬は慶舎将軍も言われていた獲物のうちの一人と覚えていた。早速に飛信隊を待ち伏せするためにそこで埋伏するのだった。

Photo

((・(ェ)・;)) どうもお頭の様子がいつもと違うように感じますね。  なんか周りの笑いの空気にいまいち染まってこないし、あからさまに他人を寄せ付けぬ禍々しさを出してこない…。 信に気を遣うような素振りがみえるんだよなぁ。。。

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コメント

CIC担当殿、コメント万歳であります。
>慶舎にとっては、むしろやり易いという見方すらできますね。

 私はむしろお頭の方が得手だと思ってます。元々山を根城にしていた野盗集団でしたし、奇襲攻撃が得意なのは山陽攻略戦でも証明してますので、慶舎の本能とお頭の隙を突く盗みの勘の勝負になりそうです。 

ううむ、主人公の出番あるのかなぁ。。

>それを、注視していれば、慶舎は信を潰すべき相手と考えるのかも。

 若手の台頭はどの世界でも危険視されますものねぇ。輪虎も言っていたように秦の若手は有望株揃い、趙国にとってみれば最大の敵性国家が秦ですから牙を抜くためにも信の命は価値が高いでしょうね。 もう立派な賞金首ですなぁ、信は。。。

>私は、物の見事に崩して仕事の進みが遅くなっています(涙)。

 きちんと治してくださいね。私はまだ大丈夫ですが、連日の大雨で近くの河川がちょっと怖いですわ。

投稿: うしつぎ | 2015年9月10日 (木) 21時54分

こんにちは。
CIC担当です。

>目の前に広がる樹海。
 これは、またとんでもないところが戦場ですね。
 むしろこういう所は、早めに陣取って伏兵を敷いて敵に奇襲を加えるのに、
 使いたいところですが、どこに伏兵がいるか解らないようなところが戦場と
 は…。
 慶舎にとっては、むしろやり易いという見方すらできますね。
 この戦、黒羊を知り、敵を知り、その上で兵を配置した方が俄然有利ですね。

>先行した部隊は丘の三つまで確保できて、残り二つの丘を取るための前線を
>作るのだと。
 そう簡単に行きますかね?
 慶舎にしても、自軍の前の丘を取らせるわけには行かないのは、よく解って
 いますし、使える兵の数も多い。
 さらに、2つの道は同時に三つの丘への道にもなります。
 主戦場を迂回して後方に出られたら、三つの丘の前に備えをしていても、場
 合によっては、苦戦し、それが前線での兵の動揺に直結しかねません。
 慶舎がそれを見逃すほど、人がいい将とは思えません。
 道を作り、その道を通らせないとすると、斥候を放ち、あらかじめ備えられ
 る兵が欲しいところですね。

>早速に飛信隊を待ち伏せするためにそこで埋伏するのだった。
 山陽、合従軍の戦いと、信の武勲を聞いているだけに、これ以上成長される
 と危険なので潰す対象と見られる可能性を桓騎は考慮しているのかもしれ
 ませんね。
 信や貂にしても、敵の伏兵がいることは十分に配慮しているでしょうし、嘗
 てはヒョウ公の麾下で慶舎と戦った経験から、こういった場所での戦いのリ
 スクは解っているはずですし、大丈夫とは思いますが…。
 山陽で、輪虎を討ち、合従軍との戦いでは、万極を討ち、ホウ煖ともガチで
 やりあい、その後も魏火竜の1人凱孟と死闘を演じ、運が味方した所もあり
 ますが、霊凰も討っています。
 その後の咸陽の戦いでも活躍していますし、若いが武勲はかなりの物。
 それを、注視していれば、慶舎は信を潰すべき相手と考えるのかも。
 この戦、それを考えれば、慶舎にとって、後に備えて秦の有力な人材や成長
 中の人材を狩とっておく意味もあるという見方も出来るかもしれません。
 他にも、何か李牧の思惑が隠れていても不思議ではありませんね。
 さて、最初の罠を、信が突破できるかですね。

気候が変わって、寒くなりがちですが体調に気を付けてください。
私は、物の見事に崩して仕事の進みが遅くなっています(涙)。

投稿: CIC担当 | 2015年9月 9日 (水) 00時02分

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