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覚悟

#454「軍師の底力」

 兵法の定石通りに趙軍が河川を前に陣を敷く。 飛信隊軍師・貂は川に斥候を出してみたが、隙を見つけられない。 貂は攻め手が見つからず次第に焦り始める。

 飛信隊本陣で貂は川を端から端まで見に行くと言う。⇒参謀旅行ですか。現地を見ろとは『坂の上の雲』で児玉たかはしさんが言ってたな。 驚く信を前に、貂は楚水と渕に川に入った者たちの報告をこの地図にできるだけ細かく記すように命じる。
 参謀業務がわからない信はこんなことやっている場合じゃねえだろと貂に食って掛かる。そこに貂の命令で田有が峡村出身の兵卒・岐鮑を連れてきた。代々漁師の家で川のことなら誰よりも詳しい者だった。貂は岐鮑と川を見るつもりだった。 
 信がたまらずに、貂に俺たちには時間がないんだぞと言うが、貂はだからこそだと答える。渕は情況はそれほど厳しいのかと思った。 ここまで岸を固めた敵を抜くには特別な作戦がないと無理と言う。俺を信じてと貂の言葉に信も任せるしかなかった。

 だが、趙軍は余裕だった。傷で動けない劉玲の策で川岸に布陣した馬呈将軍はここはもう抜けない、打開策などないと笑う。

 馬呈の言葉通り、岐鮑を伴っての川視察でも突破口は見いだせなかった。本陣で俯瞰図の前で貂は考え込む。 
 オワタ┗(^o^ )┓三手詰まりだった! かつて軍師学校で昌平君から学んだ際、対岸を陣取られた場合は舟か橋が必要と聞いた。もし、両方ともない場合は長期戦に切り替えるしかないとも。  先生ですら打開策が見えないだろうこの渡河作戦と貂が思った時に見えたのは…、

 信の背中だった。 貂は信だったらどんな状況だろうと絶対に諦めはしないとこれまでの信とその仲間たちの戦いの軌跡を思い出す。 

 (*゚∀゚)=3 あきらめちゃダメだー!! たとえ昌平君でも無手の状況だろうと、そこに道を切り開くのが飛信隊の軍師だ。 貂は隊の軍師としてもういちど思案を巡らせる。

Photo

ε-( ̄ヘ ̄)やああっとその粘りが出てきたか!!! 無双の強さを持つ羌瘣たんでも持っている飛信隊の粘り強さ、「キングダム」を読み続けてようやく軍師の貂にそれが出てきたか!! 

(;´▽`A``初期の「キングダム」では貂は粘り強さと諦めの悪さがあったのですが、ここまで話が進んで、やあああぁつとあの頃にあった強さを取り戻してくれたか。読んでいて燻っている貂の物足りなさがようやく解消にむかうか。

 時間は昼になってしまった。幕舎から出てきた貂に信は策が出たかと問う。舟か橋がないとこの渡河作戦は成功しない、だから橋を架けると貂が言う。

 飛信隊流の橋を架けてこの川を攻略する。 とんでもねえ策を思いついたなと信が言う。 いつも以上にきつい手だよと答えると、それでこそ飛信隊の軍師だと信は褒める。貂は大至急、渕さんを呼ぶ。信がいぶかしむと、貂はこの作戦の鍵を握るのは渕さんだと言う。

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