アンラッキー
#15「殿の死」
吉之助と左内の調停工作の甲斐あって遂に勅書がいただけた。 喜ぶ二人とお公家様はこれで日の本も安泰じゃと口を揃える。 だが傍に近侍していた月照は書面の文字を見て、一橋様とはっきり記載されていないと危惧する。 それでも吉之助は年長とあるのだから紀州様ではなく一橋様であろうと言う。左内も肯定する。
そのカギを握るのは将軍家定であった。篤姫と一緒に庭の風景を楽しんでいた。家定は秋になればそなたと柿を食べようと言ってくれる。喜ぶ篤姫。
が、その前で家定が脚気が悪化して倒れてしまう。 途端に危篤となる。
臨終に居合わせたのは何と直弼。直弼は床に伏せっている家定にお伺いしたい儀がございますと問う。 上様と数度言葉をかけた後、家定は床からおきて神と筆を所望する。 直弼は直ちに持ってこさせた。
そして、家定が筆を走らせる。だが、その時には傍には直弼しかいなかった。
書状に遺言を綴るのかと思いきや、出来上がったのは何と柿の絵であった。御台所に渡すように直弼に命じる。 だが直弼は委細承知と言って事の真意を曲げてしまった。
上意である! 遂に直弼は強硬策に出て、後継ぎは紀州公であると幕臣たちに発表してしまう。 同時に調停工作も成功し、勅書から年長の文字を抜いたものを公にした。井伊と九条家がつながっていたと地団駄踏んで悔しがるヒー様擁立派達だったが遅かった。
愕然として吉之助は薩摩に急きょ帰国する。昼夜を分かたず走る。 それより前に斉彬は書面でそのことを知り、気落ちする。 帰国した吉之助が殿に報告するも大儀であったと一言だけ。その場を去る。
馬を走らせる斉彬。道すがら農民が自分に頭を下げて礼をとっている。やりきれなさをかみしめて出向いたのは、やっせんぼと出会ったあの丘であった。 当然に吉之助も後から追いついた。 敗れた無念を吐露する斉彬は吉之助の庭方役を解いた。
失意の吉之助は実家に帰り呆然とする。だが、正助が発破をかけたおかげで最後に談判に向かう。 役を解かれた者が屋敷に上がるので皆が吉之助を必死で止める。だが、吉之助の力がすごくて皆が引きずられる。必死に殿ぉおおと叫ぶ吉之助。
斉彬がその声を聴いて一応は聞く。 吉之助は言う。
凸(`Д´メ)兵を挙げましょう! 家臣達だけではく斉彬も驚いた。 国内で戦争したらそれこそ異国介入を招くと。 だが吉之助は江戸に兵を挙げるのではなく、京に上がるのですと! ➡ 『風雲児たち』では殿自身の企画だったんだがなあ。
京の天子様に拝謁して詔を再度出してもらうのだと。殿のおかげで日の本一の軍になった薩摩兵であれば馬廻りで戦にはならんと。
暴挙に等しいことで家臣から天子様を脅してはなりませんと意見が出る。だが、斉彬は乾坤一擲の策に一縷の望みを託す。 あのやっせんぼの意見で俺の腹が決まるとはなぁと喜び、上洛準備をする。
すぐに吉之助は京に向かう。京では左内、月照、そこに有村俊斎が来て殿の出兵に京都まで来たと喜ぶ。
だが、薩摩では希代の名君に終わりが迫ったのだった。
Σ(;・∀・) 天何をか言うや
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コメント
諸葛鳳雛殿、コメント万歳であります。
>早すぎる死ですね、長生きしてほしかったです。コレラが原因だったとか、暗殺説もあるようですが。
最近だと暗殺説がまた出てきているようです。知力、胆力、実行力三拍子揃っていた政治家でしたのに当時も今でも惜しまれますね。 勝海舟はべた褒めてしました。
>井伊直弼が大老となり幕府の実権を握ったのでした。
若き頃は不遇だったのに、成年したら幸運に恵まれる。人生何があるか分からんとは言うけれど、なかなか人格才能揃った人物が上に立つのはうまくいかないなぁ。
投稿: うしつぎ | 2018年4月30日 (月) 19時48分
うしつぎさん、こんにちは。
斉彬様が最後に逝ってしましました…。
早すぎる死ですね、長生きしてほしかったです。
コレラが原因だったとか、暗殺説もあるようですが。
将軍継嗣問題は家定が急に倒れたことにより、
南紀派の勝利に。
井伊直弼が大老となり幕府の実権を握ったのでした。
次回は左内がお亡くなりになりそうです。
投稿: 諸葛鳳雛 | 2018年4月28日 (土) 17時51分