上兵は謀を伐つ
#553「ルーディン」
壁の必死の懇願。それに対して楊端和は…、
「いいだろう。一部作戦変更。明日の主攻三軍の一角はメラ族と壁軍を入れ替える!」
不死身の壁さんキタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!! 死王のまさかの決断に場の空気が変わる。 驚きで意識が飛ぶキタリ。 壁の部下は戸惑う。
ただしと楊端和は前置きしてから、もう失敗は許されぬぞ壁将軍と笑みをこめて戦友に言葉をかける。 感激で涙浮かべる壁はありがとうございますと端和にお礼を言う。 ふっ…ふざけるなぁああとキタリは怒って柱を蹴る。➡ (〃゚д゚;A A゚Å゚;)ゝ ゚+:.なんか、キタリって河了貂とノリが一緒のような気がする。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━☆・‥…━☆・‥…━━━☆
【 撩陽九日目 】
夜明けと同時に壁軍も動き出す。行軍中に壁たちは付き従う山の民の兵団がまだきていないのかと話し合う。 その時、壁たちの前方に目の前にメラ族の兄妹がいた。 複雑な心地の壁たち。 兄カタリがやめろと妹に言う。キタリは何もしてないよと拗ねる。
改めてメラ族族長カタリとその妹キタリと二人は壁に自己紹介する。
そして、メラ族含め十二の部族計五千を壁の前に披露する。 楊端和の指示通り皆貴方の元で戦うことを約束するとカタリは壁に言う。
壁の眼下には五千もの山の民の戦士達がヘキショウグンと連呼していた。壁は五千の兵だけでなく、彼ら山の民の戦士が自分の名を呼んでいることに驚愕する。 壁の疑問に通訳のボナンがカタリがそれだけ教えたのだと答える。
教えたからといってこれはと壁は戸惑いを隠せなかった。そんな壁にカタリはあなた方は少々我らを誤解していると。
「我々山の民はあなた方が思っている以上にあなた方のことが好きなのだ。だから山界を出てこんな所まで出てきて戦っている。」 山の民の歓呼とカタリの言葉に壁は感激して涙をこぼす。 妹キタリは私は嫌いだけどなと毒つく。
そして、壁軍が到着する。壁軍も五千なので、あわせて一万になった。 壁はカタリにあなた方の言葉で‟出陣”は何というのかときく。カタリは答える、ルーディンと。
「ルーディン…
ルーディン!!」 メラ族たち山の民の戦士達が壁の言葉にルーディンと一斉に応える。 我等壁軍で敵の三将の一人を討つ!と壁は秦人と山の民双方に告げる。
「全軍出陣!!」 壁の号令にカタリのダーヂャ・ルーディンと訳す。 壁連合軍が動いた。
撩陽方面軍の中央軍にいる楊端和からも壁軍の出陣する姿が見える。 続けてフィゴ族もようやく天幕から出て動き出す。 端和は奴にしては早い方だと言う。 バジオウは既に布陣に入っていた。
いよいよ始まる決戦になぜか端和は猿手族族長を連れてくる。 族長はこの忙しい時に話とは何だとマンタンワと死王に言う。 死王の側近たちが何故にマンタンワなのか、エンポ爺を呼ぶのかと不審に思う。 楊端和はエンポ爺に猿手族に一肌ぬいでもらいたい話があると切り出す。嫌じゃとエンポ爺は言うのだが…。
犬戎族も迎撃に出る。 バジオウの前にゴバの軍が現れる。バジオウ軍は戦闘態勢を取る。
壁軍の前には次兄ブネンの軍が姿を現す。奴が最も残虐な男だと部下たちは言う。末弟トアクの軍にはフィゴ族が相対する。
兄カタリは何かに気付き、妹キタリがどうしたときく。それは壁も気づく。
敵が一体いつまで続いて出てきているのだとその数の多さに驚く。すぐに伝者から敵ブネン軍がとっくに一万五千を超えてまだ出てくると。
中央軍にも急報が入る。 壁軍だけでなく、バジオウの前のゴバ軍も二万、フィゴ軍の敵トアク軍も二万になっているのだと。 楊端和の配下たちも三軍共に昨日までの倍以上の軍容に変わったのに驚く。 配下たちはこれは作戦が読まれていたのではと死王に問う。 端和は沈黙で肯定する。
「兵糧の切れかかった敵は先ずはこちらの三将を狙ってくる。猿共の考えることなどお見通した!」 舜水樹はそう吐き捨てる。 犬戎族のラゴ王は兵糧切れを待つまでもなさそうだと舜に言う。 舜水樹がああ、迎撃して今日決めてやると戦う前に初手を打つ。
Σ(;・∀・) とことん悪く描かれとるなぁ…舜水樹さん。
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