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決戦

#554「壁軍の攻防

 兵糧が尽きる前に決戦をしかける撩陽方面の秦軍。だが、その狙いは舜水樹に見抜かれ、逆に犬戎軍が倍増されたのであった。

 壁は三将狙いの策が敵の読まれていたのではと考える。そこにカタリが来る。

「敵は読んでこちらを討ちに来た。あの大軍の攻撃には貴殿の軍は耐えられない。我らが前列に出る故貴殿らは一度退がられよ。」

 カタリの前列と後列を入れ替えることに壁の部下達も賛意を示す。妹キタリが邪魔だからさっさとどけと手で扇がれる。

 しかし、壁は心遣い感謝するが、無用な申し出でだと斥ける。この壁は端和殿と約束したのだとカタリに言う。

男を見せると!! ➡ ( (・(ェ)・;))激しく曲解と思うのは私だけでしょうか…。 壁将軍は歩兵大隊を前進させる。今日こそ壁軍の力を知らしめよと檄を飛ばす。 兵たちが元気に応える。

Photo(゚m゚*)あれだけ兵糧に苦しんでもきちんと兵達が応えてくれる。流石に壁さんは統率力は初登場時から高いですね。

 対する犬戎族のブネン軍も秦軍が前進するのが見える。部下の中にはあちらから前に出てきた、山猿以上にアホだと馬鹿にしていた。ブネンは騎馬をぶち込んでやれと命じる。秦のバカ共の首を飛ばしに行くぞと騎馬隊が突撃していった。

 秦軍に凄い数の騎馬隊が迫る。 部下が狼狽えるが壁はいつも通りにやればいいとそれだけ言う。 

 それでも敵の数に部下が動揺するのだが、壁は大丈夫だと答える。この八日で敵に離れた、ならば次は我らの力が発揮されると。 我らの力の意味が部下達にわからない。 しょかし、壁には自信があった。

基本戦術”だ メラ族兄妹、犬戎騎馬隊が気づくも、盾から弓隊が前に出て射撃を開始する。わざとひきつけたとキタリが叫ぶ。  それでも抜けてくる騎馬兵が来る。

 壁は盾兵を固めさせる。盾の長城に阻まれ、犬戎の進撃が止められる。それでも全て止めきれず中に入られる。

 入ってきた騎馬には弓兵が射殺していく。 隊の中に弓兵がいる。中に入ってきた敵を討つために弓兵を組み込んでいる。遠射弓隊じゃなくてこっちをあえて組んだ。メラ族は壁の巧みな用兵を見る。
 入ってきた敵は掃討兵に任せ、崩された所は埋める。前面討ちの弓兵の補充を直ぐに取り掛かる。 もう穴はふさがったとはカタリ。早いし、動きに迷いがないのは奴らが精鋭隊だからかと兄にキタリが問う。  

 修復と防衛 別に特別なことをしているわけではない。

 私同様に我が軍には派手さはない。だが、あらゆる基本戦術は何百回と繰り返した。

 修復と防衛 我々はどの軍よりも素早く的確に実行する。

 数にものいわせる騎馬の突撃など繰り返し何度でも返り討つ。はまれば崩れぬ‟基本戦術”ほどやっかいなものはないぞ。犬戎軍よ!

➡ o(*^▽^*)o四郎勝頼さん聞いてますか(大笑い)。

(´;ω;`)ウウ・・・かつてこれほどアップな壁さんがあっただろうか(涙)。

 失礼だが少々見くびっていた、流石に秦の将軍だとカタリは壁の力を認め直す。犬戎がバカなだけだと未だキタリは辛口。 

 ブネンも騎馬を一旦止める。そして、失敗した騎馬兵を全員斬首とする。すぐに歩兵隊を前進させた。

 敵歩兵大隊が前進してきた。歩兵だけで一万はいる。壁は歩兵戦に移り、自軍の陣形を組み替える。 
 敵の数に惑わされるな。しっかり‟伍”を組み、各伍長は‟属”と‟伯”を意識しながら戦えと具体的な規律を出す。 そして、こちらも前進させる。 壁の幕僚達が早くも互いの主力の歩兵戦が始まると緊張する。

 それを見る壁は横にいるカタリ殿の方に振り向く。 思っていたより早く主力同士の闘いが始まったので、後軍の貴殿ら山の民軍も出陣準備に入っていただきたいと言う。 カタリは私もそれを言おうとしていたと。

 敵将ブネンはそう単純な男ではない。あの歩兵の前進も主攻ではない。奴が主攻を見せるのはもっと後だろうとカタリは壁に助言する。 キタリがメラ族騎馬隊が来たと言う。
 我らは右に前進して突撃体制を取る。歩兵戦が苦戦すれば右から援軍に入るし、隙があればブネンの首を取りに行くと言う。

 カタリの頼もしい言葉に頷く壁だが、功を焦らぬようにと注意を促す。こちらも中央を突破してブネンの首を討つつもりだと。カタリも壁将軍それは分かっていると答える。その時、歩兵戦が始まった。

 ではまた後でとカタリが去っていく。キタリは山の言葉でお前が戦死した頃に私がブネンの首をとってやると言う。  山の言葉が分からない壁は拝手して、私も武運を祈るキタリ殿と秦の言葉をかける。 ぜってー勘違いして武運を祈る的な言葉を言ったなとキタリが毒つく。 キタリに背を向ける壁は左から大きな音で揺れた。メラ族はそれが何か気づく

 隣のバジオウが動いた! 左の戦場も動いた。かつて共に戦った戦友に武運を祈ると心中で語る壁。 これで中央、左が動いた。

 右ではダント様、フィゴ族がようやく動き出す。儂らが一番手かと思っていたが、敵の末っ子がフィゴ王を恐れて動いてこぬとぼやく。故に出遅れたと豪快に笑って戦う。

 中央本営では三軍全て戦いを始めたようですと楊端和に報告が入る。 死王は空を仰ぎ、久しぶりだと言う。この後の無い感じは…と。 ➡ (0゜・∀・)ワクワクテカテカ玉座奪回戦、蕞救援戦以来ですからね。

勝負をかけた九日目 開戦

 

Photo Σ(;・∀・)\(^o^)/昌文君副官の実力を遂に発揮!

ここまで壁さんの活躍に焦点が当たったのは連載初なのでは!!!

 

 

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