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智者の慮は必ず利害に雑う

#17「西郷入水」

 まとめ感想から記す

Σ(;・∀・)いい年まで大河ドラマだけでなく歴史のドラマから映画まで見てきましたが…、

Photo今回ほど幕末作品で出世前の大久保を盛り立てたお話はこれまでございませんでした。

 あえて書きます。

 .+:。(・ω・)b゚.+:。お見事也!!!

 

なんとか熊本まで月照様を落ち延びさせた吉之助。薩摩に何とか入ってからは、お約束の駆け込み避難所の西郷家で月照様をかくまう。

 江戸では安政これ第一とばかりに大獄の強権発動している井伊大老とその一派。 その力は出家した篤姫こと天璋院にまで影響が及ぶ。

 新将軍の家茂からはお母上様は私が嫌いなのですかと言われる。将軍推薦は嫌われたからとあらぬ理由を教えられたのは明白? 
 さらには敗軍の将だからと篤姫を支えた幾島が江戸から下がってしまう。夫に先立たれ、父にも先立たれ、今また戦友も自分の元から去られた天璋院様は涙を流す。

 さて泣いているのは篤姫ばかりじゃない。。。

 斉彬様が亡くなった後の薩摩藩はさっそくに江戸から斉興様が戻ってきた

ヾ(_ _*)・・・藩主の座に座る斉興に実子たる久光様がお願いをする。兄・斉彬の臨終において跡目を斉彬の実子ではなく久光の子・茂久に継がせることを決めていた。 薩摩藩で内ゲバせぬようにとの斉彬の配慮からであった。
 いつか兄の遺志を継ぐ。そんな約束までしていた弟は後継は息子にと願い出る。父はそれは許可した。 久光はいつかは兄の偉業を継ぐと宣言するが、父は笑う。

 だが、その笑いの意味を久光は間もなく思い知る。

 月照様と吉之助をかくまおうと正助は斉彬の家臣であった山田様にお願いする。バカ者ォおおと叱り飛ばす山田だが、正助は怒っているようには見えませんと直ぐに心中を見抜いた。 図星を刺されて座を立とうとしたが、正助が凄みを加えた待ったで引き留める。結局、山田は正助の書状を持って登城する。

 しかし、幕府ににらまれぬように関わらないようにと斉興はかばうことを拒絶する。それどころか斉彬の強兵策の一環でもあった、大金をはたいて買った異国の軍艦も破壊すると言う。 これには久光が抗弁してやめさせようとするが、斉興はお前が斉彬と同じことができるとでも思っているのか、思い上がるなと一喝する。それができるか、そこにいる家臣たちに聞いてみろと。 久光や家臣たちの意見は全部封じられた。

 ( Д) ゚ ゚ 藩のご意思は日向送り(死刑)です。 茫然とする吉之助。当然に怒った吉之助の仲間達。 あんまりなご沙汰、登城して談判すると息巻く。
 これに対して直訴談判筆頭の吉之助が皆を止める。今は藩内で争う時じゃないと。その発言で正助は吉之助が諦めていることに気付いた。抵抗する正助だが吉之助は正助まで巻き添えにできないと思い、逆に抵抗しないように諭す。 

 ( #` ¬´#)絶対にあきらめない正助!!! 

  1. 久光様に助命嘆願する。➡親父の一喝で心が折れたため抵抗せず。逆に儂に何ができるのか、たきつけんなと正助に八つ当たりする始末。 ボコボコにされた正助。
  2. 再度、山田様に仲介の労を取り付けて大殿様に脅し半分の裏取引を持ち掛ける。➡不平不満の藩士のストッパーに吉之助をさせる申し出に斉興は笑いながらも了承する。

 間接近接戦略が成功した正助は吉之助に取引の内容を持ち込む。月照様は斬るが、吉之助は名を変えて潜伏させる。 

 吉之助の答えは…、

 TR通り!!! かくまうと言った以上は武士としても同志としても裏切れない。吉之助は日向送りの舟に一緒に乗る。 日向行きの海上で共に入水心中をするのだった。
 

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コメント

諸葛鳳雛殿、コメント万歳であります。

 国の支柱を失うと内訌が激しくなるのは蜀の諸葛亮死後もそうでした。蜀では後を継いだ蒋晼がまとめましたが、薩摩では斉興が息子の事業を片っ端から潰している始末で日本政治へのイニシアティブが落ちています。さて、そこからどうやってまたのし上がるかを見てみたいですね。

投稿: うしつぎ | 2018年5月 9日 (水) 21時09分

うしつぎさん、こんばんは。

斉彬さんの跡目を久光の息子茂久が継ぎました。
久光は後見人になるわけですが…斉興が実権を握ってしまいました。
薩摩の国父と言われた久光もまだ未熟です。

薩摩藩は吉之助を日向送りにします。
吉之助は月照さんと一緒に入水します。

投稿: 諸葛鳳雛 | 2018年5月 6日 (日) 22時14分

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