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焦燥

#558「人外の武」

 馬南慈軍が蹂躙展開しながら侵入していく。

 亜光軍の兵が馬南慈を止めろぉと叫ぶ。だがその叫びは儚く血煙となって首が飛ぶ。趙兵は馬南慈様を止められるものかぁと笑う。馬南慈が亜光軍の防陣を崩し続けていたからだ。 

 dangershock亜光本陣が動揺している。“節”が徹底的に叩かれ防陣が機能していないのだった。第三壁にまで迫る間に、林俊、比安、田実が討ち死にしていた。馬南慈の勢いが止まらない。 そこに虞寧が駆けつける。

 「してやられました。全く予想外の展開です。よもやこうも早く“節”の防陣を攻略されるとは・・・」 馬南慈のあの武力では中に入られては並大抵では止められません。“冊”で絡め取りたいところですが、正面から堯雲も入ってきていてそれもままならない。  遠望する李牧の目。

 崩された陣形を眼下にみる虞寧は口惜しいですが今すぐ陣を解いて後退しようと言う。今ならまだ犠牲も少なく十分に立て直せると。

 だが、亜光はそれはできぬと斥ける。 何故と問う虞寧。 これから敵本軍が雪崩込めば取り返しがつかぬ事態になりますると説明を求める。 

 亜光軍が下がれば右で岳嬰を討たんと前に出ている玉鳳と飛信隊が孤立して絡めとられるからだと。 今のあの二隊はなかなか有効な攻めをしている、ならば作戦通りに向こうで岳嬰の首が上がるまで我らは何としてもこの場に敵三軍を引き留めるのだと。 

虞寧は若を思いつつも仮に二隊が岳嬰を討っても我ら亜光軍が崩壊しては明日以降の右翼に不安を吐く。 崩壊はせぬと言う亜光。

 亜光「儂が馬南慈の武を止める。ちょうど奴の顔は見飽きた所だ。奴の首をここで取れば作戦上半日まくことにもなる。」 出てきた将軍を討ってその鋭鋒を挫くと前に出る亜光だが気を付けるべきは後から入ってきた堯雲、奴が来る前に馬南慈を討たねばならぬと用心する。 
 虞寧はでは自分が堯雲に当たりますと言う。 奴は強敵だぞと亜光は心配するが、虞寧は亜光様とまでいきませぬが私も王翦様からいくつかの戦術を授かっている。更に私の最強兵を当たれな数刻は持ちこたえられると。 
 無理はするな、自分が馬南慈を討ったらすぐに退がるようにと亜光は言う。その足で今度は堯雲に“冊”をしかけて絡めとると。 虞寧は笑い、これで丸一日まけますと言う。

 亜光が本陣から馬南慈軍へ向かう。  馬南慈軍からも敵本陣から亜光が来るのが見える。馬南慈が笑みを浮かべる。

 同じ頃、信たちの方は岳嬰軍の猛攻に信と飛麃が突き進み、岳嬰本陣を視界にとらえた。
 岳嬰も飛信隊信が迫っているのが分かった。主の仇をこの手で討つ。その思いが岳嬰の闘志をさらに駆り立てる。

 横槍を入れた玉鳳隊は飛信隊と岳嬰軍が我等より先に両者がぶつかるのが見える。斜めから入り岳嬰の首を取ろうとする彼らだったが岳嬰軍の兵達は必死に玉鳳隊の突破を阻む。それは主の仇討ちの邪魔をさせないために。

 paper需関隊が玉鳳隊の足止めに入った。それを聞いた岳嬰は抜かれそうになったら増援を送り、邪魔に入らせるなと命じる。岳嬰直々に俺と飛信隊信の戦いに邪魔を入れさせるなと厳命していた。兵達もそれを徹底していた。 岳嬰は自分の精騎兵に信の周りの兵達を掃除せよと命じる。 信の方でも飛麃が岳嬰の周囲を削るべく戦う。 互いの大将を無傷で戦わせるため、兵達は死に物狂いで戦う。 岳嬰は自らの槍で信の頭蓋を刺し通さんと闘志が滾りに滾る。

 対する信は静かに呼吸を整える。まるで王騎将軍の矛に合わせていくかの様。。。

 一騎打ちが始まろうとする頃、一騎打ちが既に始められていた。

 馬南慈と亜光。部下達は馬南慈と亜光様が互角と言うが…、虞寧は冷や汗が流れていた。 部下の樹歩に亜光様に伝令を出せと命じる。 後退せよと。

 驚いた部下が振り返ると、その理由がすぐに見えた。  

「この虞寧 戦に出 四十五年 最大の不覚 見誤り過ぎた 大いに これ程人外の“武”があろうとは 儂の真儀術など何一つ通じぬ。」 愕然とする虞寧。 堯雲が虞寧の兵を蹴散らし、秦兵の肉片が空に翔ぶ。 戦術をもろともせず力が策を粉砕していた。 遂に虞寧が吼えて堯雲に立ち向かう。部下が止めようと声をかけるが…。

 「亜光様 どうかお逃げくださ…」 それは自らの死を以て亜光様を引かせるための特攻であった。 事もなげに堯雲は亜光軍副将を薙いだ。

 更に堯雲は馬南慈と亜光の一騎打ちに立ち入った。 光は馬南慈と堯雲の双方から大刀を受けようとしていた。

 

Photo ( ̄○ ̄;).堯雲と武神ってどっちが強いかね。

力が策を凌駕するのは 一度見ましたな。!

 

 

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