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#19「愛加那」
貴方はいずれ薩摩に帰る身。夢を見せないでください
龍佐民の言うようにこの地を離れては生きてゆけぬ境遇では一時の恵みは後の災いをもたらす夢でしかない。菊池源吾こと吉之助は命を助けてもらった島民たちに色々世話を焼くのだが、却って窘められる。
とぅまも最初は心を開きかけたが、現実を知らされる。
薩摩から手紙は届けられている。 正助は徐々に出世しており、吉之助の陳情を読んでは返書をしたためていた。 内容はあまり事を荒立てないで、いずれ呼び戻すのだからと。
(゚▽゚*)苦心している正助。 幕末物の大河ドラマを見てきた自分は初めて正助こと大久保に興味を持つとは思いもよらなかった。
しかし島民への圧政は苛烈を極める。 島民から搾り取るつもりで役人がわざと龍家に家探しをする。砂糖をわざとまぎれさせて濡れ衣を着せる。 逆らう者は連れていかれる。
こらえきれずにとぅまたち島民は代官に押し寄せる。だがそれを知った源吾がなんとか引き留めて、交渉する。 とぅまが手籠めにされそうになったが源吾が助けた。
懲らしめられた代官の田中は激怒して上申すべく書状をつくろうとした。しかし、木場伝内が薩摩藩の正助の書状を見せて、あの流人が西郷吉之助であると知った。 驚愕した代官は上申するのを止める。
恐れをなした役所は捕らえた島民たちを全員解放する。 龍家の人の中にはヤマトンチューに助けられるとはと悔しがる者もいれば、あの流人さんは悪いことではなく善い事したから流されたのかもと言う者もいる。
とぅまは海を眺める。傍にいる巫女にあの流人が私の夫なんかと問う。巫女は、とうに気が付いているのじゃろと問いが既に答えだと見抜いていた。
そ し て、、、
とぅまこと愛加那は菊池源吾(西郷吉之助)と結婚した。 吉之助二度目の結婚だった。
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