中途半端は悪(ワル)なんです
#562「恐将」
壁軍はブネン本陣の前衛を突破した。そして、本丸であるブネンがいる本陣に向けて突入する。敵将ブネンの姿が見える。 敵守備軍が多かったが、壁はこちらも数が多いので力技で突破すると決断する。それを見るブネンは阿呆共がと言う。
本陣から騎馬隊が迎撃に出てきた。壁軍は勿論、戦う。 だが、その騎馬隊が想像以上に強かった。 たちまち壁の騎馬隊が蹴散らされていく。壁もまた敵の矛を受けきれずに落馬してしまう。
壁軍騎馬隊が苦戦になり歩兵団は援軍に向かう。そこに敵の歩兵団が襲い掛かる。 迎撃する秦兵たちだが犬戎歩兵は敏捷な動きで攻撃をかわして一人で数人以上を討ち取っていく。壁の歩兵団は伍を組み間もなく倒されていく。
瞬く間に追い詰められた壁はブネンは精鋭を本陣に固めていたのだと気づく。最強兵を本陣守備に置くほどにブネンが用心深い男だとは読み間違ったと言う。
その時、笑えるな、ここまで来てまた読み違えるとは言い放つ者がいた。犬戎軍を率いるその男は秦兵の首をゴミのように捨てて喋る。
「一人で10人を凌駕するコノ“ジリ兵団”が守りのために存在するわけがあろうか。我らの役目はここまでザコ共を相手に必死に突破し疲れ弱り切ったお前たちを圧倒的力の差で楽々と一人残らず処刑することだ。
そういう戦いを見るのが好きでな。犬戎一の“恐将”と言われる我らが主ブネン様はな。」
犬戎の兵から奴が壁とかいう敵将の一人じゃないのかと将のジリに言う。、ジリはブネン様は奴の首に興味などないから、誰だかわからぬ程に切り刻めと配下に命じる。
命令を受けて壁に襲い掛かる犬戎兵たち。 側近たちが壁様を護れと護衛するのだが次々に斬られていった。
絶体絶命の壁に地が揺れる音が聞こえる。それはジリの犬戎兵にも聞こえた。それは…、
右に張っていたメラ族が駆けつけて犬戎兵を蹴散らした! カタリ、キタリ達が右から駆けつけてきたのだった。か…かたじけないと感謝する壁。 キタリはどうせ助けに来てくれたとか喜んでるんだろうが、違うってのと減らず口を部族の言葉でしゃべる。
犬戎軍の精鋭騎兵と戦い始めるメラ族。 互いの強さは互角だが、カタリ、キタリ率いる直下兵団はまだ犬戎軍を圧倒する。 その様を見ていたブネンは丘から下りて、部下のゲニを呼ぶ。
壁は部下に肩を貸してもらいながら、カタリ、キタリ二隊の牽引でメラ族が押し始めるるの見る。 そこで、敵将ブネンと傍にいる弓隊に気付く。
そのブネンが弓隊を構えさせたので壁は困惑する。
ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ じ…自軍の精鋭部隊ごとだと…!? し… 正気かあの男は… なんとブネンは敵味方の乱戦の中に弓矢を打ち込んだのだった。味方も敵も構わずに矢を放つブネンに壁は驚愕する。
o(*^▽^*)o ブネンを見たら横山史記の冒頓単于を思い出した。
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