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名作から名巧(功)を学ぶ

#22「偉大な兄 地ごろな弟」

大島三衛門と名を改めた吉之助。

 m(_ _)m一蔵と共に国父様こと久光に拝謁する。 

 久光は吉之助に島での暮らしはいかがであったかと先ず切り出す。そして、直ぐに兄・斉彬の遺志を継ぐべく京に上がると宣言する。

腐った幕府を正し、大老には松平春嶽、将軍後見職には一橋慶喜公にすると。

 自信満々な久光に対して、大島はそれは無謀ですと一言で切り返す。 途端に顔が蒼白になる一蔵、顔が固まる久光。何を言っておるのかと久光は言うが、声に力がない。大島は言葉を続ける。

 恐れながら京への出兵策は亡き殿がご在命のみに通じる策でございました。亡き殿は諸侯のみならず幕臣にも声望がありました。一旦、兵を挙げれば様々な方々が協力してくれたでしょう。 
 だが、国父様は松平春嶽侯、一橋慶喜公に会われたことはありますか?今の国父様にどれだけ諸侯が命を懸けて立ち上がろうとする者達がおりますか? 

Photo凸(`、´X) 極論、大河ドラマ「清盛」を海賊王とバカにした視聴者たちはこの久光様を批評する資格はない。

 官位がないのにどうやって幕政改革を天子様に上奏できるのか?? 中井貴一忠盛が何故にあれほど貴族に馬鹿にされても殿上人になったか。 ライバル源氏に勝ったのは? 

勝つために必要なのは力ではない!!! 屈辱に耐える決意、高きの心、心の力である。この魂の器があって初めて力が盛られていくのだ。

先代の積徳を紐解かずいきなり手づかみの勢いでやろうとする。清盛の武家繁栄は朝議に入れるに必要な殿ができる忠盛の積徳辛苦によるものであるのに。

 地ごろと揶揄され怒る久光。だが、国父としての威厳で堪えて大島を下がらせる。 すっかり国父様の機嫌を損ね、一蔵は吉之助に怒る。 大島から薩摩に帰還させたのは国父様だぞと。
 だが、吉之助も返す。亡き殿のご意思を継ぐと言ったからこそその策の成否について申し上げたのだ。亡き殿がいれば必ず言ったことなのだと。

 機嫌を損ねた二人だが精忠組の吉之助歓迎会には出席した。だが不機嫌なので場が盛り上がらない。村田がなんとか盛り上げようとする。 
 それでもやはり吉之助は皆に出兵よりも今は日本国のために内側で争わずに策を練り力をためるのが大事なのだと力説する。 だが、藩論はとっくに決定事項なのは皆が分かっている。知らないのは吉之助だけだった。

 その夜、有馬が有志達を連れて京へ向かう。 一蔵でも止められなかった。

 そして、決定事項通りに国父様こと久光は京都に上洛することにする。亡き兄上と気持ち高ぶる国父様に逆らう者は誰もいなかった。 黙して語らぬ大島に久光は先遣として下関で待機して準備せよと命じる。 やむなしと言う感じで従う大島であった。➡book現在、アニメにもなっているが、商の紂王を討伐して古代最長の周王朝を開いた周の姫発(武王)は討伐軍を出しても機が熟せずと途中で気づき、二度も引き返している。

 先に村田と下関に向かう吉之助。途中で藩御用達の旅籠屋に泊まる。そこで屋主から倒幕のために京へ薩摩藩士が向かった。それだけでなく他藩の藩士たちまで久光様の倒幕のために京都に集まっていると。 それどころか吉之助の弟・信吾が三十万両の大金を集めて京の活動資金にしていると。

 薩摩どころか他藩から、ひいては自分の弟まで全部が動いていると知った大島は急いで村田と京へ向かった。 

 京で昔なじみの旅籠で情報収集する。懐かしいと家主は言うが、薩摩や信吾のことを問われると顔が暗くなる。 
 なんと信吾は金の使いっぷりが凄い、有馬さんたちが京でなにかやらかすかもと答える。大島は信吾が出入りしている店に向かった。

 heart01dollar信吾は金でおいらんを買おうとしている最中だった。 その場にいきなり出くわした吉之助は直ちに弟に愛の鞭をくれる。 弟は負けずに兄さぁは何も分かっとらんと反論するが、傍にいる村田にそれは有馬さんの受け売りじゃと論破される。
 それで有馬さんとのつながりを知った吉之助は信吾に有馬さんは何処じゃと問い詰める。 同志の居場所を吐きたくない信吾はその場から飛び出す。直ちに後を追う村田。➡think村田ってフォローきっちりできるな。生き残っていたら総理できたんじゃない? 黒田でさえできたんだもん(大笑い)。

 遂に有馬たちの居場所を突き止め、そこに直ぐに向かう大島と村田。 大島は有馬たちにおはんらの命をおいに預けてくれと切り出す。 何をバカなと有馬が言うが、目は笑っていない。 大島は有馬に向かい合い、腹を割って話し合おうと言う。おはんらは魁になって死ぬつもりじゃろ、死ぬ覚悟ある者達に嘘は通じぬと。

 有馬は吉之助と対話する。 吉之助は亡き殿が御出兵されたら他の所からも協力があって幕府は倒れたじゃろと言う。だが、今の久光様ではそれは無理じゃと。 実は有馬もそれが分かっていた。その通りじゃと言う。

 吉之助はここに来るまで見てきて、倒幕の気運が高まっていて前とは違っていると言う。有馬もそうじゃ、それもこれも幕府が弱くなったからじゃと答える。どげんするのかと吉之助は問う。
 有馬は語る。京都所司代を斬って、幕府の面子を京都から追い出し、そこから倒幕の気運を上げて幕府を倒すのだと。

 しかし、吉之助は動じない。その後はどうするのか?幕府の代わりに誰がまとめるんじゃ? 

 有馬が口をつぐんだ。はたと止まってしまった。その後は全く…。吉之助はそうなったら異国に食われるかもしれんぞと。 にっちもさっちもいかなくなってしまい、有馬はどげんすればよいんじゃと吉之助に吐露する。 吉之助はだから儂に命を預けてくれといっちょる。

 それでも行くと言うなら儂を斬ってから行けばよかと刀の鯉口を解いて有馬に刀を差しだす。 そんなことができるわけがなかった。薩摩にどれほど必要な男なのか痛いほどわかる。
 有馬は刀を吉之助に押し戻した。有馬は激情を収めた。他の者達も吉之助に圧されて血気を収める。

夜、寝ている弟に吉之助は還ってきたばかりでいきなり乱暴して済まなかった。留守中は苦労したのにと謝る。 薩摩の西郷ではなく西郷家の兄としての言葉に弟・信吾は兄さぁには叶わんよと素直に言うのだった。

 だが、自分のことしか頭にない久光は大島の留守放棄と独断専行に怒りまくっていた。

 

(*゚▽゚)ノ なるほど、偉大な兄とは斉彬と吉之助、地ごろな弟とは久光と信吾のことだったか。 

 それにしても吉之助は大局を観れるほどまで成長したなぁ。

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コメント

諸葛鳳雛殿、返信遅くなり申し訳ありません。
>勤勉な人だったそうですよ。

 後に四賢侯の一人とされるのですからぼんくらではないでしょう。だが哀しいことに激動の乱世ではそれ以上の知恵と剛勇が求められていたのでした。枠を超える程のものを

>小松さんが長生きしていたら総理やっていたんじゃないかと聞きました。

 幕末明治維新というととかく下級藩士からの下克上的英雄が取り沙汰されるものです。 だが、藩の重役にもコチコチ枠保守派の人間ばかりではないのですよね。

 そもそもその若手の台頭に理解を示したのはそれまで上司上役でいた人たちでもあるわけです。
 その意味でも薩摩藩家老の小松帯刀、長州藩の周布などはもっと評価されてしかるべきですね。小松はようやく評価が上がってきましたが。
 

投稿: うしつぎ | 2018年6月15日 (金) 20時05分

うしつぎさん、こんばんは。

久光怒りまくってましたね。
まあ、久光も凡人ではなくあの時代を乗り切った
人ですから秀才だったと思いますが。
勤勉な人だったそうですよ。
西郷どんとはうまくいかなかったようですが。

村田が吉之助の補佐役につきました。
この人非業の最期を遂げましたが、
いろいろと活躍するんですよね。

小松さんが長生きしていたら総理やっていたんじゃ
ないかと聞きました。
 

投稿: 諸葛鳳雛 | 2018年6月11日 (月) 22時49分

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