兵は基を人に求む
#25「生かされた命」
吉之助は沖永良部島で一生を得た。 野ざらしの座敷牢で倒れている所を川口雪蓬と土持らで助け出されてた。土持の屋敷で寝かされた後、目が覚める。
また生かされたと思う吉之助。土持から雪蓬について聞かされる。彼もまた身の持場を無くして鬱屈した思いを抱えて流されたのだった。 介抱され元気になる吉之助。
(*^ー゚)bグッジョフ土持゙!! 土持は西郷先生をまた危険にさらすわけにいかないと打開策に頭を使っていた。 そして、藩の命令書を見て、その文面から一計を思いつく。
囲って閉じ込めろとはあるが、牢にとは言っていない。
牢屋でなければ何処に囲もうとも好いと土持は自分の屋敷の中に座敷牢を作り、そこに吉之助を入れることにする。しかも、牢屋とはいえ大きな吉之助が十分に体を動かせるほどの広さに(笑)。
それには島の役人が土持を咎めるが、藩の命令書を出して文面に無いと弁解する。言われて確かにそうだと役人は納得してしまう。結局、土持の計画通り(大笑い)。
土持の温情と機転に吉之助は感謝する。 その牢屋の中で吉之助は島の子供たちに薩摩藩伝統の教育テキストである、日新公いろは唄を教えていく。 沖永良部島で吉之助はまた自らの道で人々を活かしていく雌伏の時を過ごす。 本土の薩摩では…、
⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ピクピク 生麦事件キタ━━━━( Д) ゚ ゚)━━━━!! 久光の大名行列が武蔵の生麦に差し掛かった折、行列を横切った外国人を奈良原と海江田が斬って、止めを刺してしまう。 外国人が横切ったと聞いて大久保は奈良原を止めようとするがまた間に合わなかった。➡ (〃゚д゚;A A゚Å゚;)ゝ ゚+:.この人っていっつも手遅れるの???
∑(=゚ω゚=;)これがきっかけでイギリスは幕府に四十万両の賠償金を請求した。 将軍家茂は途方もない金額に唖然とする。幕臣はされど薩摩への請求がこちらに回ってきたのだと言う。 家茂将軍はなれど薩摩とて家臣だからとなんとか負担しようとするが、後見職のヒー様の制止される。
凸(`Д´メ)あの芋めが! 此度の不始末は薩摩がしでかしたのだから、薩摩に負担させるべきだと進言する。家茂将軍はそれでは主が家臣をと君臣の義を持ち出すが、ヒー様は家臣があって主君があるのではなくその逆でありますと正論を出して説得する。 将軍は頷く。
ペリー来航以来、孝明天皇の玉声を待たずとも今の日本の不文律は‟外国と事を構えるな”であった。 井伊ですら破らなかったのをいともたやすく破った久光をヒー様は将軍へ平伏しながら、あの芋めがと憎悪する。
その芋国父様は藩論をどうするか思案していた。 降伏か決戦か。 家老たちは降伏して賠償金をなんとか値切ろうと考える。 だが大久保は降伏してはなりませぬと反対した。
家老たちはおまえは精忠組の仲間を守りたいだけだろう、仲間のために藩を潰す気かと反発する。 だが大久保はここで降伏したら戦わずして負ける、薩摩どころか日本の恥ですと言い張る。
お気に入りの大久保の意見に気を良くした久光は戦って勝てるかと問う。大久保は分からないと答える。だが、私は国父様の命令なら最後の一兵となっても戦いますと言い切る。大久保の意見を久光は採用する。小松と大久保に戦の差配を任せることに。
イギリスと戦う。 大久保は精忠組の所に向かう。 そこで奈良原と海江田俊斎が今に自害しようとしていた。仲間がそれを見て押しとどめる。俊斎はわしらが責任取って腹切れば事は治まると。
大久保は怒って、そんなことでは治まらないと言う。いまこそ薩摩の者が一つに団結する時じゃと言って、後ろに声をかける。
大久保の声で現れたのは池田屋で処罰を受けていた信吾ら若手たちであった。大久保はこの機を逃さずに彼らの赦免を久光に取り付けたのだった。 俊斎から刀を奪って、大久保は死ぬならおいと戦ってからにしてくれと叫ぶ。 イギリスとの戦に燃える精忠組であった。
薩英戦争の知らせは沖永良部島の吉之助の元にも届いた。 仰天する吉之助だが、それ以上に川口雪蓬が島からの脱走をしようとしていた。
雪蓬はイギリスと今はことを構えてはならないと薩摩に訴えようとしていた。去る御方からそう学んだのだと。そのためになら一命を賭して行くつもりだった。 雪蓬の言葉に吉之助はそれが斉彬の自説であったと分かる。
憂国の情を持つ者として吉之助は短慮は如何と雪蓬を止める。おはんの気持ちは痛いほどわかると。 二人の脱獄者を島の役人はまた閉じ込める。
閉じ込めたのはいいが、今度は島の者達が役人に泣きついてきた。イギリスが攻めてきたら儂らはどうすればいいのか。役人は藩から何も言われていないので、どうにもできない。だから知らんとしか言えなかった。
うろたえる島民たちを見て吉之助は大砲をと言う。役人は大砲などないと言うが、雪蓬は気づく。
丸太を墨で黒くして島の海岸に並べればいい。イギリスが見ても大砲があると思ってこないぞと。 島民たちはそれを聞いて助かるかもと元気が出る。さて、皆で丸太を並べようと協力を促すが…、
( ̄○ ̄;)!誰も来なかった。 丸太運びをするのは吉之助、土持、雪蓬のみ。そして、皆がなんで協力せんのかと雪蓬も匙を投げてしまう。
だが、吉之助はおいは一人でもやると止めなかった。 丸太や土嚢を運ぶ吉之助の姿に学問を受けていた子供たちがまず協力し始めた。 続いて子供たちの親たち島民の大人が、そして、島の役人たちもが丸太運びに力を貸すようになった。 島民が吉之助の元で徳を集めていった。
そして…、戦が終わる。 手紙では二日でイギリスは薩摩から退却していったと。 喜ぶ吉之助や島民たち。 その後、吉之助に召喚命令が下された。
島を離れる前、イギリスの脅威から去ったので宴会が土持の家で開かれた。 吉之助も酒を飲み、隣で雪蓬も酒を飲む。
お前には参ったと吉之助に雪蓬はいう。薩摩に戻っても儂を戻そうと言うな、儂はやっと島の人々と仲間になれたのだから共に生きていくと。名残が惜しい二人は別れの杯を交わした。 帰るまでの時間に吉之助は島に学問と非常時への備えなどこれまでの自分の経験と知識を伝えていく。
遂に薩摩からお迎えが来た。 迎えに来たのは何と信吾だった。
吉之助は信吾を抱きしめ、よく生きておったと泣く。弟もむせぶ。 海岸で吉之助は土持には特に礼を述べ、他のみんなにもありがとうと礼を述べる。 小舟に乗って薩摩の帰還船に向かうが、雪蓬が革命の文字を書いた旗を振って別れを惜しんだ。それに声で応えた吉之助であった。
途中、信吾の計らいで大島の愛加那と夫婦の時間を持つ。 吉之助は妻にわしは菊池源吾になれなかったと詫びる。 それに妻は私には貴方の思いでいっぱいですと元気にふるまう。 妻と別れ、吉之助は遂に薩摩にもどることになるのだった。
\(;゚∇゚)/確かに西郷はナポレオンが好きだったらしいが、この頃から学んだのだろうか?双方共に革命児であったが、覇道と王道に分かれるだろうな。
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コメント
諸葛鳳雛殿、コメント万歳であります。
>薩摩藩とイギリス(大英帝国)がぶつかるところはカットですか。
ありうる予想でしたがせめて少しでも流してほしかったな。篤姫でやったからいいってのかね?
>吉之助に召喚命令がでました。これも事前の動きがカットされてますね。
伏線は出てましたね。薩英戦争で若手過激派が台頭してきたので久光はもう精忠組の力を制御できないし、藩政も揺るがしかねない。 とすれば彼らにとってのヒーローである吉之助を使わないともう駄目なんでしょう。
若手の人材をうまく活用したのは斉彬の手腕の一つでもありましたが、久光はもう自分派閥の人材を発掘できなかったんでしょうね。
投稿: うしつぎ | 2018年7月 5日 (木) 05時55分
うしつぎさん、こんばんは。
生麦事件発生、薩摩藩士がイギリス人を殺傷してしまい
ました。
そして薩英戦争勃発。
…って、薩摩藩とイギリス(大英帝国)がぶつかる
ところはカットですか。
この戦い勝敗つかずの痛み分けだったそうですね。
これを機に薩摩はイギリスと手を組むことを模索
することになると。
吉之助に召喚命令がでました。
これも事前の動きがカットされてますね。
一蔵の働きとか見たかったのですが。
投稿: 諸葛鳳雛 | 2018年7月 2日 (月) 22時06分