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第38

#「傷だらけの維新」

 大村益次郎の作戦で彰義隊は半日で壊滅させた。 戦いながら吉之助は、これからも戦い続けるのかと勝の言葉を思い出す。 その大村から吉之助は薩摩に増援軍をと勧める。最後まで戦わねばならないと吉之助はその申し出を引き受ける。
 
 薩摩に帰ってきた吉之助。西郷家ではいつも吉次郎が家計を切り盛りしていた。家長のお帰りに皆でお迎えする。 留守を守る次弟に吉之助は心から感謝していた。
 お城に上がった吉之助は薩摩藩から増援を出すべきと藩主親子に進言する。国父は思うところがあるが、承諾した。
 
 家に戻ると妹が吉之助に談判! 自分は仕事にかまけて後ろで見守っている家族達になんら報いていないという。妻いとさんに着物は?一番苦労している吉次郎には??
妹に言われる前に妻いとが島にいる菊次郎のために書物を送る支度をしていた。
吉之助は妻から菊次郎のために世話をかけているのが吉次郎さんだと教えていたのだった。その吉次郎も田畑に行きながらも剣の稽古をしていた。それをみた信吾は戦に出るべきじゃ無いと自分も負傷して片耳がきこえていないことを明かした。複雑な思いを次兄も抱えていた…。
 
 家族の声に吉之助は吉次郎に何が欲しいかと問う。 次兄は…、新品よりも戦働きがしたいと言った。 
 
 皆が絶句した。 たまらずに信吾が戦に出るなんぞと言った。だが吉次郎はおいも薩摩隼人じゃ、西郷吉之助の弟じゃ、お前達と共に働きたいと遂には兄の前で平伏した。それを見た吉次郎の妻は戦に出て欲しくないという。夫が咎めるが、次に亭主が初めて己の思いを口に出しました、夫の願いを叶えてくださいと夫と共に平伏した。
 
 吉之助は吉次郎に言う。東北の戦はお前が望む武士らしい戦じゃない。西洋式の大砲や銃はいともたやすく大量に人を殺していく、そんな戦場だ。それでも望むのか。 
 吉次郎は自分の願いを翻さなかった。吉之助は留守を守ってきた弟に一緒に来いと言う。遂に弟三人が戦場に向かうのだった。
 だが長岡藩の戦は激戦であった。それどころか東北諸藩の戦はどれも新政府軍がたやすく落とせるものではなかった。 軍議では吉之助の元に援軍要請がひっきりなしにきていた。それをどこに配分するかで思案する。 
 
 その軍議に信吾が割って入ってきた。軍議にと吉之助は咎めるが、信吾は吉次郎兄さぁが撃たれたと泣きながら報告した!
 長岡藩との激戦はなんとか新政府軍が勝ちを収めて城を開城させた。その戦で負傷した薩摩兵たちを見舞いに吉之助が来る。 吉之助は負傷兵達によく頑張ったと励ました。そして、重傷の吉次郎の枕元に駆け付けた。もう助からない。。。
 
 吉次郎は兄・吉之助に身体を大事にと一言残して息を引き取った。弟を失おうとも戦場は更に続き、函館まで戦ってようやく終わる。➡ ( Д) ゚ ゚庄内藩の寛大な処遇はカットとは。。。
 明治天皇が東行して江戸が東京となり新政府が始まる。 だが吉之助は一蔵に新政府から身を引いて薩摩に帰りたいと言い出す。 
 大久保は激怒する! 新しい国造りの言い出しっぺが何を今更である。 西郷はおいの役目はみんなをぶっ壊して終わった。新らしい国造りは朝廷の公家共を京都へ置き去りにした荒技も出来るおはんがいれば問題ないと。 その新しい国造りをすることが民のための政の筈だと大久保は言い返す。 だが結局は西郷は薩摩に帰ってしまった。。。
 薩摩に帰った西郷兄弟。吉次郎の戦死を妻に報告すると、妻やいと達から瓶に入ったお金を見せられる。 生前に吉次郎がもしものためにと兄のために貯金していたのだと。その帳面簿も。 
 吉之助は一人でその帳面簿を見る。苦しい家計の中、自分のために使うこと無く兄のために貯金してきていた。 自分を支えてきた人がまた消えた。。。 貯まらずに吉之助は嗚咽した。
 
 その夜、吉之助は髷を切った。
 
(`・∞・´)今年の大河ドラマは大久保を庇う姿勢なのはよく分かった。

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コメント

諸葛鳳雛殿、遅くなったコメントを返します。
>でも益次郎さんは反発食らって暗殺されてしまうんですよね。
 士族からでなく国民皆兵(徴兵令)を打ち上げたので反感を喰らって襲われました。
 当時はいずれは避けて通れないので西郷も賛成していたんです。だが大村死後に陸軍のドンとなった某長州藩士が不徹底な妥協の徴兵令を出したために大村が目指した国民皆兵がゆがんでしまいました。これは前のブログでも書いたはず。。。

>河井継之助さんの名前だけでてきましたね。
 歴史上の素敵な活躍が端折られるのはもう諦めております。この様子では征韓論も昔の歴史通りでやるか、簡単に片付けられそうだ。

投稿: うしつぎ | 2018年10月20日 (土) 14時51分

上のかきこみ、西郷が下野したのは台湾出兵ではなく
征韓論ででしたね、失礼しました。

投稿: 諸葛鳳雛 | 2018年10月17日 (水) 20時13分

うしつぎさん、こんばんは。

大村益次郎さんの策が当たって彰義隊は反日で壊滅。
でも益次郎さんは反発食らって暗殺されてしまうんですよね。

で、すんなりと明治になりました。
久光がヤケになって花火打ち上げるシーンはカットですね。

西郷が大久保に下野する意向を表明。
本当は台湾出兵を巡って意見が合わず下野したんでしたっけ。

河井継之助さんの名前だけでてきましたね。
ガトリングガン使ったんですね。

投稿: 諸葛鳳雛 | 2018年10月15日 (月) 22時28分

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