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思い定めた図が外れるのが実戦

#575「届かない指示」

 

 壁は自分が犬戎王を討ったのか覚えていないと話して、キタリが爆笑する。 楊端和はそれだけ必死であり、あの場でロゾを打てる者はいなかったであろう。男を見せたな、よくやったと壁を褒める。壁が食料庫を焼かれた時には首を飛ばしてさらしてやろうかなと思っていたと明かして、壁をビビらせる。やがて壁は勝てて良かったと感慨がわいて涙ぐむ。

 そこにシュンメンがやってきてバジオウが息を引き取ったと報告した。途端に楊端和とキタリの顔が青ざめる。しかし、それは冗談でと笑いを取るつもりで、本当は長老に世話させて死にはしないとフォローは入れたシュンメン。結果は激怒した死王のストンピングの嵐をもらう羽目になった。傷ついたタジフも壁の元に来て杯を交わした。

 蹴りを入れまくったシュンメンを椅子代わりに座る楊端和。勝ったと言っても鄴を取るための一角を崩しただけだと死王は楽観視しない。そもそも撩陽での戦いは銀髪の将軍がいた趙軍を叩くことにあったのだからと。➡戦場は敵軍撃破が基本ですからね。
 斥候の報告から退却した銀髪の将がいる趙軍は列尾に入った。未だに趙軍は鄴は落ちないと勝利を信じていることで楊端和はまだ油断できないと言う。

 楊端和は我らは友軍の勝利を信じて撩陽を確保しておくと言う。キタリも今までと同じ役割、鄴に睨みをきかせることだと納得する。今はともかく撩陽を奪った勝利で一息ついておくと言って死王はその場を去る。フィゴ王とエンポ爺のねぎらいに向かう。
 壁も撩陽をとっても我らは動けないと分かっている。戦場はそれぞれ趙軍に分断されているので孤立している。食料を送りたくても送れないのだった。援護に迎える兵力も足りない。それでも壁は弟のような信の勝利を信じるのだった。傷をキタリが触ったので壁は激痛で苦悶する。改めてキタリは壁に勝利の杯を交わした。

 鄴を包囲している桓騎軍。九日目で兵糧の会計をしていた摩論がクオー一家が一部兵糧を盗んでいるのを見つけたと報告する。砂鬼一家で見せしめにしていいですかと申し出る。桓騎は奴らは元々盗賊だからなと言いつつも、許可する。
 ゼノウさんがこれ以上食料を減らすなら食料庫を襲うと言ったことも知らせる。桓騎はそんなことしてみろ、団全部殺すぞと言えと摩論に使いをさせる。難色を示す摩論だが、死んでこいと桓騎は容赦ない。

 兵糧の残りはこちらも王翦将軍も何もなければ残り三日分ですと摩論は幹部だけでも逃げましょうかと言う。だが、桓騎はどこに逃げられるのかと退ける。王翦の子分共はなにをもたもたしている、ノロマがとじれていた。

右翼

  • 尭雲と馬南慈にボロボロにされて、亜光将軍は戦線離脱。
  • 右翼の大将の戦線離脱を王翦将軍に報告するも本陣から連絡が無いまま。
  • 残った玉鳳隊と飛信隊で戦う。

 崇源率いる歩兵大隊が前に出て趙軍と戦う。 玉鳳隊から番陽が飛信隊が本格的に攻勢に出たと知らせる。それを知って王賁は全隊を出撃させた。

 五千人将二人で持たせている右翼の戦場。飛信隊本陣は焦り始めていた。王翦将軍は我らを見殺しにするつもりなのではと参謀たちが疑い始める。貂はそれは絶対無いと否定した。ここを捨てたら朱海平原の戦いが終わったも同然になるからと。 それでも副長・渕はしかし、一向に伝令すら来ませんと言う。少し不安が顔に出る貂軍師。

 その会話を背で聞く信も少し苛立つ。 そして、敵の騎馬隊が出てきたので隊長・信と副長・羌瘣の飛信隊二枚看板で出撃する。 趙軍を斬り従えていく二人と率いる兵達。大将の指示待ちで始まった戦に信はなにをもたついているのかと総大将・王翦に焦れている。

 

Photoo( ̄◆ ̄;)両腕もがれている王翦将軍はさてどう挽回するのか

 

 

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コメント

CIC担当殿、お久しぶりです。新PCでは初めてのコメントでした。
> 防御力を高める為に李牧が大増築を行って、王翦をして「攻め落とせない」云々
 戦う前に先ずは足下を固めるのが鉄則。
南北戦争でも南軍の名将リー将軍は首都リッチモンドの周りを塹壕で守りを固めました。また最近の研究では前に出て速攻の織田信長も何かあった場合に備えて、清洲城の改築を度々行って巨城にしていたそうです。攻めるばかりで本土防衛怠る昭和日本軍人などバカばっか。

>本陣には、将軍クラスの人材がいないわけではないでしょうし、これが一番妥当
 嘗て王騎将軍も先ずは駒を潰すことが大切と言ってました。敵は国内で戦うので補給が短くて歴戦の将校もすぐにやってこれる。かたや敵中孤立の王翦将軍は両腕もがれている状態では苦戦は当然。
 李牧軍が抱えている将軍は匈奴にも歴戦をくぐった将軍達なのであって、対抗するには王翦軍に
嘗ての王騎軍配下の将軍級の軍団長が足りないのでしょう。才能があるとはいえ若手三羽カラスたちにはまだ無理。蒙恬の場合は例外中の例外でしょうね。麻鉱と参謀達が軒並み消えているので頭脳の担当は蒙恬しか無かった。

 だからここから打開するには正攻法で右翼の駒潰しか奇策でアツヨを攻略して李牧軍を後ろから叩くしか無いと思う。

投稿: うしつぎ | 2018年10月20日 (土) 15時39分

お久しぶりです。
再び歩けなくなったり、呼吸器が原因で最近検査入院をしたりと散々でしたが
一日に一つはニュースの記事を書けるようになり、Zガンダムの続編になる二
次創作もようやく完結して、精神的にある程度回復したのかなと考えるCIC
担当です。

>斥候の報告から退却した銀髪の将がいる趙軍は列尾に入った。未だに趙軍は
>ギョウは落ちないと勝利を信じていることで楊端和はまだ油断できないと言
>う。
 防御力を高める為に李牧が大増築を行って、王翦をして「攻め落とせない」
 と言わしめた程ですし、大軍が詰めており、いくつもの食糧庫で軍を養える
 難攻不落の要塞都市であるギョウ。
 いなご作戦で食糧は大分減りましたが、補給線を絶たれた秦軍に比べれば余
 裕がありますし、王翦と対峙しているのは李牧。
 麾下の将軍も優秀となれば、そう思うのは事実。
 古来、飢えた軍勢が勝てた事はありませんしね。
 兵学上では、完全有利。
 ですが、新たな兵学上の常識や有利を確立して勝利した例もありますから、
 絶対とは言えない。
 王翦がどういう戦術で勝利しようとするかが、見物ですね。

>ギョウを包囲している桓騎軍。
 個人的に一番意外なのが、桓騎軍ですね。
 身軽な少数部隊に難民を演じさせて食糧庫に火を放つなりしる破壊工作ぐら
 いはやるかなと思っていました。
 砂鬼一家なら、それに見合った人材もいる可能性大だと思うので。
 はっきり言えるのが、桓騎をもってしてもギョウを攻め落とすのはほぼ無理
 といったところですか。
 戦術を立案すれば素早く動いているでしょうし、包囲していても最終的に落
 とすことができれば返す刀で王翦軍と挟撃可能で最終的な勝利は秦軍の物で
 すから。

>五千人将二人で持たせている右翼の戦場
 両腕がもぎ取られている状況は、王翦が一番認識しているでしょう。
 だからこそ、五千人将である信達に将軍クラスの能力を発揮できるようにな
 ってもらわないと今後を考えると困ると思っているのではというのが、私の
 結論です。
 負ける戦いをしない王翦。
 勝利する為の手段は素早く適切に実行する将であることは、明白。
 左翼を支えている、蒙恬。
 魏火龍七士を加えた呉鳳明との戦いで勝利する戦術を立案し、その一人を討
 ち取った息子の王賁。
 呉鳳明をあと一歩で討ち取るところまで行き、他の戦いでも趙軍の諸将を討
 ち、黒羊では総大将の慶舎を討ち、復讐戦を挑んできた趙軍右翼の一部を将
 ごと撃破。
 物の見事に、下僕から趙軍トップクラスの賞金首にクラスチェンジ。キョウ
 カイと並んで、李牧に討ち取るには倍の兵力が必要になると言わしめる存在
 になった信。
 この戦いは、秦軍の成長株の筆頭三人を将軍クラス且つ大将軍候補に成長さ
 せる好機とも解釈できると思います。
 三人の成長具合を見ながら、勝利する方策を模索しているのが今の王翦でし
 ょう。
 本陣には、将軍クラスの人材がいないわけではないでしょうし、これが一番
 妥当かと。

投稿: CIC担当 | 2018年10月17日 (水) 16時04分

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