第41
話の西郷どん
#41「新しき国」
政府で欧米使節団が決定! メンバーは岩倉卿、大久保、木戸、伊藤らでさらには子供まで含める大派遣団であった。
これほどの大規模な行事に閣僚達が大勢、日本から出ていいのかと西郷は難色を示す。江藤や板垣も反対する。しかし、木戸からの勧めで伊藤がエゲレスなどの欧米諸国を訪欧した私は改めてこれが日本のためにもなると力説する。 結局、新政府の勢力図により薩長派閥の力で訪欧は決定した。
蚊帳の外に置かれて憤懣やるせない土佐と佐賀の者達は訪欧している奴らが留守の間にこそ我らがのし上がる好機だと虎視眈々と機を待つ。
だがそんなことはとっくに西郷隆盛はお見通しだった。大久保は留守の間はあいつらの思うように政治を動かすことはできないと言う。西郷もまだまだ民の暮らしは苦しいし、士族もまた不満がたまっていると嘆く。
そこで西郷は名案を思いつく! 天子様の行幸をお願いしようと。民の暮らしにも接してもらい、天子様のご成長にもなるし、日本国の安定にもなると。
西郷さんの妙案に大久保もそうなったら凄いなと感嘆する。 そうなった時のために西郷は大久保には留守に残ってもらいたいと言う。
しかし、大久保はこれからは日本も外にでて学ばねばいけない。そのためにも俺たち自身が身をもって知っておかなければいけないから、訪欧は辞退できないと。 無私の精神の言葉に西郷も仕方なく賛成するのだった。
憤懣やるかたないのは国父様も。 季節外れの花火を鬱憤晴らしにぶち上げまくり、挙げ句の果てには政府の命で断髪洋装の家来をいびりまくる。
更に唯一洋装していない海江田を西郷の下に送って、自分を薩摩の知事にせよと催促する始末。 それはできない、やったら他の藩主達もそれに習うと西郷は拒否する。だが海江田は今の腐敗した政府よりその方がいいだろと開き直る。
( ̄◆ ̄;)マジでなんでもかんでも西郷さんに訴訟全部押しつけすぎでしょ?どらえもん?
そして、西郷さんは日本史上で誰もしなかったこと、宮中改革をする 薩摩から村田新八を、旧幕臣から山岡鉄太郎を侍従に大抜擢した。要するに天皇の側近を公家畑独占とせず武士から出した。
明治天皇の御前に西郷、村田、山岡が参内する。 天子様には御簾からお出に遊ばし民の暮らしにも目を向けて頂きたい。それだけでなく我らと相撲を取ってもらいたいと。
当然、公家達は大激昂、大発狂 恐れ多くも天子様になんたる無礼を、いくら西郷参議でもユルされませんぞと。発狂してしまった公家達は天子様を強引にその場から去らせてしまった。 平伏したまま西郷達はなにも言わない。 だが…、
モヒャ━明治天皇が━((゜Д゜Uu))━戻ってきた━!!!!!! 西郷と直々に声をかける天子様。そなたの言葉はもっともであると明治天皇は西郷の勧めに同意されたのだった。そして、それは早くも実行に移された。。。
遣欧使節団を送る儀式に明治天皇が直々に勅書を読み聞かせ、彼らを激励した。 これには流石の大久保、木戸も驚く。 天皇直々のお言葉と激励に木戸は感奮で涙ぐみ、岩倉も目を潤ませる。
その岩倉や大久保から西郷は留守は人事も何も新しいことは決めないようにと釘を刺される。不安を覚える西郷だがそれでも大久保を笑顔で送り出した。 留守中は大蔵卿代行も務め、陸軍大将でもある正に全権代理であった。
だが留守を預かる西郷の苦労は並大抵では無かった。。。
薩長士族の留守を待っていたかのように江藤や板垣の声が強くなる。財源、予算をよこしてと催促するが井上聞太と西郷でなんとか躱す。
役人の批判が強いのは長屋の噂でも聞こえる。西郷は瓦版に士族の反乱が書かれてあるのを見て更に憂鬱になる。 それどころかもっと大変なことが起こった。
別府からの知らせで駆け付けるとナント、桐野が山県を斬りかからんとしていた。 身を張って山県を庇う西郷。桐野がなんとか刀を納める。
山県の賄賂が発覚した。 流石に庇いきれず江藤の意見で西郷は山県を下ろした。山県は去り際に江藤をにらみつける。長州派の一人を切ったので井上も江藤、板垣から猛烈にヤジが飛ばされた。 なんとかなだめる西郷は気が重かった。
明治天皇の西国行幸に西郷も従う。 憤懣やるかたない国父だが天子様のお姿、しかも洋服姿に仰天する。 そして、国父は西郷と二人で話す。久光はたった一言、これがお前が我が兄斉彬と目指した国造りなのかと。 西郷は肯定する。その西郷に久光は…、
やりきれ!と激励した。
家に帰った西郷は菊次郎から遣欧に行くと言われた。 確かに時代は良き方向に変わっていけるのだと西郷は嬉しかった。
o(*^▽^*)oまさか国父様で好感度アップするとは。。。
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コメント
諸葛鳳雛殿、コメント万歳です。
断ったのは今回よりもっと後でしょう。大久保が出したものだったかと。
西郷さんが山岡を侍従に推挙ましたが、他にも大鳥か大久保か幕臣を重職に推挙してたはずです。やはり顔が広くて分け隔て無いのがこの方の強みです。派閥抗争なんて大っ嫌いなんでしょうね。
山縣は西郷さんが庇いましたからなぁ。本当なら斬り殺そうとした桐野は山縣より偉くなれたそうです。だが薩長のせめぎ合いを考えて桐野の地位を下げていたとかなんか本で読んだことがあります。
投稿: うしつぎ | 2018年11月 8日 (木) 05時22分
うしつぎさん、こんばんは。
久光が花火打ち上げるシーンありましたね。
なんか新政府のポストの打診はあったものの、断ったんでしたっけ?
明治天皇さんが薩摩にお出向きになられました。
山岡さんが教育係になったんですよね。
山縣が賄賂で失脚しました。
山縣もそんなことやってたんですね。
後に首相になりますがよく政治生命絶たれなかったものです。
この前書いたように井上も三井と組んで散々悪さしてます。
久光さん晩年は歴史書編纂に関わったそうですよ。
投稿: 諸葛鳳雛 | 2018年11月 4日 (日) 22時57分