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第45

回の西郷どん
 
#「西郷立つ」
西郷隆盛が建てた私学校に応募者が年々増えていった。 中には元・庄内藩士達もいた。➡今なら盛況で経営万歳うらやましい。。
 
 だが政府としては容易ならざる事態とみて、川路は密偵を潜り込ませていた。
 
 そんな物騒な空気で新政府は容赦なく政策を推し進める。
 
 廃刀令!!! 大山県令が直に私学校に布告した。全国の侍たちに刀を差すなということ。私学校の篠原は激昂して、こんなこと承服できぬと大山の面前で罵倒した。それにつられて生徒達も不満を口に出して荒れ始める。➡(@Д@;なんで西郷さんが政府にいる時に布告しなかったのか?? 流石にこれは過酷なのではと西郷隆盛も憮然としていた。
 
 大山はお前ら刀狩りされるぞ、ただでさえ私学校は政府に目をつけられているんだと自重を促す。それでも我慢できずに生徒達は荒ぶる。
  
 そんな中で桐野が怒りの顔のまま大山県令の前に出る。そして刀を抜こうとする。慌てて篠原が止める。だが桐野は…、
 政府の犬になるわけでは無い。それでも西郷先生に迷惑かけたくない、私学校を守りたいからと刀を外して大山に手渡す。 大山もその気持ちは伝えると答える。桐野の行動でようやく生徒達も我慢して刀を外したのだった。 しかし、その廃刀令も効果無く、福岡や熊本でも不平士族の反乱が勃発していった。
 
 政府はもう薩摩が気が気でない。大久保は山縣に熊本にいつでも動けるようにと指示を出す。川路にもそう伝える。その場にいた従道はたまらずに内務卿に兄さぁの事を信じておらんのですかと問う。川路がこれは国家の事じゃと咎める。
 従道は兄さぁが立つわけ無いですと言う。内務卿はお前の言うとおりだと答える。だが、同時に逆を言えば西郷の決断次第でどうにでも動くことなのだと言う。
 
 更に従道は私学校には密偵だけですかと問う。内務卿が少し震える。川路は密偵にはもしもの時には西郷先生を刺殺することもありうると言う。途端にキレた従道は川路の胸ぐらをつかむ。取っ組み合いになる前に内務卿が従道止めろと叫ぶ。
 尚も引き下がらない従道はこれは大久保さぁの命令ですかと質す。 大久保は黙ったままだが少し震えている。 大久保は従道に下がれと命じる。
 
 黙って下がった従道と山縣。退出途中で川路に引き留められる。山縣が先に行くとその場を後にした。川路は好き好んで薩摩と戦いたいわけでは無いと答える。従道はそれはお前も信じているのかと問う。川路は自分も桐野と戦いたくは無いとはっきり言う。
 
だ が …、締め付けているのは庶民では無く侍であったのである。
 
 私学校でも生徒達の不満が増すばかり、特には篠原は桐野よりも怒っていた。あるときには意見が違うことでお前は密偵かとくってかかり、小兵衛が政府に攻められるよりもこっちが仲間割れしてどうするのかと必死になって止めて事なきを得る。西郷さんは戦にお前らが出てはいかんと厳命する。
 
 だが元・薩摩藩士の中原が密偵であることが別府晋介との会話で皆にばれてしまう。度重なる仕打ちに我慢できなくなった私学校は遂に政府の武器庫を襲撃してしまった!!!!
 
 湯治に出ていた西郷は急遽戻る。新八が止めきれなかったと詫びる。 暴発した桐野達の前に現れた西郷。 
 自分の前には密偵として拷問を受けた中原が血まみれでつるされていた。西郷は本当に怒って桐野、篠原ら暴発に加わった者達を張り倒す。 なんてことをしでかしたのか、お前らは国賊と見なされて皆殺しに合うぞと吼える。 政府の不平士族達への締め付けが半端でないと知っている西郷は皆の身の行方に暗然とする。
 
 しかし、桐野は黙らなかった。お言葉でありますが、これが大久保の本心ですと隠し文を見せる。 ボウズヲシサツセヨ
 
 西郷さんは愕然としつつも中原にこれはおいを殺すという意味なのかと問う。中原は肯定した。悲しみがみちる西郷。
 桐野はここまで踏みつけられても耐えたのは西郷先生の薩摩から新しい世の中を作るとの夢を信じたからです。その夢さえ潰されるのではと…。
  
 勢いが止められないと観念した西郷は分かったと答える。おいたちで東京に行って訴えよう、そしてまた薩摩に帰ってこようと。
 
 その夜、西郷家の家族会議が行われる。 戦になるかもしれんと皆が暗い。その中でせっかく妹まで来たのに、菊次郎が自分も父と一緒に参加すると言う。 
 途端にいとが反対する! 愛可那さんに預けられた命を無駄に捨てることは許しません、夫に止めてくださいと言う。 しかし、菊次郎が自分の道は自分で決めると父から教わったと決意を変えない。父が戦になるかもしれんぞと忠告しても。 菊次郎を男としてみた父はその決意を認める。
 
 その夜、妻いとが私たちに新しい世の中を見せてくださるのではないのですかと問う。西郷は答えられない。  
 次の日は鹿児島に雪が降っていた。近衛都督の制服をまとって西郷は士族達と出かける。出陣前に海江田が国父様の言葉を伝えに来る。 西郷は立った。
 
 熊本からの知らせに政府は震えた! 何で立ったんじゃ吉之助さぁと内務卿が吼える。従道はおいが兄さぁを止めに行く、急ぎ命令を下してくれと必死に頼む。
 
 だが内務卿は自分が西郷を止めに行くと席を立つ。その場にいた岩倉が仰天して必死に止める。岩倉の手を振りほどいて廊下に出る大久保。たまらずに岩倉はお前は日本を見捨てるつもりかと叫んだ。 その叫びで大久保はようやく内務卿に止まった。岩倉はお前は国の柱や、自覚しておくれと言う。 
 
 (〃゚д゚;A A゚Å゚;)ゝ ゚+:.何もかんも後手後手に回っているからどうにも出来ないんだよなぁ。大久保さんは押すことしか考えられなかったのかね。ビスマルクは待てる方でしたのに。 
台湾出兵、木戸さん病気はことごとくスルーとは。。。

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コメント

諸葛鳳雛殿、コメント万歳です。

>西郷さんは庄内藩と交流。
 諸葛鳳雛さんが知らなかったとはちょっと驚いた。 鳥羽伏見の戦いで幕府軍が口火を切ったのは薩摩藩邸を庄内藩が焼いたから。それで戊辰戦争では庄内藩は厳罰覚悟してたのですが、西郷さんは過酷にすることはないと謹慎処分で止めるようにと黒田清隆に伝えて実行させました。 東北諸藩の中で寛大な扱いだったそうで庄内藩の人達はその縁で西郷さんを慕ったそうです。

>大久保は武器を奪われた時点で薩摩に赴こう

 全っ然後手ですね。行ったところで殺されるか、不首尾に終わるか、西郷さんと差し違いで死ぬかでしょうな。

>汚職の山縣

 兵や将を率いる司令官級が彼以外に他にいませんでしたので。。。

投稿: うしつぎ | 2018年12月 6日 (木) 19時05分

うしつぎさん、こんばんは。

西郷さんは庄内藩と交流があったんですね。
知りませんでした。

そして、ついに西郷どんが起ちました。
大久保は武器を奪われた時点で薩摩に赴こうとしていたようです。

西郷さんのしまった発言は、従来若いのが暴発してしまったこと、と解釈されてきましたが、あの時点で起たなければならないことを悔やんだ発言、との説もあるそうです。

汚職の山縣が鎮圧に赴くんですよね。

投稿: 諸葛鳳雛 | 2018年12月 4日 (火) 20時53分

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